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防災備蓄の基本「ローリングストック」とは?方法や用意すべきものを解説

粕谷麻衣 粕谷麻衣
防災備蓄の基本「ローリングストック」とは?方法や用意すべきものを解説

「ローリングストックってなに?」「防災対策に有効らしいからやってみたい」など、ローリングストックに興味のある方は多いのではないでしょうか。

防災対策において、ローリングストックは非常食の備えにおいて有効かつ効率的であるとして、近年注目を集めている対策スタイルです。

いざ災害が発生してから「非常食が食べられない!」「賞味期限が切れている!」といった事態に陥らないためにも、本ページでローリングストックについて理解を深めてみてください。

防災の基本「ローリングストック」とは


ローリングストックは、防災の基本の一つです。一言でいえば、「非常食の消費と補充を繰り返す行為」のこと。賞味期限を迎える前に非常食を消費することができ、「無駄なく備えられる」といったメリットがあります。

実際非常食は、購入したもののいつの間にか賞味期限が切れていた……というケースが少なくありません。せっかく買ったのに、ゴミとして処分してしまうのはもったいないでしょう。

ローリングストックであれば、賞味期限が切れる前に普段の生活で消費できますし、消費した分を買い足しておけばいつでも災害に備えておくことが可能。防災において、ローリングストックは非常に重要な対策の一つです。

ローリングストックの方法

ローリングストックを実践する場合、どのような方法で進めていけばいいのでしょうか。ここからは、ローリングストックの方法について紹介します。

まずは防災用に非常食・水を購入する

ローリングストックを始める際には、まず「防災用の非常食・水」を購入します。購入する前に、必ず賞味期限をチェックし、なるべく日付が長いものを選んでください。非常食によっては、「防災用」を謳っていながら、わずか数か月しか期限が残っていないものもあるので注意しましょう。

以前と比べると、非常用の缶詰やレトルトは種類が豊富になっています。家族の好き嫌いもふまえながら、食べやすい非常食を選んでいきましょう。

賞味期限が近づいてきたら普段の食事などで消費する

購入した非常食は一旦「防災リュックに入れておく」など、きちんと備えておきます。そして、1か月に1回、備えておいた非常食の賞味期限を確認しましょう。

賞味期限をチェックし、残り1か月を過ぎているようであれば、近いうちに消費する必要があります。いつでも消費できるよう防災リュックから取り出しておきましょう。

普段の食事に非常食を取り入れたり、おやつ感覚として非常食を試食する感覚で消費するのがおすすめです。

消費した分を新たに買い足す

賞味期限の近い非常食は「消費して終わり」ではありません。消費して不足した分を買い足さなければ、十分な防災対策になりません。消費した分をきちんと記録しておき、消費した分よりも少なくならないように注意してください。

また、購入後も1か月に一度の頻度で賞味期限をチェックし、「消費→買い足し(補充)」を繰り返していきます。

ローリングストックで備蓄すべきもの

ローリングストックを前提に備蓄する際には、ローリングストックがしやすい非常食に注目する必要があります。ここからは、ローリングストックで備蓄すべきものとして、おすすめの非常食を紹介します。

缶詰

非常食の定番である「缶詰」は、ローリングストックでの備蓄に向いている食品です。

缶詰はさまざまなバリエーションがあります。普段の食卓で並ぶような「煮物」「焼き物」などのおかず系も豊富。ローリングストックとして消費する際も、普段の食事と変わらないメニューで消費しやすいでしょう。

また缶詰は重ねて保管しやすいのもメリットです。場所を取らずに保存しておけますので、備蓄品として優れた非常食といえるでしょう。

パックご飯

「災害時にもご飯を食べたい」と思う方は多いはず。パックご飯なら、ローリングストックで消費する際、普段の食生活に取り入れやすいのでおすすめです。

炊飯器で炊いたご飯とは異なり、日持ちしやすいうえに、常温での保存も可能。そのうえ消費期限も数か月~数年と比較的長いため、非常食の備蓄に向いています。

ちなみに、パックご飯はメーカーによって「風味」が大きく異なります。粘り気の強いご飯や、固めのご飯など、製造元によって違いがありますので、複数種類を食べ比べしてみてはいかがでしょうか。

