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防災訓練がコロナ禍でもできる!防災訓練の手順や事例をご紹介

あるぱか あるぱか
防災訓練がコロナ禍でもできる!防災訓練の手順や事例をご紹介

防災訓練を実施したくても、コロナの影響でなかなか実施ができない……そんなケースも多いのではないでしょうか。

そこで今回はコロナ禍でもオンラインで実施できる防災訓練の方法をご紹介します。

オンラインに限らず、実際に防災訓練を行う上でどういったことに気をつければいいのか、具体的な手順やポイントについてもご案内しますので、ぜひ自社の防災訓練にとりいれてみてください。

防災訓練とは


防災訓練といってもさまざまな種類があります。誰もが学校で経験する「地震や火災の発生を知らせる校内放送が流れて、校庭に全校生徒が避難する」といった避難訓練も、もちろん防災訓練の一つです。

防災訓練とは、災害時に最適な行動をとるための事前訓練を指します。防災訓練を日頃から行うことで、社員やお客様の身の安全を守ることにつながります。

ここでは防災訓練の種類や、訓練する必要性についてご紹介します。

防災訓練の種類

  • 初期消火訓練
    建物に備え付けられている消火設備の確認や使用方法の確認を行う訓練です。実際に建物で火災が発生すると、天井に燃え移るまでの時間は3分程度と言われています。天井に燃え移った段階だと、消火器での消火は難しくなるため火災の拡大は免れません。
    火災の通報から消防隊が到着するまでは、平均して7~8分程度の時間がかかります。自社の社員だけでも初期消火ができるように日頃から訓練しておきましょう。

 

  • 避難訓練
    建物内での災害発生を想定して、迅速に安全な場所まで避難するための訓練です。事前に防災計画を策定した上で、避難経路の確認や避難器具の確認を行います。
    迅速に避難ができるように、訓練に関わらず日頃から避難経路や非常口周辺にはできるだけ物を置かないようにしましょう。

 

  • 連絡訓練
    災害発生時の安否確認をスムーズに行うための訓練です。安否確認システムや、緊急連絡網、災害伝言ダイヤルなど、防災計画で定めている方法に従って行います。

 

  • 参集訓練
    勤務時間外の災害でも、スムーズに初動対応ができるようにするための訓練です。基本的には自社で定めている防災計画に従い、初動対応を担う方だけが訓練の対象となります。
    訓練は日時を指定して行う場合や、定められた一定の期間内で行う場合があります。 

 

  • 応急救命訓練
    心肺蘇生法やAEDの使い方、怪我人の搬送方法、三角巾の使い方など、応急救命の方法を学ぶ訓練です。一人ひとりが対応方法を把握することで、多くの方の命を守ることにつながります。

    応急救命の講習は消防署でも開催しているため、ぜひお近くの消防署に問い合わせてみてください。

 

  • 救助訓練
    てこの原理を使った負傷者の救出、ブルーシートや毛布などを担架代わりにした負傷者の搬送方法などを学ぶ訓練です。
    阪神淡路大震災の際も、多くの方が救助隊ではなく自助・共助により助かっています。自社の社員はもちろんですが、周辺住民やお客様などの命を守るためにも、事前の救助訓練が大切です。

 

  • 図上訓練
    災害発生を想定して、図上で被害想定や状況整理、対応方法などを学ぶ訓練です。
    図上訓練には様々なパターンがあります。周辺地図や館内図をもとに、防災設備や避難経路の確認、災害リスクの確認などに重きを置いた図上訓練が基本です。防災計画の災害想定シナリオに沿って、災害発生後の手順や対応方法の確認に重きを置いた応用的な図上訓練もあります。

    図上訓練はワークショップ形式のため、低コストで手軽に実施できるのが特徴です。

なぜ防災訓練が必要なのか

近年、未曾有の大災害が発生しており、誰もが被災者になる可能性があります。そのため企業も社員の身の安全を守り、事業存続を図るために、事前の防災対策が欠かせません。

ただ、防災計画やBCP、備蓄品の準備や耐震対策といった事前の備えをしていても、「その事実を社員が知らない」「計画を立てただけになっている」など、せっかくの防災対策を実行できないケースがあります。

防災対策を行うのは防災担当者一人ではありません。だからこそ防災訓練を定期的に行うことで、社員の防災意識の啓蒙や、防災対策の理解を進める必要があるのです。

防災訓練の進め方


ここからは、実際に防災訓練をどうやって進めればいいのかをチェックしましょう。防災訓練を進める上での問題点やポイント、手順などについて説明しますので、企業の防災担当者の方は参考にしてみてください。

