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防災グッズの本当に必要なもの58選

ともしど ともしど
防災グッズの本当に必要なもの58選

あそび防災プロジェクト

地震や水害などの災害への備えとして、防災グッズをあらかじめ用意しておくことは重要です。

今回は、防災グッズのなかで自宅用・非常用持ち出し袋の中身それぞれの本当に必要なものをピックアップして紹介します

また、災害の種類、日本における災害の特徴、災害に備えておこなっておくべき対策などの防災に関する情報もあわせて紹介していますので、防災知識を得るための記事としても活用してください

 

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防災とは?

防災とは、地震や大雨・台風(水害)などの自然災害への備えをすることを意味します。

参考:防災 : 防災情報のページ – 内閣府

災害発生時に受ける被害を軽減(減災)し、命を守るための準備をおこないます。災害が発生した際に、いつ・どこに非難すればよいのか、災害発生情報をどこから・どのように入手するのかなど、災害発生時に適切に対応するための情報をあらかじめ得ておくことも防災に含まれます。

防災は、災害発生後のための水・食料の準備や、棚や家電製品などを固定することなどに限られません。災害が発生した際に、命を守る行動がとれるように、事前に準備をしておきましょう。

災害発生から数カ月後への備えが必要な場合も

  • 災害発生:災害発生から24時間
  • 発災直後:災害発生後24時間~72時間
  • 避難生活:災害発生後24時間~3カ月
  • 生活再建:災害発生から3カ月以上

災害の規模によっては、災害発生から生活再建まで数カ月以上かかる場合もあります。

災害発生に備え、防災について学び、無理のない範囲で対策をおこなうことが重要です。また、家族や親族などと、規模の大きな災害が発生した際に、どのように協力しあうのかを話し合っておくことも大切です。

 

災害の種類

  • 地震
  • 津波
  • 火山噴火
  • 大雨・台風(水害)
  • 土砂崩れ
  • 竜巻
  • 雪害

上記の災害は、自然災害(天災)にあたります。そのほか、人的災害(人災)として、工場やビルの火災・爆発、ビル倒壊、原発事故などが挙げられます。

本記事では地震や大雨など、日本において頻度が高く、幅広い地域で対策が必要な災害を中心に情報を記載します。

 

日本における災害の特徴

日本は、国土の位置、地形・地質、気象などから、地震、津波、火山噴火、大雨・台風、土砂崩れなどの自然災害が起こりやすくなっています。また、とくに降雪量の多い地域では、雪害も起こりえます。

なかでも日本は世界的にみても地震が多い国とされ、マグニチュード6.0以上の地震発生数は世界の18.5%を占めています(※計測期間20042013年、総数1629回に対し日本は302回)。

参考:国土交通省|国土交通省における南海トラフ巨大地震、首都直下地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策|トップページ

また、気象庁が公開している震度データベース検索によると、2021年における震度1以上の地震発生数は2424回となっており、震度5弱以上の大きな地震が10回も起こっています。

出典:震度データベース検索

いつ、どこで、どれくらいの地震が起こるかを予知することは難しいため、大地震に備えて防災対策を講じておくことが重要です。

地震は周期的に起こる可能性が高いとされています。西日本の太平洋側全域にあたる南海トラフ地震(南海トラフ)、首都圏にあたる首都直下地震(相模トラフ)、北海道から東北にかけての太平洋側にあたる日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震(千島海溝・日本海溝)などが、今後2030年以内に起こる可能性があります。

参考:国土交通省|国土交通省における南海トラフ巨大地震、首都直下地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策|トップページ

過去10年の日本における地震回数

期間

震度5弱以上

合計

2012

16

3138

2013

12

2387

2014

10

2052

2015

10

1841

2016

33

6587

2017

8

2025

2018

11

2179

2019

9

1564

2020

7

1714

2021

10

2424

出典:震度データベース検索

 

防災に関する国の取り組み

国土交通省は、すべての災害に共通した防災に関してとるべき措置、地域防災計画を作成する際の基準となる「国土交通省防災業務計画」を作成・アップデートしています。国土交通省防災業務計画は、災害対策基本法第36条第1項の規定が基になっています。

