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災害に必要な備えとは? ~防災に対する心構え・備蓄品・教育~

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災害に必要な備えとは? ~防災に対する心構え・備蓄品・教育~

あそび防災プロジェクト

災害はいつどこで起きるかわかりません。災害から自分や家族を守るためには、普段から対策をしておくことが重要です。「何をすればいいのかわからない」という場合は、まずは災害に対する心構えや、用意しておく備蓄品などを把握しましょう。

 

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災害はふだんからの心構えが重要

災害を「自分ごと」、「いつ起きてもおかしくないもの」という意識を持つ

災害が突然発生した時に、落ち着いた行動をとるためには普段からの心構えが重要です。自宅や職場など、あらかじめ災害が起きた時のことを想定していれば、ある程度の危険やリスクを避けることができます。避難訓練などはただの訓練と思ったり、自分が住んでいる以外の地域の災害は他人事と思ったりせず、いつ自分に起きてもおかしくないと認識しましょう。

たとえば、台風や大雨などは災害の数日前から情報が共有されますが、直前になってから慌てて準備しても水や簡易食品、灯油缶や補強テープといったものはすぐに売り切れてしまいます。また、屋根や窓などの修理や対策が間に合わずに大きな被害が出る場合もあります。災害による被害を最小限におさえるには、「いつかやろう」「危なくなったら買いに行こう」ではなく、すぐに行動に移すことが必要です。

状況に応じた準備や対策を行う

乳幼児や障がい者、妊婦や外国人などの災害弱者は、普段から備えておくものや災害発生時の避難方法などに至るまで、一般的なケースとは異なります。実際、幼児のおむつやミルクなどは避難所ですぐに手に入るとは限りません。そのうえ、災害弱者ではない女性であっても、生理用品などはスムーズに入手できるわけではないのです。

また、夏の場合は多めの下着や冷却シート、冬の場合は毛布やカイロ、防寒具といった季節に合わせた災害対策も必要です。
最近では新型コロナウイルスの影響から、避難所が密にならないように避難所に行かず車で寝泊まりをする人や、自宅避難をする人もいます。体調や状況によっては思わぬリスクを招く場合があるため、自宅避難をする場合は多めに備蓄品を用意するなど、その場に応じた対策を行いましょう。

災害対策の費用は「命を守る経費」と考える

災害用の備蓄品の購入や修繕が必要な家屋に対して、「お金がないから対策や備えをしていない」という声もあります。災害は絶対に起こるとは限りませんが、いざという時に後悔しても間に合いません。災害対策の費用は自分や家族の命を守る経費と考え、しっかりと準備しておきましょう。

たとえば現在は5年、10年といった長期保存が可能な水やレトルト食品が発売されています。うまくローリングストックを行えば、災害準備用の負担費用を軽減できるでしょう。開封する時は「買わなくてよかった」よりも「使わずに済んでよかった」と、災害が発生しなかったことを喜べるようにしたいですね。

災害のために準備しておくべきことは?

普段から対策をしておくことで、地震や台風などの災害が発生しても被害を最小限に抑えられます。いざという時に慌てず冷静に行動するために、家庭や職場でしっかりと準備しておきましょう。

1. 避難場所、集合場所の確認

災害時に優先すべきことは、安全な場所へ逃げることです。自宅から近い避難場所と、安全な避難ルートをしっかり覚えておきましょう。洪水による影響で水かさが増して通行できない、地震や火事で通れない場所があるなど、災害の種類によって交通網が乱れる場合もあります。
あらかじめ地域のハザードマップで災害が起こった時の危険性などを確認しておきましょう。

避難場所の情報を家族と共有しておくことはもちろんのこと、子どもが学校にいて親は職場にいる場合など、平日の日中に被災した場合も想定して準備をしておきましょう。帰宅が困難な場合は学校や職場にとどまるのか歩いて帰宅するのか、集合場所をどこにするか各人の行動について共有しておくと安心です。

2. 連絡方法の確認

災害発生時、被災地域では電話が繋がりにくくなります。家族の安否確認をする際には、SNSなど電話以外の通信手段を使ったり、NTTが運用する「171災害用伝言ダイヤル」を利用したりする選択肢も視野に入れ、それぞれの使い方を事前に調べておきましょう。

