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防災グッズは手作りできる!すぐに作れるお役立ちグッズ10選

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防災グッズは手作りできる!すぐに作れるお役立ちグッズ10選

あそび防災プロジェクト

防災グッズと言えば、購入して揃えるのが一般的。しかし、必要な防災グッズをすべて揃えるとなると、高額な出費となってしまいます。

そこで今回おすすめしたいのが「手作りの防災グッズ」です。防災グッズは購入して準備するといった選択肢だけではなく、「作って準備する」という選択肢もあります。

本ページでは10種類の防災グッズの作り方を紹介します。難しい道具は一切不要で、家にあるものだけで作れるものばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。お問い合わせする

防災グッズを手作りしてみよう!


手作りの防災グッズというと「本当にきちんと使えるの?」「いざというときに活用しても問題ない?」など、さまざまな不安や疑問を感じるかもしれません。

しかし手作りの防災グッズであっても、市販品と変わらない品質で準備できることがほとんど。お金をかけなくても、災害現場で重宝する手作り防災グッズを準備できます。

手作りに慣れておけば、物資不足でも現場にあるもので作れるようになります。現場で臨機応変に行動する意識にもつながりますので、ぜひ防災グッズの手作りにチャレンジしてみてください。

手作りできる防災グッズ10


どんな防災グッズであれば手作りで準備できるのでしょうか?さっそく作成手順や取り入れ方などをチェックしましょう。

防災スリッパ

「防災スリッパ」は新聞紙があればすぐに作れます。手順は以下のとおりです。

  1. 新聞紙を半分に折る
  2. 横向きにして上部3分の1くらいを手前に折る
  3. 裏返して一旦半分に折って折り筋をつける
  4. 3」の折り筋に向かって左右の端から折る
  5. そのまま本を閉じるように半分に折る
  6. 裏返して完成


完成したら一度着用して履き心地を試してみましょう。新聞紙ですのでかんたんにサイズ感を調整できます。足元をガラスの破片などの危険物から守るためにも、11足ずつの防災スリッパを準備しておくと安心です。

防災スリッパが非常時に役立つ!おすすめ商品や手作りする方法を解説

紙食器

紙食器は、物資不足や水不足に陥りやすい災害現場で、気軽に食器を使えるアイデアとして優れています。作り方も、折り紙や新聞紙で作ったお皿やコップに清潔なビニール袋を被せるだけとかんたんです。

紙のまま使用するわけではなく、ビニール袋を被せることで「水に強くなる」といったメリットがあります。とくに水分補給のためにコップを使用する場合、紙のままではすぐに破けてしまうことがほとんど。紙でコップを作ってから清潔なビニール袋を被せて使えば、手元に食器がなくてもかんたんに水分補給できます。

また通常の食器とは異なり、皿洗いの手間も生活用水も必要ありませんので、災害時でも気軽に使用できるのがうれしいポイントです。

レインコート

レインコートは、雨をしのぐほかにも「粉塵から身を守る」「風を通さないから寒さ対策になる」など、さまざまな効果が期待できます。そのため災害時には意外にも重宝する防災グッズなのです。

レインコートは大きめのポリ袋が一枚あればかんたんに手作りできます。ポリ袋を被るイメージで、「首」「両腕」を通す部分に切り込みを入れるだけ。大きく切りすぎると裂けてしまう可能性がありますので、「切り込み程度」で問題ありません。

ビニール袋でできているのに意外にも温かさを感じますし、しっかりと水濡れを防いでくれますので、天候の悪いときに活躍してくれるでしょう。

マスク

物資不足の際に不安なのが「マスク不足」の問題。防災グッズとして準備している分だけでは、使い切ってしまう可能性もありますので、手作りすることも視野に入れましょう。

マスクを手作りする場合はキッチンペーパーを使用します。まず、キッチンペーパーを蛇腹折りにしてください。キッチンペーパーの両端に輪ゴムをあてて、それぞれホチキスで止めます。マスクを広げるようにしてキッチンペーパーを広げ、着用感をチェックしてみましょう。

顔の大きさによっては、輪ゴム1本分ではきつい可能性があります。必要に応じて輪ゴムを結んで追加するなど、着用感に合わせて調整してください。

ランタン

災害時は停電が多いので「ランタン」は必需品です。しかし家庭によっては、懐中電灯はあるけれどランタンがないケースも多いでしょう。そんなときには懐中電灯とペットボトルを使った手作りランタンがおすすめです。

まず、ペットボトルの口いっぱいに水を入れてください。しっかりと蓋を閉めて、ペットボトルの底から懐中電灯の光を照らすだけで、即席ランタンの完成。ペットボトルの水が光を反射し、懐中電灯の明かりを拡散してくれるため、全体的に明るさが広がる構造です。