参考:国土交通省防災業務計画(令和4年6月修正) – 国土交通省

また、国土交通省は防災・減災対策本部を設置し、本部会議を通じて防災・減災への取り組みを実施しています。令和4年度には「総力戦で挑む防災・減災プロジェクト」をとりまとめ、再度災害の防止、初動対応の迅速化・適正化などに関する施策を講じています。

参考:令和4年度 総力戦で挑む防災・減災プロジェクトについて(概要版) – 国土交通省(PDF)

過去に発生した災害、災害を受けて対策を検討した項目、拡充する災害対策については内閣府の「防災白書」で知ることができます。

参考:令和4年度防災白書 : 防災情報のページ – 内閣府

防災に対し、国の計画や方針を軸に、それぞれの自治体でも取り組みをおこなっています。居住地や職場などにあたる地域がどのような災害対策に取り組んでいるかを知る手段としては、国土交通省の防災ポータルの利用が挙げられます。また、都道府県の運営サイトで防災に関する情報発信をおこなっている場合もあります。

個人として防災への準備をすることは大切ですが、災害時には国や地方自治体からの協力が不可欠です。国や地方自治体の取り組みを知ることで、安心感をもてたり、個人として何をおこなえばよいかがわかるきっかけになったりします。情報を得るための手段として活用しましょう。

 

自宅避難用の防災グッズ13

災害時、自宅避難をする際には、大規模災害の場合、食料品・飲料品や衛生用品・生理用品などを1週間分備蓄しておくことが推奨されています。

※大規模災害ではなくても、最低3日分、できれば1週間分の備蓄が推奨されています。

分量は人によって異なります。最低でも1週間分の備蓄量を確認し、用意しておきましょう。

以下では、自宅避難用の防災グッズを13種類紹介します。

食料品・飲料品(1週間分)

災害が起こったあとには、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの商品が品切れ状態になり、新たに食料品や飲料品を購入するこが難しくなる可能性があります。過去の例では1週間以上かかるケースが多く、1人あたり1週間分以上の食料品・飲料品を用意しておく必要があります。必要量は人によって異なるため、1週間の食事量について検討し、適切な量を備蓄しておきましょう。

また、災害時には精神的なストレスがかかり、環境悪化にともなって体力が落ちる場合があります。栄養バランスを考え、主食・主菜・副菜を用意しておくことが重要です。

ローリングストック法について

防災を目的として食料品・飲料品を備蓄するための方法として、ローリングストック法があります。備蓄量を保ち、食料品・飲料品が賞味期限・消費期限を過ぎない状態に保つため、定期的に食べ、減った分を補充する方法です。

1人あたりの量(1週間分)

  • 水:1人あたり13リットル(水分補給・調理などを含む)以上、野菜・果物のジュース2リットル以上
  • 食料品:米2キロ・カップ麺7個・パックご飯14個・乾麺4袋以上、缶詰9個、レトルト食品12個以上
  • 食料品その他:野菜、果物、お菓子、調味料など

参考:いつもの食品で、もしもの備えに!食品備蓄のコツとは? | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

災害用調理器具

災害時に調理をする際には、キャンプグッズが役立ちます。

  • ガスコンロ
  • メスティン(アルミ製の飯ごう)
  • キャンピング鍋
  • キャンプキッチンツールなど

電気・ガス・水の供給が止まったとしても調理することができるように準備しておくことが大切です。

食事用の消耗品

  • 加熱袋
  • 紙皿
  • 紙コップ
  • 割箸など

災害時に水の供給が止まった場合には、節水が非常に重要になります。使い捨てが可能な加熱袋、紙皿、紙コップ、割箸などの消耗品を備蓄しておくことが大切です。

1人あたりの量(1週間分)

  • 2030個(多めに)

ガスボンベ

災害時にガスや電気の供給が止まった際には、調理をするためのガスコンロが必要です。また、冬季にはガスボンベ式のストーブがあることで寒さをしのぎやすくなります。

1人あたりの量(1週間分)

  • 1人あたり7本(1人あたり11本弱が目安)

※ストーブにより消費量が異なるため1週間以上持つ量を上記の数にさらに追加しましょう。

懐中電灯(電池式・ソーラー充電式など)