また、水没や電池切れなどでスマホが使えない場合もあります。そんな時には災害が起こっていない遠くの親族あてに状況を伝えて、家族に共有してもらうなど、連絡のとり方をいくつか家族で考えておくと安心です。

3. 家具の固定など、室内外の安全確認

大地震などの大きな災害が起きた時を想定し、食器棚や本棚、洋服ダンスなどの大きな家具や倒れやすいものは壁に固定しておきましょう。また、屋根や窓、扉や壁に不具合がある場合は早めに修理しましょう。

集合住宅の場合は、ベランダの蹴破り戸の周りにものを置かないように気をつけましょう。あわせて、避難ハッチや避難はしご、消火器の場所や使い方も確認しておくと、いざという時にスムーズに行動できます。

4. 防災リュック(非常持ち出し袋)や備蓄品の準備

非常時は足場の悪い場所でも移動しやすいよう、持ち運べる荷物を最小限にする必要があります。懐中電灯や救急用品、貴重品などを防災リュックに入れ、避難時に動きやすい靴と一緒に玄関にまとめておくようにしましょう。

また、被災時に避難所で長期滞在ができるのは倒壊などで自宅に住めない人に限られるため、ほとんどの人はライフラインが止まった自宅で避難することになります。水や食料といった備蓄品は必ず人数分そろえておきましょう。いざという時に消費期限が過ぎてしまわないように、災害リュックの中を定期的に見直してローリングストックを行うことも重要です。

なお、赤ちゃんの場合、食べ慣れていない離乳食は口に入れないことがあります。さらに、避難所ではお母さんのストレスで母乳が出ない場合もあります。普段から市販のレトルト食品や粉ミルクを少し与えて慣れさせてあげると安心です。

災害は外出先で起こる場合もあります。いくら自宅に防災リュックや備蓄品を用意していても、家に帰れない場合は使うことができません。職場にも備蓄品や歩きやすい靴を置いておいたり、普段からスマホの充電器や絆創膏、アメなどを持ち歩いたりするなど、帰宅困難者対策にも目を向けましょう。

5. 情報収集、通信手段の確保

災害時はテレビ・新聞やネットニュースなどでいろいろなデマが発生します。デマに惑わされないよう、正確な情報を得るための通信手段を確保しておきましょう。携帯ラジオやワンセグ携帯のほか、スマホが充電できる携帯充電キットがあると便利です。災害時はSNSでシェアされている情報や避難所でのうわさ話を鵜呑みにせず、政府や都道府県の公式TwitterLINEなど、正確な情報を発信している機関を信用しましょう。

6. 体力をつけておく

災害時は公共交通機関がストップし、車での移動も制限されます。自宅や避難所へ徒歩で移動することを想定し、体力に自信がない場合は日ごろから運動をするなどで体力をつけておきましょう。
被災した地域では、かぜをひいたりケガをしたりしても医療機関が開いておらず、すぐに受診できない場合もあります。また、体力があれば他の人の避難をサポートできる場合もあるでしょう。普段から睡眠と栄養をしっかりとることで、いざという時に自分や身の回りの人を助けられます。

備蓄品は何が必要?

災害の発生後、避難所が設置されて食料が配布されるまでは数日かかることもあります。また、災害によっては家に閉じ込められて数日外に出られず、備蓄品の有無が生死を分ける可能性もあります。一つずつそろえることが大変な時には、最低限の防災グッズやキットが入った市販のリュックを購入するのもオススメです。

また、せっかく準備した備蓄品が水害によって濡れてしまわないよう、少し高い場所に保管しておくことも重要です。さまざまな災害の場合を想定して、普段から備えておきましょう。

1. 人数分の水、食料品

生きていくために必要不可欠な飲料水の量は、大人1人につき1日約3リットルと言われています(食べ物に含まれる水分も含む)。さらに、うがいや洗濯などの生活用水を足すとそれ以上の水が必要です。人数分の水を最低でも3日分、できれば1週間分用意しておきましょう。水が足りなくなった場合を想定し、給水車から水をもらうための給水袋やポリタンクを準備しておくと便利です。

災害直後は調理ができない場合が多いため、火を使わなくても食べられる非常食を備えておくと安心です。缶詰や乾パンなどのほか、水やお湯を入れるだけで食べられるアルファ米、火や電気を使わなくても温まるレスキューフーズなどがあると便利です。また、避難所で配られる食品は炭水化物が多く栄養が偏りがちなので、栄養補助食品を用意しておくといいでしょう。硬いものが食べられない乳児やお年寄り、食物アレルギーのある人が家族にいる場合は、離乳食やレトルトのおかゆ、普段食べているもののストックを多めに準備しておきましょう。

