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防災で本当に役立つのは?いざというときの「必需品」一覧

粕谷麻衣 粕谷麻衣
防災で本当に役立つのは?いざというときの「必需品」一覧

何かと災害が多い日本では、防災対策が必要不可欠です。「備蓄をしている」「普段から防災の情報収集をしている」など、防災意識の高い方も多いのではないでしょうか。
しかし、防災においては、「本当に必要なもの」「本当に必要なこと」を把握したうえで実践しなければ意味がありません。
「防災対策をしているつもり」だけでは、いざというときに何の役にも立たない……といった事態に陥ってしまうことがあるのです。
そこで、本ページでは防災対策で本当に役立つ必需品についてご紹介します。いざというときに活用できるような防災について学んでいきましょう。

防災では「必需品」の備えが重要

防災では「必需品」の備えが重要です。
近年は、防災に関する便利グッズが数多く販売されるようになりました。しかし、いざ用途をイメージしてみても「いつ使うの?」「これが必要になるシーンはどんなとき?」など、用途に疑問を感じるアイテムも多いのではないでしょうか。
こうした事実に気がつかず「防災グッズだから」という理由で、購入・準備している方が少なくありません。
いざ災害が発生したとき、準備した防災グッズを活用できるのか大きな疑問でしょう。

そのため、防災では「本当に必要なもの」を把握したうえで、備えることが大切です。
巷にあふれる「防災グッズ」に惑わされず、必需品を中心に防災対策を進めていきましょう。

防災で必需品となる「本当に必要なもの」一覧

防災で必需品となるのは一体どのようなものなのでしょうか。
「本当に必要なもの」「災害現場で重宝するもの」などを9つご紹介していきます。

  1. 個人情報がわかるもの
  2. 普段毎日使用しているもの
  3. 救急用品
  4. マスク
  5. 携帯ラジオ
  6. 小銭
  7. ポリ袋
  8. 食料・水
  9. 運動靴

詳しく見ていきましょう。

1. 個人情報がわかるもの

防災で必需品となるものは、「個人情報がわかるもの」です。
たとえば、免許証やマイナンバーカード、保険証、住民基本台帳カードなどは、個人情報がわかる書類です。万が一被災した場合、個人を示すものがないと非常に不便です。「市役所で必要な手続きが進まない」「金融機関でお金のやりとりができない」など、さまざまな弊害が発生します。
そのため、個人情報がわかる書類は一つでも防災グッズとして準備しておくことをおすすめします。普段使うシーンの少ない書類や、保険証のコピーなどをとっておくとよいでしょう。

2. 普段毎日使用しているもの

防災における必需品の一つが「毎日使用しているもの」です。
毎日使用しているアイテムは人それぞれ大きく異なりますので、まずは自分や家族のライフスタイルを振り返ってみましょう。たとえば、メガネやコンタクト、杖、入れ歯、薬などが挙げられるのではないでしょうか。
災害により、普段から使用しているものが手元からなくなってしまうと、非常に不便な被災生活を強いられることとなってしまいます。
特に、高齢者は普段の生活と被災生活の差でストレスを受けやすいうえに、生活の必需品が不足しているだけで被災時の基本的な生活にも支障をきたすことがあります。
防災で本当に役立つものは何なのかを把握するためにも、一度普段の生活を振り返ってみてください。

3. 救急用品

防災において重要なのが「救急用品」です。絆創膏や包帯、ガーゼ、消毒液などは、避難中のケガ対応にも必要不可欠といえるでしょう。
実際、避難している最中は、「足場が悪い」「飛散物が多い」などさまざまな理由からケガをしやすい状況です。
ケガを放置していると、感染症のリスクを招いてしまうなど、さまざまなトラブルにつながってしまいます。そのため、「万が一ケガをしたときのため」として、救急用品を確保しておく必要があるでしょう。
なお、救急用品を備蓄する際には大きめのものがおすすめです。あらゆるケガに対応しやすいうえに、しっかりと固定・止血などができますので、大きめサイズの救急用品を中心に準備してください。