懐中電灯を用意する際には、1部屋あたり1つ以上あると安心です。災害発生時にどこにいてもすぐに手に取れる場所に置いておきましょう。

電池式は電池があればいつでもすぐに利用できますが、ソーラー充電式は充電されていないと使用できないデメリットがあるため、懐中電灯は電池式がおすすめです。懐中電灯は電気消費量が少なく、十分な量の電池があれば長期的に使用できます。ソーラー充電式を1つ用意し、その他は電池式にしておく方法もあります。

ラジオ(手回し充電式・ソーラー充電式)

災害時には、スマホやパソコンでインターネットにアクセスできない可能性があります。災害後の状況について情報を得ることができるように、ラジオを用意しておきましょう。

手回し充電式ラジオとは、つまみを手動で回して充電するタイプのラジオです。災害時でも継続的に使用できるラジオを選びましょう。

充電器(電池式・ソーラー充電式など)

災害時にも電力を確保する方法としては、充電器を用意することがあげられます。充電器には電池式のものやソーラー充電式のものがあり、ソーラー充電式の充電器にはコンセントを接続できるタイプのものもあります。

消費電力数は、使用する家電製品などに記載されているワット(W)数でわかります。災害時には、消費電力数を確認し、無駄な電力を使用しないように工夫することが重要です。

簡易トイレ

簡易トイレは、臭い漏れしにくい袋、凝固剤を使用するトイレグッズです。便器がなくても利用できる便座を組み立てるタイプのものや、便器やバケツに装着するタイプのものなどがあります。

災害発生後の暮らしの質を維持するには、衛生用品が不可欠です。

段ボール

段ボールは加工がしやすく、段ボールベッドや段ボール簡易トイレなどをつくることができます。また、断熱効果があり、冬場の寒さをしのぐための防災グッズにもなります。

段ボールには、衛生面に配慮された抗菌仕様のものや、段ボールベッドとして販売されているものもあります。段ボールを長期間にわたって自宅に保管しておくことに抵抗を感じる方も、そのような段ボールであれば抵抗感をもたずに利用できる場合があります。

寝袋

寝袋はキャンプや登山などで利用され、屋外でも睡眠がとれます。断熱性に優れ、保温効果の高い製品も販売されており、寒さをしのぐための効果を期待できます。そのため、ガスや電気が止まり、暖房器具を使用できない状況であっても、温かい状態で眠りやすくなります。

また、寝袋を屋外で使用するために、テントもあわせて準備しておくことで、雨風、日差し、虫などを避けることもできます。

毛布・ブランケット

毛布・ブランケットは、体を温める効果を期待できます。防寒を目的として利用する場合には、風を通しやすいため、断熱性のあるものと併用することが大切です。寝袋や、防災用のアルミ保温シートなど、風を通さないようにする工夫をしましょう。

【夏季】扇風機(電池式)

夏季の防暑対策グッズとしては、扇風機が挙げられます。電池式の小型扇風機を使用することで、涼しさを感じることができます。

しかし、高温の環境下では、扇風機では不十分な場合があります。水分や塩分を補給し、日差しを避け、窓をあけて換気をするなど、熱中症対策を十分におこないましょう。

【冬季】ストーブ(カセット式)

冬季の寒さを緩和するには、カセット式ストーブが適しています。カセット式ストーブはガスボンベで利用できます。ガスを使用するため、使用方法をきちんと確認し、正しく利用するようにしましょう。

 

【全体】非常用持ち出し袋用の防災グッズ32

災害が発生し、非常用持ち出し袋をもって避難する場合には、最低3日分の食料品や飲料品などを用意しておくことが首相官邸ホームページで推奨されています。

参考:災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~ | 首相官邸ホームページ

分量は人によって異なります。最低でも1週間分の備蓄量を確認し、用意しておきましょう。また、非常用持ち出し袋を背負って無理なく移動できる重量に調整することも重要です。

大規模災害が発生した際や、津波が短時間で到達見込みの際など、すぐに避難しなければならない場合があります。非常用持ち出し袋が重く、移動が遅くなることのないように注意しましょう。30種類以上の本当に必要なものがあり、準備をする際に工夫をすることが重要です。

以下では、非常用持ち出し袋用の防災グッズを32種類紹介します。

食料品・飲料品(3日分)

水は最低でも1人あたり6リットル程度は必要ですが、背負って運ぶとしても重いため、食料品はなるべく軽いものを選ぶことが重要です。また、非常用持ち出し袋に入れるものの数も多いため、サイズの小さいものを選ぶことも大切です。パックごはん、レトルト食品、お菓子など、3日程度を目安に準備しておきましょう。