乾麺類

うどんやそば、パスタといった乾麺類は、ローリングストックを前提とした備蓄非常食に適した食品です。
乾麺類は生麺よりも圧倒的に賞味期限が長く、茹でればすぐに食べられることから、災害時に重宝します。

「停電してもガスは使える」「カセットボンベを備蓄しているからお湯を沸かせる」といった家庭は多いもの。同じ主食である「ご飯」の場合は、電気で炊飯する必要がありますので、お湯だけで準備できる乾麺は非常時に向いています。

また麺類はレシピのアレンジ性も高いため、「非常時でもさまざまな食べ方を取り入れたい」というときに便利です。

栄養補助食品関連

栄養補助食品は、サプリメントや栄養バランスが重視された加工食品です。非常食だけでは摂取が難しい「ビタミン」「ミネラル」を効率よく摂取できます。

最近では、クッキーやビスケットなどのように、お菓子感覚で食べられる栄養補助食品も増えていますので、日常生活の「おやつ」としても取り入れやすいのが魅力。

「加熱不要」「調理不要」と、ローリングストックの際に消費しやすい食品でもありますので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

レトルト食品

カレーやスープなどのレトルト食品は、ローリングストックに向いている非常食です。レトルト食品は、基本的に「パッケージごとお湯で温めるだけ」といった調理方法ですので、災害時にも便利な食品の一つ。

最近では、温め不要の「冷たいままでも美味しいレトルト食品」も増えています。使い勝手の良い商品が多いので、非常時用として多めにストックしておくと安心でしょう。

カップラーメン

カップラーメンも非常食の定番です。お湯注ぐだけで食べられるカップラーメンは、忙しいときや食事の準備が面倒なときなどの大きな味方。「今日は手抜きご飯にしたい」というときにも活用しやすいため、ローリングストックを円滑にまわしやすい食品といえるでしょう。

また、カップラーメンはお湯だけではなく「水」でも食べることが可能。置いておく時間を少し長めにすることで、冷やしラーメン感覚で食べられるようになります。そのため、災害時に火が使えなくても問題ありません。

おやつ系

缶詰入りの菓子パンや、クッキー、チョコレートなど、最近はおやつ系の非常食も豊富になってきています。賞味期限が数年といったおやつ系の非常食が増え、被災生活中でも甘いものを楽しめるようになりました。

小さな子供がいる方であれば、普段のおやつとしても与えやすいでしょう。おやつ系の非常食を揃える際には、子供や家族の好みに合わせて選んでみてください。

まとめ


ローリングストックは、無駄なく効率よく非常食を備えるためにも必要な取り組みです。せっかく備えた非常食を無駄にしないためにも、さっそく今日からローリングストックを意識して、「消費」「補充」のサイクルを計画してみてはいかがでしょうか。

粕谷麻衣
この記事を書いた人
粕谷麻衣

1993年生まれ。栃木県在住。一児のシングルマザーライター。Web媒体・紙媒体にて、ジャンルを問わず多くのメディアで執筆。BtoB向け記事の他、ママ目線でのコラム執筆も手掛ける。専門家や起業家などへの年間インタビュー数200人を目標に、パワフルに活動中。

監修
赤坂大樹防災士

「やらないと」から「やってみたい」と思える防災へ。防災を楽しく学べるイベント「あそび防災プロジェクト」の発案者。防災運動会をはじめとした様々なサービスを考案。企業や自治体、商業施設での防災イベントの実施や、「世界防災フォーラム2019」「防災アイディアソン BOSAI Startups in Japan」へ登壇。「あそび防災プロジェクト」は2020年グッドデザイン賞を獲得した。

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