4. マスク

新型コロナウイルス対策として有効とされている「マスク」。避難先での感染リスクを考慮すると、必然的にマスクも必需品となります。
避難所は不特定多数の避難者が集まりますので、クラスターのリスクも高いといえます。密集・密閉・密室といった3密の要素も該当しやすいことから、新型コロナウイルスの感染リスクは高いといえるでしょう。そのため、防災の備えとしてマスクを多めに準備しておくことをおすすめします。
ちなみに、マスクは新型コロナウイルス感染対策のほか、粉塵やホコリなどから身を守るためにも重要です。災害直後は粉塵やホコリが舞い上がりやすいといった難点がありますので、吸い込み防止のためにもマスクを確保しておきましょう。

5. 携帯ラジオ

防災において、欠かせない必需品といえるのが「携帯ラジオ」です。
停電などにより「テレビが見られない」「スマホの充電ができない」といった状態に陥ったとき、電池式や手回し充電式の携帯ラジオが重宝します。
災害後は、被害状況や今後の動向などに関する情報収集が欠かせません。携帯ラジオであれば、災害に巻き込まれた後も、情報収集のアイテムとして活用できますので、きちんと準備しておく必要があります。
ただし、携帯ラジオが電池式の場合は、予備の電池も揃えておきましょう。電池切れになってしまうと、せっかく携帯ラジオを備えておいても使えません。
可能であれば、ソーラーで充電できるタイプや、手回しで充電できるタイプなども視野に入れながら、備えを進めてみるのもよいでしょう。

6. 小銭

あまり知られていませんが、防災では「小銭」の存在が現場での状況を左右するといえます。
災害後、食べ物や飲み物の購入のために近隣のお店へ足を運ぶことがあるでしょう。しかし、お店によっては、電子マネーやクレジットカードなどが停電により使えないことがあるのです。そのうえ、現金を準備しておいても、「おつりが不足している」という理由で買い物ができないこともあります。
そのため、あらゆる支払いに対応できるよう小銭を準備しておきましょう。特に、普段から電子マネーやクレジットカードを使うことが多い場合は、防災準備の中に多めの小銭を入れておくことをおすすめします。

また、小銭は買い物で使うだけではなく、公衆電話での安否確認にも使用できます。
災害後はスマホの充電切れや故障、電波の不具合などにより、手軽に電話ができなくなることが多いです。そのため、公衆電話から家族や友人などに安否確認をすることがあります。
公衆電話は基本的に小銭のみの対応ですので、電子マネーやクレジットカードはもちろんのこと、お札の使用もできません。

7. ポリ袋

ポリ袋は用途が多いため、意外にも必需品の一つとなります。
たとえば、生活用水が確保できないとき、簡易トイレとして活用したり、食器にかぶせてから食品を乗せたりして食器洗いをしなくて済むように工夫するなど、さまざまな場面で活用できます。
また、ケガ人の応急処置をする際、素手で傷口に触れるのは感染症リスクなどの観点から、あまり好ましくありません。ポリ袋を手にはめて手袋代わりにしながら、応急処置をすれば衛生的に対処できるでしょう。
ポリ袋は上記のとおり、さまざまな使い道がありますので、多めに準備しておくと便利です。

8. 食料・水

備蓄に欠かせないのは、「食料」「水」です。
防災対策として基本中の基本ですので、準備している方は多いでしょう。しかし、具体的に「何を準備すればいいのか」はあまり知られていません。
防災対策のための食料としては、カップ麺やレトルト系、缶詰などが定番ですが、可能であれば栄養面にも着目することをおすすめします。
フリーズドライされた野菜の保存食なども増えています。また、バリエーション豊かな非常食も多いため、被災生活中であっても食事が楽しめるよう、工夫しながら揃えることをおすすめします。
また、おやつ系やデザート系なども多めに準備しておくと、被災生活中のちょっとした気分転換にもなりますので検討してみてください。

防災の必需品!非常食の種類や特徴を紹介

9. 運動靴

避難時や被災生活の中で、重宝するのが「運動靴」です。
大きな災害が発生すると、屋外は足元が悪くなっていることが多いものです。台風や大雨の後であれば、泥や水たまり、瓦礫などで、歩きにくいことがあります。
また、地震の後であれば割れた瓦が散乱していたり、崩れたブロック塀の破片が転がっていたりなど、非常に危険な状態であることがほとんどです。
いずれにせよ、災害後に屋外へ出るときには、歩きやすい運動靴を着用することが大切でしょう。

防災の必需品を見極めるうえでのポイント

防災の必需品は、人それぞれ異なる場合も多いものです。そのため、「何が必需品になるのか」は一人ひとりがきちんと考えなければなりません。
ここからは、防災の必需品を見極めるうえでのポイントを解説します。