衣類(着替え)

下着や肌着など、頻繁に着替える必要があり、軽くかさばりにくいものを多めに入れておきましょう。冬季には、アウターなどのかさばる衣類は災害発生時に着ているものを続けて着て、下着や肌着のみを着替えることもできます。

衣類は特にかさばりやすいため、工夫することが大切です。

タオル

タオルは衛生用品で、歯磨きや手洗いのあとや、発汗した際などに使用します。最低でも1枚以上、できればなるべく多めに準備しておきましょう。

災害時には、かさばらずに持ち運べるものが適しています。圧縮タオルなど、かさばりにくいタオルを用意するなどの工夫をすることが大切です。

懐中電灯(電池式・ソーラー充電式など)

災害時に、電気供給が止まった場合には、懐中電灯が必要です。最低でも家族に1つ以上は準備しておくことが重要です。

災害が起こるタイミングによっては、家族全員で避難できるとは限りません。コンパクトなサイズの懐中電灯を1人あたり1つ準備しておくとよいでしょう。

ラジオ(手回し充電式・ソーラー充電式)

災害発生後には、災害に関する情報収集の手段がラジオに限られる場合があります。コンパクトタイプのラジオを準備しておきましょう。

充電器(電池式・ソーラー充電式など)

災害発生後には、スマホなどを満足に充電できなくなる可能性があります。モバイルバッテリーなどの充電器を準備しておきましょう。

電池数本で使用できるモバイルバッテリーは電池交換により再度使用できますが、充電が切れたスマホを充電できない場合があります。コンセント充電式タイプのモバイルバッテリーと電池式モバイルバッテリーの両方を用意しておくなどの工夫をしましょう。

電池各種

電池式の懐中電灯や充電器などを使用する場合には、電池を準備しておくことが必要です。使用する可能性のある電池を準備しておきましょう。

給水袋

給水袋は、水を入れて運べる袋です。持ち手のついた製品や、1015リットルの大量の水を入れられる製品、蓋つきの製品、蛇口のついた製品など、種類はさまざまです。置いておけるものや蛇口がついているものなど、用途を考慮して適切なものを選ぶことが重要です。

携帯トイレ

携帯トイレは、給水シート、凝固剤、袋がセットになった持ち運び可能なトイレです。災害が発生し、水の供給がとまった場合にも用を足せます。災害時には、水の供給が止まらなかったとしても、避難などの混乱により、水洗トイレが利用しにくくなる可能性もあります。衛生面を考慮しても、携帯トイレを準備しておくことは重要です。

口腔ケア用品(歯ブラシ・歯磨き粉など)

災害発生後には、衛生状態を維持することが重要になります。状況により歯磨きができない、あるいは回数が少なくなる可能性はありますが、口腔ケア用品を準備しておきましょう。

薬(常備薬・処方薬)

災害発生に備えた薬は大きく2つに分けられます。

  • 常備薬
  • 処方薬

持病のある方は、3日~1週間分程度の処方薬を予備薬として準備しておくことが大切です。

処方薬を別枠として非常用持ち出し袋に入れておくと先入先出ができなくなったり、処方されてから時間が経ちすぎたりする可能性があります。それらを避けるには、日常的に肌身離さず持ち歩くバッグやポーチなどに入れておき、常備薬のみ非常用持ち出し袋に入れておく方法があります。

常備薬は、風邪や精神的不安による不調、酔いなどに対するものを用意しておくとよいでしょう。

  • 総合風邪薬
  • 解熱鎮痛剤
  • 胃腸薬
  • 酔い止め薬
  • 消毒薬
  • ビタミン剤
  • うがい薬
  • 目薬
  • 湿布薬
  • 皮膚薬

参考:くすりの救急箱 震災対策編 – 東京都健康安全研究センター

国や地方自治体は災害発生後の医薬品供給を迅速に実施するための取り組みをおこなっていますが、災害直後に届くかどうかは定かではありません。数日分の常備薬を準備しておきましょう。

参考:災害対策医薬品供給車両を用いた過疎地域における調剤モデルに関する実証(PDF)

