「子どもと一緒に防災学習したいけど、どうすればいいのか分からない…」
「社員向けの防災研修を検討しているが、どのような計画にすればいいのか分からない…」
もし上記のような悩みを抱えているのであれば、防災体験ができる施設を利用してみてはいかがでしょうか。
この記事では、防災体験ができる全国の主な施設をいくつかピックアップして紹介していきます。もしかするとあなたが住んでいるエリアの施設が紹介されているかもしれません。お問い合わせする
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北海道・東北の主な防災体験施設
まずは北海道・東北の主な防災体験施設を紹介します。今回は北海道と東北地方でそれぞれ一つずつピックアップしました。
札幌市民防災センター
札幌市民防災センターは、札幌市内で防災が学べる施設です。入館料は無料であり、予約は不要です。ただし、10名以上の団体見学を検討している場合には事前予約が必要であるため、その点には注意しましょう。
札幌市民防災センターでは、さまざまな災害を体験することが可能。消火体験や地震体験などができ、どのような行動をすればいいのか学べます。
KIBOTCHA
「KIBOTCHA」は、宮城県東松島市にある施設です。野蒜駅から歩いて徒歩10分ほどの場所にありますが、各拠点から無料で送迎してくれるサービスを利用することもおすすめ。「KIBOTCHA」では、バーベキューやグランピング、サンドアートなどが楽しめますが、そのなかの一つとして防災教育キャンプがあります。
「KIBOTCHA」の防災教育キャンプは、プログラムによって内容が異なります。例えば社員研修向けのプログラムでは、防災食の実食や防災マップの作製などを体験。一方で、農業体験やバーベキューといった防災体験以外の内容も含まれています。
関東の主な防災体験施設
次に関東の主な防災体験施設を紹介します。なお、関東で紹介できなかった施設として「東京消防署 本所防災館」や「東京都北区防災センター」などが挙げられます。
そなエリア東京
「そなエリア東京」は、東京臨海広域防災公園の中にある施設です。首都直下型地震の被害想定に基づいた防災知識を学ぶことができ、地震に関する知識を身につけたいときに向いています。
「そなエリア東京」にはさまざまなコーナーがあります。例えば「東京直下72hTOUR」は、首都直下型地震が起きた場合をイメージして作られたジオラマの中を歩きながら、貸し出されたタブレットに出題されるクイズに解答。地震が起きた直後から避難するまでの過程を体験できるため、いざというときにどのような行動をとればいいのかを学習できます。
池袋防災館
「池袋防災館」は池袋駅から歩いて5分ほどの場所にある、アクセス性に優れた施設です。1時間40分の防災体験ツアーでは、地震や消火などについて体験しながら学ぶことが可能。50分のショートコースもあるため、短時間で防災の知識を深めたい場合にもおすすめです。
「池袋防災館」の特徴としては、ナイトツアーが行われていることが挙げられます。毎週金曜日に開催されており、夜間の発災を想定した各種災害の体験ができます。参加を希望する場合は、「池袋防災館」の公式サイトから予約しましょう。
神奈川県総合防災センター
「神奈川県総合防災センター」では、突然の災害でも迅速に対応できることを目指した防災体験ができます。地震や風水害、火災などの防災知識を学ぶことができ、実際に風水害体験コーナーで風速30m/秒の強風を体感可能。また、心肺蘇生法や避難所での生活を体験できる場所も用意されています。
「神奈川県総合防災センター」は予約不要かつ無料で入館できますが、10名以上の団体で利用する場合は事前予約が必要です。定休日があるため、もし「神奈川県総合防災センター」へ足を運ぶのであれば、開館しているかを事前にチェックしておきましょう。
北陸・東海の主な防災体験施設
次に愛知県や岐阜県、富山県などが含まれる北陸・東海地域の主な防災体験施設を紹介します。記事としては、「名古屋市港防災センター」と「四季防災館」の2つをピックアップしました。
名古屋市港防災センター
「名古屋市港防災センター」は、愛知県名古屋市の港区にある施設。予約せずに無料で入館できますが、体験ツアーの案内や特別講座の場合は予約が必要です。なお、月曜日(祝日の場合は次の平日)と第3水曜日が休館日となっています。