防災訓練を行う上での問題点

日本では消防法にもとづく行政指導もあってか、多くの企業や施設などで防災訓練が実施されています。

ただ、防災訓練をやること自体が目的となっており、形骸化している面も見受けられるようです。

日本で実施されている防災訓練の多くは、事前に日時が指定されており、訓練の手順や必要な資機材もあらかじめ準備されている訓練が一般的です。あらかじめ決まった動きを行うだけだと、どうしても訓練に身が入らず、訓練の意図が伝わらないこともあります。

もちろん防災計画に基づいて対策を確認することは大事ですが、災害時には想定外の出来事がつきもの。だからこそ、参加者が主体的に取組めるものや、なぜ防災訓練が大切なのかを理解させることが訓練において重要なのです。

防災訓練のポイント

防災訓練を形骸化させないポイントは、参加者に対して「いかに当事者意識を持たせるか」です。そのためには以下に挙げるポイントを抑えながら訓練を行ってください。

目標の明確化

防災訓練を通して参加者に「何を学んでもらいたいのか」「何を考えさせたいのか」。この目標によって訓練の形式は大きく変わります。

防災計画やBCPで策定している対策や手順の確認が目標であれば、事前に参加者には対策を理解させておく必要があります。

ただ、一般社員に対する防災意識の啓蒙を目標にするなら、あえて防災計画やBCPに記載されている対策の内容は非公開にしておき、自ら考えさせる方が効果的な場合もあります。

自社の防災の取り組みの現状から、何が足りていないのかを判断し、目標を的確に設定することが大切です。

災害状況の設定

地震や風水害などの場合は、自社の所在地から想定される最大規模の災害を設定します。よりリアリティを高めるためには、過去の災害事例や被災経験を参考にするのもいいでしょう。

災害状況を設定する際は、少なくとも下記の項目が必要です。

  • 災害発生日時、場所
  • 災害発生規模
  • 被害想定(自社施設内の状況、被災者状況、二次災害の発生有無)
  • ライフラインや公共交通機関への影響

 

計画書の策定

目標とおおよそのシナリオが決まったら、計画書を策定しましょう。計画書は参加者に対して事前に公表し、なぜ訓練を行っているのかがわかるようにします。実際に計画書を作るときには下記の項目を設定してください。

  • 訓練の目標
  • 訓練日時の設定
  • 会場の設定
  • 参加者の範囲
  • 災害のシナリオ
  • 訓練内容
  • 必要な資機材
  • 実施スケジュール
  • 訓練を通じて得られる成果

 

振り返り

防災計画やBCPを見直し、次回の防災訓練に反映させるためにも、振り返りは必ず行います。参加者のアンケートはもちろんですが、事前に立てた目標と照らし合わせて達成度を測ることも重要です。

防災訓練の手順

今回は、防災訓練の種類でご紹介した図上訓練をもとに手順を解説していきます。図上訓練は低コストで準備の負担も少ない訓練なのでおすすめです。

事前の準備物

企業で実施する場合は館内図を用意します。また地図に書き込みを行うため、透明シートや油性ペン、ポストイット、カラーシールを用意しましょう。

地図の作成

図上訓練はグループにわかれて行います。館内図をもとにどんな防災設備があるのかを地図上に書き込みます。またグループ内で社内の状況を思い出しながら、各所にどんなリスクがあるかを話し合いましょう。

避難経路上に邪魔になる荷物はないか、災害時に転倒や移動する什器はないか、火災の危険性が有る場所はないかなどを確認してください。

被害想定の記載

ある程度書き込みが終ったら、透明なシートをかぶせて、災害発生時にどんな被害が想定されるかを書き込んでいきます。

想定訓練

書き込みを行った地図と、事前の災害発生シナリオをもとに、どんな対応をとるべきかをグループ内で話し合います。司会者が災害状況を説明し、その都度グループ内で、災害発生時にとるべき対応を話し合いましょう。訓練を通して自社の防災対策の見直しや、災害時にとるべき行動を学ぶことができます。

コロナ禍で実施できる防災訓練


コロナ禍では、感染リスク拡大の懸念があるため、なかなか従来通りの防災訓練を実施できない状況も多いでしょう。

そこでここからは、コロナ禍でも実施できる防災訓練についてご紹介します。実際にコロナ禍で防災訓練をおこなう際のポイントや、すぐに取り入れられるオンライン防災訓練もあるので、ぜひ自社の防災訓練にとりいれてみてください。