参考:災害時の医薬品供給体制を強化しました! – 福岡県庁ホームページ

応急処置用品(包帯・絆創膏など)

応急処置用品は、ケガをした際、虫に刺された際などに使用します。

  • 救急絆創膏
  • 包帯
  • ガーゼ
  • 滅菌タオル
  • 綿棒
  • 虫刺され用薬
  • はさみ
  • ピンセット

参考:くすりの救急箱 震災対策編 – 東京都健康安全研究センター

その他、日常生活で使用している応急処置用品がある場合には追加してください。

災害時には、ガラスや瓦などの散乱、看板などの転落、棚などの倒壊などで負傷する可能性があります。応急手当が必要な場合があるため、応急処置用品を準備しておきましょう。

場合によっては、病院での処置が必要になる可能性もあります。ケガをすることを避けられるように、可能な限り命を守る行動を心がけましょう。

除菌シート・ウェットティッシュ

除菌シートやウェットシートは、飲食時の手拭きや、入浴ができない状況で体を拭く際などに利用できます。

除菌シートやウェットシートは少しかさばりやすいため、除菌シートを1つ、ウェットティッシュを35つ程度とするなど、人によって準備する数を調整することが大切です。子ども用のおしりふきなどがある場合には、代用可能です。

虫よけスプレー

避難所に蚊などがいる場合には、ストレスを感じる原因になる場合があります。虫がでやすい季節には、虫よけスプレーを準備しておくとよいでしょう。

マスク

災害時には、粉塵や煙などを吸い込むおそれがあります。また、風邪やインフルエンザなどに感染しやすい状況になる可能性もあります。1日あたり2枚程度のマスクを用意しておきましょう。

火災が発生し、大量の煙が充満している状況においては、マスクだけでは不十分な可能性があります。煙を吸い込むことによるリスクを軽減する方法として、総務省消防庁では、濡れタオルやハンカチなどで口を塞ぎ、姿勢を低くして、煙を吸い込まないようにすることが推奨されています。

参考:7.火災からの避難 – 防災危機管理eカレッジ

ヘルメット

ヘルメットは、頭を守るために利用します。特に地震発生時には、家具や家電が倒れたり、看板が落下したりする可能性が高まります。初回の地震発生時に限らず、余震により起こる場合もあるため、移動時や避難時にはヘルメットや防災頭巾を使用することが推奨されています。

参考:防災特集 | 首相官邸ホームページ

軍手・手袋

災害時、倒壊した家具などで手を切ってしまう可能性があります。そのような際に、手を守るためには軍手・手袋を使用することで、手を切るリスクを軽減することができます。防刃手袋などの耐切創性に優れた手袋を用意しておくなど、手を守るための対策を講じておくことも大切です。

万能ナイフ

万能ナイフは、アーミーナイフやマルチツールナイフなどとも呼ばれるアウトドア用品です。ナイフのほか、はさみ、缶切り、栓抜きなどもコンパクトに格納されています。災害時には缶詰などの保存性の高い食品を利用することが多くなる可能性があるため、万能ナイフが役立ちます。

防災用ホイッスル

防災用ホイッスルは、レスキューホイッスルとも呼ばれる防災用品です。大きな音をだすことができ、災害時には自分がいることを救助隊員やボランティアの方々などに知らせるために防災用ホイッスルが使用されます。少ない動作で簡単に大きな音をだすことができるため、防災用ホイッスルは防犯用としても利用されています。

レインウェア

レインウェアは、水はけのよい上下の衣類です。着ていても動きやすいため、キャンプや登山などでも利用されています。防水性・撥水性が高い素材のものを選ぶことがポイントです。

耳栓

耳栓を利用することで、耳に入れることで騒音や雑音が聞こえにくくなります。災害時には、心身ともに疲労しやすいため、睡眠をしっかりととることが重要です。耳栓があることで十分な睡眠をとるための助けになります。

万能ビニール袋

万能ビニール袋があれば、ゴミ袋、小分け袋などとして利用できます。用途が豊富で、災害時に重宝するため、非常用持ち出し袋に入れておきましょう。

マッチ・ライター

災害時、ランタンなどに火をつける必要がある状況への備えとしては、マッチやライターが挙げられます。しかし、災害時にはガス漏れや、おこした火が燃え移るなどが原因の火災につながってしまう可能性があるため注意が必要です。