「名古屋市港防災センター」では、震度7の地震体験や煙避難体験などが可能。また、1959年に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風の3D映像も視聴できます。そのほか、ミニ消防車との記念写真コーナーや防災トークなども用意されています。
四季防災館
「四季防災館」は、富山県にある防災センター。四季をコンセプトとしており、季節ごとでの災害やそれらへの対策を行ってきた先人たちの努力を紹介しています。地震体験や119通報体験、高齢者等助け合い体験などができる上に、雪が降る地域ならではの雪崩体験もあります。
「四季防災館」も他の施設と同じく、10名未満であれば予約無しで入館可能。10名以上の場合は、7日前までに予約しなければなりません。予約状況は、「四季防災館」の公式サイトでも確認できるため、事前にチェックした上で予定を決めるといいでしょう。
関西・中国・四国の主な防災体験施設
次に「京都市市民防災センター」や「あべのタスカル」、「広島市総合防災センター」など関西・中国・四国の主な防災体験施設を紹介します。
京都市市民防災センター
「京都市市民防災センター」は、さまざまな防災体験を通じて防災意識や活動能力を高めることを目指している施設です。こちらも10名未満の場合は予約せずに入館可能。10名以上の場合は、京都市内の団体かどうかで予約できるタイミングが異なります。もし市内団体であれば、利用する4ヶ月前の同日から予約可能。市外の場合は利用する3ヶ月前の同日となります。
「京都市市民防災センター」では、地震や強風などを体験できます。また、地下空間へ浸水の恐ろしさを伝える4Dシアターや消防ヘリコプターの実物展示なども用意。子ども向けとしてキッズコーナーもあります。
あべのタスカル
「あべのタスカル(大阪市立阿倍野防災センター)」は、大阪府大阪市の阿倍野区にある体験型防災学習施設。「おおさか防災情報ステーション」や「タスカルシアター」、「キッズしょうぼうパーク」などのコーナーが並びます。
体験コースもあり、専任のスタッフが防災に関する情報を伝えながら案内。数種類のコースが用意されているため、所要時間やコース内容などをチェックして選ぶといいでしょう。
広島市総合防災センター
「広島市総合防災センター」は、さまざまな防災研修を行っている施設です。具体的な研修の種類としては、市民研修や子ども研修、事業所研修など。また、防火管理者の資格取得講習も「広島市総合防災センター」で行われています。
「広島市総合防災センター」では、地震体験や降雨体験、消火体験などを用意。楽しみながら防災知識を身につけられます。
徳島県立防災センター
徳島県板野郡にある「徳島県立防災センター」は、防災啓発施設としての一面と災害対策活動の中核拠点としての一面という2つの顔を持つ施設です。入館料はかからず、10名未満の場合は予約が必要ありません。
「徳島県立防災センター」の場合、地震や暴風の体験ができるだけではなく、心肺蘇生や基本的な止血方法まで学べます。そのため、救命体験まで考えている場合にはおすすめの施設です。
九州・沖縄の主な防災体験施設
九州・沖縄にもさまざまな防災体験施設がありますが、その中から二つ選出して紹介します。
福岡市民防災センター
「福岡市民防災センター」は福岡市内にある防災施設で、地震や台風などの防災体験ができます。また、1時間の体験コースが用意されており、子供だけではなく大人も学べる内容です。
入館料は無料ですが、月曜日と毎月最終の火曜日が休館日であることには注意しましょう。予約は必要ありませんが、他の施設と同じく10名以上の来館は事前予約が必要となります。
沖縄市防災研修センター
「沖縄市防災研修センター」は、「災害を知る、災害を自ら体験する、災害に備える」を基本方針として掲げている施設です。見学する際には事前予約が必要であり、特に土日の利用は1ヶ月前までに予約しなければなりません。
「沖縄市防災研修センター」の場合は、災害の危険性を伝える3Dシアターや防災関連の情報が検索できる防災検索テーブルなどが用意されています。また、地震体験や初期消火体験などもできます。
防災体験なら「あそび防災プロジェクト」もおすすめ!
