「子どもと一緒に防災を楽しく学びたい」「体験しながら防災を学べる施設に行ってみたい」など、防災への興味がある方はいませんか?
近いうちに発生する確率が高いといわれている大災害。もともと、日本は災害大国と呼ばれるほど、災害が多い国です。南海トラフや首都直下型地震などは、歴史的な大災害になるともいわれています。
そのため、「防災を学びたい」と感じた今、自分の身を守るうえでも絶好のチャンスといえます。
万が一の大災害に備えるためにも、防災を楽しく学習できるようなおすすめ施設・イベントをチェックしていきましょう。
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防災は楽しく学習できる!
防災に関する学習といえば、学校で実施するものというイメージが強いです。
実際、学校では定期的に避難訓練や防災教育を行っています。しかし、防災学習に関しては、学校以外でも学べる環境があります。
国内には防災に関するさまざまな施設が展開されているうえに、多くの防災イベントが開催されていますので、気軽かつより専門的に防災を学びやすいといえるでしょう。
災害大国である日本において、防災学習は必要不可欠。小さな子どもから大人まで積極的に防災について学べますので、「防災について知りたい」と考えている方は、さっそく周辺の施設や実施イベントなどの情報収集をしてみてください。
防災を施設やイベントで学習するメリット
防災を学習するにあたり、書籍などではなく専門施設やイベントなどを利用する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
施設やイベントならではの魅力について見ていきましょう。
最新の情報に触れられる
防災を施設やイベントで学習するメリットとして、まず挙げられるのが「最新の情報に触れられる」という点です。
日常生活上であれば、自らリサーチしないと触れられないような最新情報も、施設やイベントでは簡単に入手できます。そもそも、施設やイベントを運営する機関・会社は、災害のエキスパートです。
常に、新たな情報や興味深い情報を取り扱っていますので、情報収集の場としても非常に魅力的な場所といえます。
想定されている大災害の時期や被害規模、備えておくものなどは、時代などにより常に変化するもの。そのため、定期的に施設を利用したり、イベントに参加したりするなどして、新たな情報を手に入れる必要があります。
防災施設やイベントであれば、簡単に防災に関する情報収集ができるでしょう。
体験できる
防災について学ぶにあたり、防災施設やイベントに参加するメリットは「体験できること」です。
防災施設には、災害に関するさまざまな設備が整っています。場所にもよりますが、地震や強風が体験できる設備など、日本で発生するリスクの高いさまざまな災害を体験できるのです。
「知っている」と「実際に体験する」とでは、感じ方や捉え方に差があるもの。より防災に対する意識を高められることから、体験がメインの防災施設や防災イベントなどの利用・参加がおすすめです。
また、防災施設・イベントの中には、「災害を体験する」だけではなく、「被災生活の体験」ができるところもあります。実際に非常食を食べてみたり、キャンプ感覚で被災生活を想定して過ごしてみたりするなど、実践的な内容にも触れられるのが防災施設・イベントの魅力といえます。
その場で疑問を解消しやすい
防災について学び始めた方の中には、学習を通してさまざまな疑問が出てきた方がいるかもしれません。
防災設備の利用やイベントへの参加中であれば、その場で疑問を解消しやすいというメリットがあります。施設やイベントでは、基本的にスタッフが近くにいますし、スタッフとお客さんの距離感も近い傾向にあります。そのため、わからないことがあれば、すぐに質問できる雰囲気があるのです。
防災知識を自分の生活に取り入れる際、疑問がある状態では不安を抱えたまま防災準備をすることとなるでしょう。
些細な疑問の解消も防災には必要なことですので、防災施設やイベントの利用・参加は重要です。
小さな子どもでも理解しやすい
小さな子どもでも理解しやすい点は、防災施設やイベントならではのメリットです。
小学生以降であれば、ある程度口頭での説明だけでも理解できる子が多いでしょう。大人の話に耳を傾けて、災害発生時の必要な行動や、被害の様子などをイメージできます。
しかし、未就学児のような小さな子どもの場合、口頭での説明だけでは理解が難しいことがあります。そのため、実際に体験して「災害の怖さ」「災害時の雰囲気」「どんな行動をしたら安全なのか」を理解できるよう、大人が教える必要があります。
防災施設やイベントは、基本的に体験」中心となりますので、小さな子どもでも理解しやすいのが特徴。「子どもにも防災を教えたい」と考えているママ・パパは、ぜひ防災施設や防災イベントへの参加を検討してみてください。
防災を楽しく学習できる全国の施設
防災を楽しく学習できる施設は、現在国内にたくさんあります。
しかし、施設によって体験できる内容には違いがありますので、「それぞれどんなことを学べるのか」を比較しながら利用先を検討することが大切です。
ここからは、防災を楽しく学習できる全国の施設についてご紹介します。
防災体験学習施設 そなエリア東京
国内でも比較的規模の大きい防災施設であるのが、東京都江東区にある「防災体験学習施設 そなエリア東京」です。
子どもの興味関心を刺激するような充実した設備が特徴。地震や台風などの体験ができる設備はもちろんのこと、防災設備としては珍しい津波避難体験もできるのが魅力です。