コロナ禍での防災訓練の進め方

コロナ禍において、感染リスクを抑えながら防災訓練を進めるためには、次のポイントが大切です。

  • 参加人数の制限

従来通り直接対面しながら防災訓練を行う場合は、参加人数を減らして行います。防災計画で役割分担されている方のみを参加者とするなど、感染リスクを極力下げる工夫が重要です。

またアルコール消毒の徹底やマスク着用、換気、ソーシャルディスタンスなどの対応は必ず行いましょう。

  • オンラインでの開催

対面での防災訓練はどうしても感染リスクが上がるため、オンラインでの開催がおすすめです。ZoomTeamsなどのオンラインミーティングツールを活用すれば、臨場感を適度にキープした防災訓練も決して不可能ではありません。

先ほどご紹介した図上訓練は、ワークショップ形式で話し合うことがメインの訓練のため、オンライン上でも実施する意義があります。実施する際は、画面共有やGoogleスライドなどを活用して、館内図をグループ内で共有しながら進行します。複数のグループで訓練を進める場合は、Zoomのブレイクアウトルームを活用するのもおすすめです。 

おうち防災運動会

防災訓練を自社で行うのが難しい場合は、オンライン型の防災訓練を導入するのもおすすめです。

「おうち防災運動会」は自宅でも参加できるオンライン型の防災訓練。コロナ禍で対面での防災訓練が実施できない企業には非常におすすめのサービスです。

従来の防災訓練とは違い、楽しみながら防災について学ぶことができるコンテンツなので、社員の防災意識の啓蒙はもちろん、リモートワークでコミュニケーションが取りづらい状況下での社内イベントとしても有効です。

おうち防災運動会は下記の点が大きな特徴です。

  • 防災を5つのフェーズにわけ、様々なシチュエーションの防災知識を学ぶことができる。
  • オンラインで実施でき、楽しみながら防災を学ぶことができる。
  • 自宅で参加できるため、社員の家族も参加できる。

 

「おうち防災運動会」体験レポート

【組合イベントに最適】(株)日立製作所様で遊んで学べる『おうち防災運動会』を実施いたしました!

ファミリーで楽しむ社内イベントに!ドコモ九州グループ様「おうち防災運動会」開催レポート

ぜひ、興味がある方は詳細を確認してみてください。

おうち防災運動会の資料ダウンロードはこちらおうち防災運動会のお問い合わせはこちら

東京消防庁公式YouTubeチャンネル

東京消防庁の公式YouTubeチャンネルでは、コロナ禍でも防災訓練ができるようにリモート防災訓練という動画を公開しています。消火器の使い方や、火災時の避難の方法、119番通報の方法などが公開されてり、基本的な防災知識を学ぶのに最適です。

オフラインの訓練で学ぶことが難しい状況では、このような動画コンテンツを積極的に使い、防災知識を高めることもおすすめです。

東京消防庁公式YouTubeチャンネル 

まとめ


コロナ禍でなかなか防災訓練を行うことが難しい状況ですが、災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ、コロナ禍でもできる防災訓練を進めていくことが大切です。

また普段の防災訓練においても、「毎年同じ訓練をしていてマンネリ化している」「訓練が形骸化している」といった事態を防ぐためにも、参加者に当事者意識をもたせる訓練内容にすることがぜひとも必要でしょう。

自社で作成した防災計画やBCPが計画を立てただけにならないように、今回ご初回したような防災訓練を活用し、定期的に社内の防災意識を高める体制を整えてみてはいかがでしょうか。

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あるぱか
この記事を書いた人
あるぱか

学生時代から東日本大震災をはじめ、全国各地で災害が起こる度に、災害救援に赴く。現在は「日常の中に当たり前に防災意識を」という考えのもと、防災事業の立ち上げを行う。事業内容は防災をおしゃれに、もっと身近に感じられる機会を提供するための防災カタログギフト制作を行いつつ、防災系記事の執筆も担当。

監修
赤坂大樹防災士

「やらないと」から「やってみたい」と思える防災へ。防災を楽しく学べるイベント「あそび防災プロジェクト」の発案者。防災運動会をはじめとした様々なサービスを考案。企業や自治体、商業施設での防災イベントの実施や、「世界防災フォーラム2019」「防災アイディアソン BOSAI Startups in Japan」へ登壇。「あそび防災プロジェクト」は2020年グッドデザイン賞を獲得した。

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