紙のハザードマップ

災害時には、インターネットが使用できなくなり、スマホなどからハザードマップ情報を閲覧できなくなる可能性があります。紙のハザードマップを用意しておくことで、緊急時にも確認できます。自宅や職場周辺のハザードマップをあらかじめ確認しておき、浸水する可能性の高い場所や、避難所の場所などを確認しておくことが大切です。

筆記用具(特に油性ペン)

災害時に備えた筆記用具としては、段ボールや木材などにも文字を書くことができるため、油性ペンが適しています。インク切れを避けやすくするために、新品のものを用意しておきましょう。

現金

災害時には、クレジットカードやキャッシュレス決済、銀行ATMなどが使用できなくなる可能性があります。510万円程度の現金を非常用持ち出し袋のなかに入れておきましょう。また、災害時には通話をする手段として、公衆電話を使用する場合があります。小銭もあわせて準備しておきましょう。

通帳

災害時にキャッシュカードを使用できない場合には、通帳が必要になります。非常用持ち出し袋のなかに入れておきましょう。日常的に使用する通帳とは別に、災害発生への備えとして別の口座・通帳をつくっておく方法もあります。

印鑑

通帳とあわせ、現金をおろすためには印鑑が必要になる場合があります。通帳とあわせて準備しておきましょう。

保険証・診察券

災害時のケガや病気などで病院に行く際には、保険証や診察券が必要です。日頃から持ち歩いている場合には、非常用持ち出し袋に入れなくても問題ないでしょう。

運転免許証・マイナンバーカード

通帳や印鑑を持ち歩いていない場合であっても、身元確認ができればお金をおろせる場合があります。身分証明書として使用できる運転免許証やマイナンバーカードを災害発生時に持ちだせるようにしておきましょう。健康保険証や診察券と同様に、日頃から持ち歩いている場合には、非常用持ち出し袋のなかに入れておかなくでも問題ないでしょう。

【夏季】小型扇風機(電池式)

気温が高い季節の暑さ対策としては、小型扇風機が有効です。しかし、30度を超える暑さや、直射日光を浴びているような状況では、小型扇風機では不十分である可能性もあります。気温が高い状況においては、いつも以上に水分補給を心がけ、また日陰や風通しのよい場所にいくなどの対策を講じることが重要です。

【冬季】使い捨てカイロ

気温が低い季節の寒さ対策としては、使い捨てカイロが有効です。貼るタイプのものと手持ちタイプのものを両方用意しておくとよいでしょう。

使い捨てカイロは、地肌に直に触れないように使用することが推奨されている場合もありますが、衣服の上からでも体を温める効果を期待できます。寒さを感じるような環境で睡眠をとる際など、体を冷やさないようにする効果を期待できるため、寒さ対策の一つとして準備しておきましょう。

 

【女性】非常用持ち出し袋用の防災グッズ4

以下では、女性に関する非常用持ち出し袋用の防災グッズを4種類紹介します。

生理用品

生理用品は、日頃から使い慣れたものを準備しておきましょう。また、通常の使い捨てナプキンとは別に、使いまわしが可能なものや、吸水性に優れたものなど、普段使いのものとは別に災害時により適したものもあわせて用意しておくことも大切です。

生理用ショーツ

災害時に、急に生理が始まる可能性や、洗濯をすることができない可能性に備え、使い捨てタイプの生理用ショーツを用意しておくことが有効です。また、吸水性に優れた生理用ショーツも、災害時の衛生状態を高める効果を期待できます。

おりものシート

おりものシートは、災害時に下着を頻繁には替えられない状況への備えとして有効です。おりものの量が多い時期や、生理終わりの時期などにも、下着を清潔に保つ効果を期待できます。通常よりも少し多めに用意しておくとよいでしょう。

中身の見えないビニール袋

災害時、避難所などで過ごす場合への備えとしては、生理用品などを入れるための中身の見えないビニール袋が必要です。また、臭い漏れがしにくいビニール袋も有効です。災害時の備えとして準備しておきましょう。

 