海沿いなど水害のリスクが高いエリアに住んでいる方の場合、津波のリスクも考慮して防災準備を進めなければなりません。「実際に津波が発生したらどのように逃げればいいのか」を理解するためにも、ぜひそなエリア東京で体験してみてください。
西部防災センター
オリエンテーションをはじめ、風水害や地震、火災と消火という観点から防災を学べる施設が千葉県にある「西部防災センター」です。
実際に災害を体験できるだけではなく、通報や避難する方法も学べます。
また、大人向けには救護体験もありますので、家族や友人など一緒にいる方の身に万が一のことがあったときに備えることができます。
また、映像や書籍などの資料も無料で貸し出しをしていますので、「自宅でも防災情報に触れたい」と考えている方は、ぜひ検討してみてください。
栃木防災館
「栃木防災館」は、栃木県にある災害体験メインの施設です。
実際に体験できる災害は、強風体験・地震体験・大雨体験・火災体験の4つ。強風体験や大雨体験では、大型台風を想定したレベルまで体験可能です。
さらに、震度7までの揺れや、煙が充満した部屋の中を脱出する体験もできますので、子どもから大人まで貴重な学びとなるでしょう。
埼玉県防災学習センター
「埼玉県防災学習センター」は、地震・強風・煙のほか、消火器体験もできるのが特徴です。
消火器の存在は知っているものの実際に触ったことがない……という方は少なくありません。しかし、あらゆる自然災害は火災の原因となります。きちんと使用方法を理解しておく必要があるので、消火器体験ができるのは大きな魅力です。
横浜市民防災センター
地震や強風、救護、消火など幅広く体験できるのが「横浜市防災センター」の特徴です。
「生き抜く力をきたえる」をコンセプトに、工夫が施されたプログラムがたくさん展開されています。また、「手軽にサクッと学びたい」という方に向けて、15分程度のプログラムも用意。
基本要素に絞って学べますので、防災学習が初めての方にもおすすめです。
ちなみに、館内にはカフェも併設されていますので、家族で休憩しながら防災学習を進めていけるでしょう。
防災学習を楽しく進められるイベント
ここからは、防災学習を楽しく進められるイベントをご紹介します。
どんなイベントがあるのか、さっそくチェックしていきましょう。
防災ヒーロー入団試験
頭や体を使いながら、防災について学んでいくイベントです。子どもでも楽しめるアクティビティであり、「防災ヒーロー入団証」のゲットを目指します。
遊びを通して、実践的な対策や防災の必要性を学べます。
防災ヒーロー入団試験の開催事例はこちら!
商業施設で防災体験!『防災ヒーロー入団試験inアリオ上尾』開催レポート
おうち防災運動会
「おうち防災運動会」は、オンライン環境で楽しめる運動会スタイルの防災イベントです。
防災をテーマにした運動会で、防災に関するまちがい探しをしたり、家の中から非常食を集めてきたりするなど、新型コロナウイルスの感染が拡大している現代でも安心して楽しめるものばかりです。
おうち防災運動会の開催事例はこちら!
オンラインで防災を学ぼう!西宮市「おうち防災運動会」開催レポート
おうち防災運動会の資料ダウンロードはこちらおうち防災運動会のお問い合わせはこちら
イザ!カエルキャラバン
「イザ!カエルキャラバン」は、おもちゃの交換会と防災訓練を組み合わせたイベントです。
子どもが積極的に行動したくなるような仕掛けが盛り込まれた内容。マスコットキャラクターである「カエル」を救護するなど、実際の現場を想定しつつ楽しく体験できるような工夫が施されています。
防災博士の挑戦状
演劇をベースにした防災イベントであるのが「防災博士の挑戦状」です。
ドキドキワクワクなストーリーを楽しみつつ、防災のノウハウにも触れられるのがポイント。演劇鑑賞の感覚で、いつの間にか防災の知識を身につけられます。
わくわく!みんなでぼうさいフェスタ!
「わくわく!みんなでぼうさいフェスタ!」は、消防車の展示やスタンプラリー、マスコットキャラクターとの交流など、子どもから大人まで楽しめるプログラムが詰まったイベントです。
都内を中心に、防災関連の情報を発信。ワークショップも実施されていますので、親子で楽しく防災について学べます。
まとめ
せっかく防災について学ぶなら「楽しく学びたい!」というのが正直なところではないでしょうか。
文字ばかりの書籍では退屈してしまう……という方は多いもの。そんな方こそ、防災施設やイベントへの参加がおすすめです。
本ページでご紹介した施設・イベントを参考にしながら、次の休日の予定として取り入れてみてはいかがでしょうか。
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1993年生まれ。栃木県在住。一児のシングルマザーライター。Web媒体・紙媒体にて、ジャンルを問わず多くのメディアで執筆。BtoB向け記事の他、ママ目線でのコラム執筆も手掛ける。専門家や起業家などへの年間インタビュー数200人を目標に、パワフルに活動中。
「やらないと」から「やってみたい」と思える防災へ。防災を楽しく学べるイベント「あそび防災プロジェクト」の発案者。防災運動会をはじめとした様々なサービスを考案。企業や自治体、商業施設での防災イベントの実施や、「世界防災フォーラム2019」「防災アイディアソン BOSAI Startups in Japan」へ登壇。「あそび防災プロジェクト」は2020年グッドデザイン賞を獲得した。