2. 懐中電灯、充電器などの停電対策

夜間の災害時に必要とされる懐中電灯は、電池と合わせていくつか用意しておきましょう。また、停電時でもスマホの充電が可能なソーラータイプや手回しタイプの充電器・バッテリーも必要です。
長期間の避難生活を想定し、電池は持ちが長いLEDタイプのものを選ぶのがオススメです。ただし、長期間放置していると、電池が液漏れを起こすことがあるため、定期的に確認しましょう。
ちなみに、生活用の明かりを確保したいなら、太陽光で充電できる家庭用の蓄電器などがあると便利です。

3. 常備薬

絆創膏や消毒液、包帯など基本の救急セットのほか、普段から使っている薬は避難所に忘れずに持参しましょう。おくすり手帳があると、かかりつけの病院でなくても診療状況が医師に伝わりやすくなります。ただし、災害時は命に関わる状態の人を優先するため、医師の診療がすぐに受けられるとは限りません。総合かぜ薬や頭痛薬、胃腸薬などの市販薬は常備しておきましょう。

また、マスクやアイスノン、カイロ、保湿剤や除菌シートなども備蓄しておくと避難所の生活に役立ちます。薬の使用期限には定期的に確認し、期限が過ぎたものは使わないようにしましょう。

4. 生活用品

避難所生活が長引く場合、生活用品の有無が肉体的にも精神的にも影響します。トイレットペーパーやティッシュペーパー、歯ブラシ、ラップ、ゴミ袋、生理用品やおむつ、使い捨てコンタクトレンズなどの消耗品は普段から多めにストックしておきましょう。

他にも、最低限の下着や着替えのほか、アイマスクや耳せん、割りばしや紙皿・紙コップ、簡易スリッパ、簡易トイレがあると避難所で役立ちます。
また、避難所の室温が快適とは限りません。夏場はうちわや冷却シート、冬場は毛布やカイロなどを避難用に準備しておきましょう。

5. 避難用品

災害時は屋内外を問わず危険な場所が発生しやすくなります。避難所までの道のりで何があるかわかりません。頭を守るヘルメットや防災ずきん、手足を守る軍手や長靴、助けを呼ぶためのホイッスル、夜間に避難するためのヘッドライト、豪雨に耐えられる防災用のレインコートなど、避難用の装備がいくつかあると安心です。

6. その他(家族構成や個人で必要なもの)

預金通帳や免許証・保険証・印鑑などの貴重品は避難時に必ず持ち出しましょう。家族の写真があると、離れ離れになってしまった家族を探す時に役立ちます。

また、子どもがいる場合は赤ちゃんや未就学児、小学生の場合など年齢に合わせた防災グッズが必要です。
ペットを飼っている場合はエサやトイレ用品のストックも確認しておきましょう。

学校や地域、家庭での教育も重要

日本は防災大国と言われていますが、大人になっても正しい防災知識があるという人は意外にも少ないです。子どものころから学校や地域で定期的に防災教育を受けておくことが、いざという時に自分や家族の身を守る行動に繋がるでしょう。

また、子どもは親の影響を受けやすいのが事実。子どもが学校で防災について十分学んでいても、親である家族に同じレベルの防災意識がない場合、子どもは親の意識に流されてしまいます。
学校と地域、家庭が連携し、子どものために共通した防災教育を行うことが重要です。

災害対策は継続的に行うこと

災害対策を一度やって終わりにしてしまうと、いざ起きた時に忘れてしまい、すぐに行動に移すことができません。避難訓練や避難所の確認のほか、年に一度は備蓄品の見直しを行うなど、防災は継続性を持つことが重要です。ふだんからの心がけが自分や大切な家族を守ることに繋がります。

 

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この記事を書いた人
チョビベリー

1982年生まれ。京都市立芸術大学日本画専攻卒業。柔道・ボクシング・極真空手の経歴をもつ普通のOL兼一児の母。複数のWEBサイトで記事を執筆するかたわら、自身の恥をかきさらす意識ぬるい系ブログ『チョベリグ!』を更新中。特技は速読、ダメ出し、絵を描くこと。

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