もし近くに施設がない場合や施設へ行く時間が無い場合は、「あそび防災プロジェクト」を検討してみましょう。「あそび防災プロジェクト」は株式会社IKUSAが実施する防災体験であり、以下のようなコンテンツを用意しています。
防災ヒーロー入団試験
「防災ヒーロー入団試験」は、頭と身体を使って防災を学ぶアクティビティです。家族向けのイベントや教育機関のイベントに向いており、「防災スリッパ作り」や「防災ウォークラリー」などさまざまな種目が用意されています。
おうち防災運動会
もしオンラインで防災に関して学びたいのであれば、「おうち防災運動会」がおすすめ。オンラインで楽しみながら防災について学べるプログラムが用意されており、運動会らしい競争要素も多いです。アクティビティとしても楽しめるため、オンラインでの社内イベントを検討している方にもぴったりです。
おうち防災運動会の資料ダウンロードはこちらおうち防災運動会のお問い合わせはこちら
防災謎解きオンライン
「防災謎解きオンライン」は謎を解きながらオンラインで防災を学ぶアクティビティです。参加者は災害に直面していているという設定で、ストーリーに沿って謎を解き、ミッションをクリアしていきます。
例えば「崩れゆく会議室からの脱出」というストーリーの場合は、巨大地震により会議室の耐震システムが破損したという設定の中で、次の大きな揺れが発生するまでに、謎を解き耐震システムを復旧させるというミッションをクリアしていきます。
制限時間内にすべての謎を解ききるには、メンバー同士のコミュニケーションが必要不可欠。リーダーシップや役割分担の大切さを学ぶことができるので、防災の知識を得るだけでなく、チームビルディング研修やリーダーシップ研修にも活用できます。
防災謎解きONLINEの資料をダウンロードするお問い合わせする
防災コンセンサスゲーム
「防災コンセンサスゲーム」は災害時の対応をテーマとしたコンセンサスゲームです。オンラインで実施することができます。参加者は災害に巻き込まれたという設定の中で、どのように対応するかをチーム全員で話し合い、合意形成していきます。
首都直下型の地震がもし起こると東京都では517万人の帰宅困難者が発生すると言われています。「帰宅困難サバイバル」というストーリーの場合は、この状況をイメージし、災害が起きた際の適切な対処や行動の選択肢を理解し、発災した際の対応を楽しく学んでいきます。
災害時の対応が学べるだけでなく、全員で合意形成をしていく課程で、論理的思考力や相手の話を聞く力、協調性、価値観の違いとコミュニケーションの重要性を学ぶことができ、チームビルディングにもつながります。
防災コンセンサスゲーム「帰宅困難サバイバル」の資料をダウンロードするお問い合わせする
防災運動会
「防災運動会」は運動会に防災知識を取り入れた新しい運動会です。運動会としての楽しさを残しながらも、防災に関する知識や知恵を身につけ、自分で助かる・他人を助けることの大切さを学べます。
防災を「事前準備/災害発生/発生直後/避難生活/生活再建」という5つのフェーズに分割し、それぞれのフェーズ毎に競技を行うので、防災の段階に応じた知識を身につけられるのも特徴的です。
競技内ではチームメンバーで力を合わせていく必要があるため、チームビルディングにもつながります。
防災運動会の資料ダウンロードはこちら防災運動会のお問い合わせはこちら
万が一に備えて防災を学ぼう!
今回は、防災体験ができる全国の主な施設をメインに紹介しました。防災体験ができる施設は日本全国になります。その上、上記で紹介したようなオンラインで防災を学ぶプランもあるため、人数や場所などを考慮して決めてみてください。
参考サイト:

旅行系からビジネス系に至るまで、幅広いジャンルを執筆するWebライター。国内外を旅しながら、記事を書いています。