避難者の人数に合わせる

防災の必需品を見極める際には、まず「避難者の人数」に合わせて考えてみてください。
たとえば、家族が多い場合には、断水中のトイレ問題のリスクが考えられます。必然的にポリ袋の使用量が増えることが予測されますので、防災用に別途でポリ袋を準備しておくことは重要といえるでしょう。
また、一人暮らしであれば「他に頼れる人がいない」という状況に陥るおそれがあります。非常食や飲み水はもちろんのこと、万が一負傷して外へ避難できなくなってしまった場合に備えて「ホイッスル(居場所を周囲に知らせるため)」なども必要となるでしょう。
上記のとおり、避難者の人数で必需品も異なることを頭に入れておいてください。

地域の特性から「シチュエーション」をイメージする

地域の特性から被災生活をイメージしてみてください。
たとえば、河川や海が近い場合には水害のリスクが高まりますし、山に近いエリアであれば土砂崩れなどの危険性があるでしょう。
地域によって想定される被害は異なりますので、具体的に「どのようなシチュエーションが想定されるか」を考え、必需品をイメージすることが大切です。

車中泊を想定する

防災対策で必需品を揃える際には、車中泊も想定しておきましょう。
家が倒壊してしまったり、ガラスが飛散したりするなどして「家で過ごすのは危険」と判断する場合があります。その場合、車中泊が選択肢に挙がりますので、「車の中で過ごすうえで便利なもの・必要なもの」を想定することが大切です。
たとえば、キャンプ用の小さなテーブルや、寝袋などは、狭い車内でも快適に過ごすうえで便利なアイテムです。
マイカーを所有している方であれば、車中泊用のグッズにも目を向けてみてください。

ペットの備蓄品を忘れない

ペットを飼っている家庭であれば、ペット用の備蓄品も忘れないようにしてください。
えさやペット用の水、トイレ関連のアイテムなどは、ペットの備蓄品として最低限揃えておかなければならないアイテムです。また、避難することも考え、ペットの持ち歩き用ケージも必要でしょう。
ペットの備蓄品は意外にも忘れやすいポイントですので、今一度備えを見直してみてください。

携帯しやすいものを選ぶ

防災の必需品を見極める際には、「携帯しやすいもの」に絞りましょう。
基本的に、防災関連のグッズは持ち歩くことが多いです。また、携帯しやすいもののほうが使いやすい、パッと取り出しやすいなどさまざまなメリットがあります。
そのため、なるべく携帯しやすいものを中心に、必需品を揃えることが大切です。携帯性を重視して必要なものを備えていきましょう。

最低でも1人あたり3日分を備える

非常食や、非常トイレ、水など、毎日消費するような必需品に関しては、最低でも1人あたり3日分を備えておきましょう。
断水や停電が発生したとき、必ずしもすぐに復旧するとは限りません。そのため、最低でも3日分は確保しておく必要があります。特に、非常食や水に関しては災害直後に入手するのは難しくなることがほとんどです。家に保管してある分だけで、命をつないでいく必要があるのです。
そのため、「1人あたり3日分」を目安にしながら、消費スピードと人数分を考慮して備えてみてください。

まとめ

防災で本当に役立つものを備えることは、防災対策においてもっとも重要な課題といっても過言ではありません。
「便利そうだから」という理由で購入するのではなく、「本当に必要だから」という理由で必需品を揃えることが大切です。
現在、防災対策を始めたいと考えている方は、ぜひ本ページを参考にしながら検討してみてください。

粕谷麻衣
この記事を書いた人
粕谷麻衣

1993年生まれ。栃木県在住。一児のシングルマザーライター。Web媒体・紙媒体にて、ジャンルを問わず多くのメディアで執筆。BtoB向け記事の他、ママ目線でのコラム執筆も手掛ける。専門家や起業家などへの年間インタビュー数200人を目標に、パワフルに活動中。

監修
赤坂大樹防災士

「やらないと」から「やってみたい」と思える防災へ。防災を楽しく学べるイベント「あそび防災プロジェクト」の発案者。防災運動会をはじめとした様々なサービスを考案。企業や自治体、商業施設での防災イベントの実施や、「世界防災フォーラム2019」「防災アイディアソン BOSAI Startups in Japan」へ登壇。「あそび防災プロジェクト」は2020年グッドデザイン賞を獲得した。

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