小さなペットボトルでも十分ランタンとして活用できますので、家にあるペットボトルで試してみてください。

簡易トイレ

災害が発生したとき、もっとも困るのがトイレの問題。意外にも家にあるさまざまなアイテムでトイレ問題は解消できます。たとえば、段ボールやバケツなどにビニール袋を被せ、その上に小さくちぎった新聞紙をたくさん入れれば簡易トイレへと早変わり。

段ボールやバケツがない場合には、新聞紙で箱型に折って活用する方法もあるでしょう。使い終わったらそのままビニール袋の口を縛れますので「ニオイ対策」にもなります。

おむつ

災害時に不足しやすいおむつはレジ袋で代用できます。作り方は以下のとおりです。

  1. ビニール袋の両脇を切る
  2. 1」を開いて清潔なタオルを上に重ねる
  3. 2」を縦向きに置いて上のほうへ赤ちゃんを乗せる
  4. レジ袋の持ち手を赤ちゃんのお腹へまわして結ぶ
  5. 下の端を「4」の奥から手前に通す
  6. 余った部分はお腹側で結ぶ

ビニール袋を使うのでおしっこが漏れる心配はありません。またタオルを中に敷くことで、赤ちゃんの肌にレジ袋が直接当たることもなく、肌触りのいい簡易おむつになります。

ペットボトル濾過機

ペットボトル濾過機は、「飲み水不足」で重宝する防災グッズです。作り方は以下のとおりです。

  1. ペットボトルを半分に切る
  2. 飲み口にガーゼなどを詰め込む
  3. 飲み口を下にしてペットボトルの下部部分と重ねる
  4. ガーゼを詰め込んだ飲み口に向かって小石→ガーゼ→木炭→ガーゼ→小石の順に詰める

上記のペットボトル濾過機に雨水などを通し、一度沸騰させれば飲用水として活用できます。作るときにペットボトルの切り口で手を切らないように注意してください。

簡易水タンク

災害が原因で水不足に陥ると、自治体や消防などが給水を行います。ただ、せっかく給水の機会があっても、水を入れるタンクがなければ自宅へ水を運べません。そんなときには、段ボールと大きめのポリ袋で簡易的な水タンクを作りましょう。

  1. ポリ袋を広げる
  2. 「1」を段ボールに入れる
  3. 水を入れる(給水時)
  4. 段ボールの下を小さくカット
  5. カットした部分からポリ袋を外側へ少し引っ張り出す
  6. 引っ張り出したポリ袋を1センチほどカットする(蛇口感覚で少しずつ水を出せる)
  7. 使用しないときには、カットした部分を洗濯ばさみで止めておく

水は食事だけではなく手洗い、うがいなどさまざまなシーンで使用します。万が一水タンクを買い忘れてしまった場合に備えて、段ボールとポリ袋を使用した簡易水タンクの作り方を覚えておきましょう。

スプーン

スプーンは非常時に不足しやすい食器の一つ。牛乳パックを使えば手作りできますので覚えておきましょう。

  1. 牛乳パックを縦半分にカットする
  2. さらに縦半分に再度カットする(もとの大きさから縦1/4の形になる)
  3. 底を下にして、長いほうを持ちやすい長さ・太さにカットする


これだけの工程で、レンゲのようなスプーンが完成します。牛乳パックが1本あれば全部で4つのスプーンが作れますので、いざというときのために覚えておきましょう。

まとめ

いざというときのためにも防災グッズの準備は必要です。しかし、必ずしもすべてを買い揃える必要はありません。手作りをして揃えておくこともできます。

本ページを参考にして、いざというときのために防災グッズを手作りしてみてはいかがでしょうか。

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粕谷麻衣
この記事を書いた人
粕谷麻衣

1993年生まれ。栃木県在住。一児のシングルマザーライター。Web媒体・紙媒体にて、ジャンルを問わず多くのメディアで執筆。BtoB向け記事の他、ママ目線でのコラム執筆も手掛ける。専門家や起業家などへの年間インタビュー数200人を目標に、パワフルに活動中。

監修
赤坂大樹防災士

「やらないと」から「やってみたい」と思える防災へ。防災を楽しく学べるイベント「あそび防災プロジェクト」の発案者。防災運動会をはじめとした様々なサービスを考案。企業や自治体、商業施設での防災イベントの実施や、「世界防災フォーラム2019」「防災アイディアソン BOSAI Startups in Japan」へ登壇。「あそび防災プロジェクト」は2020年グッドデザイン賞を獲得した。

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