【子ども・乳幼児】非常用持ち出し袋用の防災グッズ9

以下では、子ども・乳幼児に関する非常用持ち出し袋用の防災グッズを9種類紹介します。

離乳食・子ども用食品

乳幼児の離乳食などを普段は自炊している方も、災害時にはつくれない場合があります。ビン詰めやレトルト食品などの離乳食や子ども用食品が販売されているため、災害時の備えとして準備しておきましょう。

離乳食は半年~1年程度で終了する場合が多いですが、瓶詰めやレトルト食品には日持ちするものも多いため、離乳食卒業のタイミングで、まとめて消費することができます。

賞味期限が離乳食の終了予定日を超えている場合には、最後に防災用として準備しておいたものを消費しましょう。賞味期限が終了予定日よりも前の場合には、ローリングストック法を実践し、防災用としてストックする分の離乳食が賞味期限切れにならないように工夫することが大切です。

場合によっては、普段から食べなれていない食品を食べてもらえない場合があります。日常的に好んで食べているものを優先して準備しておくようにしましょう。パンなど、日持ちしにくい食品の場合には、冷凍保存をしておく方法もあります。災害時にも子どもが十分に栄養を摂取できるように工夫しましょう。

日持ちしやすい離乳食・子ども用食品

  • 瓶詰
  • 缶詰
  • レトルト食品
  • パックご飯
  • 乾麺(そうめん・うどんなど)
  • シリアル
  • 子ども用お菓子類
  • 全粉乳・パック豆乳
  • ヨーグルトドリンク

携帯カトラリー

子どもに食事を与える際には、カトラリーが必要です。災害時に洗浄することができない場合に備え、使い捨てタイプの携帯カトラリーを用意しておきましょう。

子ども用の携帯カトラリーを準備する際には、特にスプーンの先端がとがっていないものを選ぶことが重要です。日常と変わらず、安全に食事ができるように準備しておきましょう。

おむつ

子ども用おむつは多めに準備しておくことが重要です。10日分よりも多く準備しておきましょう。非常用持ち出し袋の場合にも同様です。自宅避難の場合に備え、12カ月分のおむつを用意しておいてもよいです。自宅にストックしておく量を決め、それを下回ったら補充することを習慣化することが大切です。

災害時には衛生面を清潔な状態に保つことが非常に大切です。長時間おむつを交換せずにいると、肌荒れによる痛みやかゆみが生じる場合があります。子どもが用を足したらすぐにおむつを交換できるように、十分な量のおむつを用意しておくことが重要です。

おしりふき

おむつと同様に、おしりふきも大量に準備しておくことが重要です。自宅に十分な量をストックし、非常用持ち出し袋にも少なくとも10日分程度は入れておきましょう。

おしりふきには除菌成分を含まないものもあり、おむつ替えの際に限らず、入浴できない際に子どもの体を拭いたり、食事後に口回りを拭いたりすることができるため重宝します。日頃から多めにストックしておきましょう。

臭い漏れがしにくいビニール袋

災害時におむつ替えをする際には、避難所などでも他者に迷惑をかけないように、臭い漏れがしにくいビニール袋が必要です。また、中身が見えにくいものを選ぶことも大切です。

哺乳瓶(使い捨て含む)

繰り返し使用するタイプの哺乳瓶を使用する場合には、熱湯消毒が必要なため、災害時には十分に殺菌できない可能性があります。災害時への備えとして哺乳瓶を用意する際には、使い捨てタイプの哺乳瓶が適しています。

搾乳機

日頃から搾乳をしている場合には、使い慣れた搾乳機を防災用としても用意しておきましょう。搾乳機には電動式のものと手動式のものがありますが、充電電池が内蔵された電動式搾乳機を使用している場合には、災害時に充電することができない可能性があります。使い慣れたものを使用することが望ましいですが、手動式のものも用意しておくと安心でしょう。

抱っこ紐・おんぶ紐

災害時に避難移動などをする際には、抱っこ紐・おんぶ紐が適しています。日頃から使用しているものをすぐに持ち出せるようにしておきましょう。

また、短時間ですぐに移動する必要がない場合には、ベビーカーも適しています。ベビーカーは子どものベッド代わりとしても利用でき、災害時にも子どもが安心して眠れる場合があります。状況に応じて使い分けましょう。

子どもが安心できるもの(おもちゃ・ぬいぐるみなど)

災害時には、大人も子どもも不安を感じやすくなります。日常的に使用しているおもちゃやぬいぐるみなど、子どもが安心できるものを用意しておきましょう。おもちゃを用意する際には、コンパクトで持ち歩きやすく、集中して遊べるものが適しています。

 

災害発生に備えておこなっておくべき対策

睡眠中に災害が発生する可能性もあります。特に就寝場所の周辺への防災対策は優先的に行っておくことが大切です。また、倒れる恐れのある家具や家電を固定したり、身を守るための防災用品を手の届く場所に置いておいたりすることも重要です。

以下、主な防災対策を箇条書きでまとめます。

家具・家電に関する防災対策

  • 家具・家電の転倒を防ぐ
  • 寝室や子ども部屋に転倒の可能性のある家具を置かない
  • 家から外にでるための道を塞がない家具の配置にする

身を守ることに関する防災対策

  • ヘルメットや軍手などの身を守る防災グッズを手の届くところに置いておく
  • 存在を知らせる防災用ホイッスルを手の届くところに置いておく
  • 懐中電灯を各部屋に一つ以上定位置に保管しておく

 

防災イベントの開催を支援するサービス4選

年間1,000件以上の社内イベント・研修、地域イベントなどの開催を支援する株式会社IKUSAは、企業・商業施設・自治体向けに防災イベントやSDGsイベントに関するサービスを提供しています。
防災イベントを開催するための企画、準備、運営・ファシリテート、撤去・撤収までワンストップで対応可能です。
以下では、おすすめの防災イベント関連サービスを紹介します。

【子ども・親子向け】防災ヒーロー入団試験(商業施設・自治体イベントなど)

防災ヒーロー入団試験は、商業施設イベントや地域イベントに最適なサービスです。親子で体験できるアクティビティを通じて防災について学び、興味・関心をもつきっかけづくりになります。
防災には家族で取り組むことが重要です。防災ヒーロー入団試験を体験することで、子どもの防災意識が高まります。

種目例

  • 防災スリッパづくり
  • 水消火器射的
  • 防災ウォークラリー
  • スモーキー迷路
  • おうち安全間違い探し
  • 防災リュック間違い探し
  • 瓦礫転がし
  • 防災クイズラリー
  • 防災ヒーロー入団証

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【大人・家族向け】防災運動会(企業・自治体イベントなど)

防災運動会は、防災に関する運動会のオリジナル種目を通じて楽しく防災について学べるサービスです。事前準備、災害発生、発生直後、避難生活、生活再建の5つのフェーズに関する防災知識が身につきます。防災訓練に近しい体験ができるため、防災に対する関心や防災意識が高まることが特徴です。

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【大人・家族向け】防災謎解き・防災謎解きONLINE(企業イベント)

防災謎解きは、謎解きを通じて防災を学べるゲームです。謎解きの中には、新聞紙でスリッパを作り、がれきの上を歩くといった実践的な要素も取り入れられており、防災意識や関心が高まることが特徴です。
チームで協力して謎を解いて脱出を目指し、コミュニケーションが促進されるため、チームビルディングを目的とした企業イベントにおすすめです。

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【大人向け】防災コンセンサスゲーム(企業イベント)

防災コンセンサスゲームは、災害が発生して帰宅することが困難な状況で、どのように対処するべきか考え、適切な対処を学べるゲームです。コンセンサス(合意形成)とは「意見の一致」を意味する言葉です。

まずは個人ワークをおこない、その次にチームで議論して最適解を導き出します。メンバーの価値観や考え方を知ることができ、意見交換をして互いに尊重し合って意見を一致させることの大切さを学べます。

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まとめ

災害が発生した際には、ライフラインが停滞したり、食料が十分に得られなくなったりする可能性があります。災害時への備えとして、本当に必要なものを用意しておきましょう。

株式会社IKUSAは、年間1000件以上のイベントを実施しているイベント会社です。防災やSDGsなど、社会課題に取り組むためのはじめの一歩を支援するイベントも数多く実施しています。

防災に関連するイベント実施をご検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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ともしど
この記事を書いた人
ともしど

コンテンツ制作ディレクター/IKUSA編集部ディレクター。東日本大震災で親族が被災し、数日間連絡がとれない恐怖を経験。防災意識が高まり、ハザードマップの確認、ソーラー蓄電池の保守・点検、保存食の備蓄などを意識的に行う。

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