防災に関する情報を取得するうえで、重要視したいのが「情報の新しさ」「情報の正確さ」「情報の取得のしやすさ」です。そして、それらを兼ね備えているといえるのが「防災アプリ」でしょう。
近年、国内で展開されている防災アプリは、情報が正確で新しいのはもちろんのこと、「使いやすい」「ユニークで親しみやすい」「イラストが多くてわかりやすい」など、さまざまな工夫がされています。
そのため、便利に情報収集をしたい方には、アプリがおすすめです。
今回は、防災の情報収集ができる防災アプリについてご紹介します。
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防災情報はアプリでゲットする時代!
防災情報といえば、かつてはテレビやラジオが主流でしたが、スマホが普及した今アプリがメジャーとなりつつあります。
実際、防災アプリを検索してみると、数多くのアプリが開発されていることがわかります。ユーザー目線で使いやすさや見た目にこだわったアプリが非常に多く、現代ならではの情報収集の選択肢といえるでしょう。
そのため、スマホを所有している方は、便利な防災アプリを用途ごとにいくつかインストールしておくことをおすすめします。
防災関連のアプリ10選
ここからは、防災関連のアプリ10選をご紹介していきます。
どんな防災アプリがあるのか、詳細にも目を向けながらぜひチェックしてみてください。
Yahoo!防災速報
国内でも利用者が多い防災アプリといえるのが「Yahoo!防災速報」です。
地震や台風、水害など、さまざまな災害情報を速報でお届けしてくれるアプリ。最大3件の地域の設定ができるので、今住んでいる場所や職場、地元など自分が知りたいエリアの速報が受け取れます。
そのため、住んでいるエリアの被害想定内容がよくわかるだけではなく、その場の判断材料としても活用できるのが魅力です。
ちなみに、Yahoo!防災速報では、自然災害関連のほか熱中症や防犯、自治体の緊急情報なども発信しています。
特務機関NERV防災
「特務機関NERV防災」は、防災アプリでは珍しいバリアフリーデザインが特徴のアプリです。
色覚異常の方でも見やすいよう、配色が工夫されています。また、画面は見やすいレイアウトとなっていて、震度情報(震度3など)や震源地、被害エリアなどが大きく表示されます。
さらに、音声の読み上げ機能も搭載されていますので、読字障害を抱える方でも安心して災害情報をゲットできるのが魅力です。
ちなみに、特務機関NERV防災の名称は、『新世紀エヴァンゲリオン』からきています。
NHKニュース・防災
あらゆる災害情報を一度に確認できるアプリが「NHKニュース・防災」です。
NHKならではの情報の早さがそのままアプリに反映されています。地震が発生すると、最大震度1からしっかりと情報を発信。被害規模や震源地、災害発生時刻などをスピーディーに公開しています。「すぐに災害状況を知りたい」という方でも大満足のアプリといえます。
また、防災のほかNHKのニュースも配信。現地取材をした最新のニュースや便利情報など、さまざまなコンテンツをピックアップしてアプリ上で配信しています。
PREP
災害情報の発信だけではなく、備えや行動にも目を向けたアプリといえるのが「PREP」です。
地震や津波、台風といった災害の緊急ニュースの配信はもちろん、防災計画を立てるためのプラン機能や、災害が発生したときの正しい行動について知るアクション機能などがあります。
アクション機能は、災害が発生したときに適切なガイダンスが流れますので、落ち着いて行動しやすいというメリットがあります。
災害の情報収集から備え、行動に至るまで、幅広いコンテンツを取り入れているアプリですので、スマホに入れておくといざというときに便利です。(Android未対応)
みんなの防災アプリ
「みんなの防災アプリ」は。防災アプリとしては嬉しいオフライン利用可能なアプリです。主に災害時に役立つ豆知識を中心に発信しています。たとえば、ガスがストップしてしまった場合の復旧方法や断水、生活用水不足でトイレが使えないときの対処法など、災害時における実践的な内容に着目したコンテンツが豊富です。
災害時は電波がつながらないことが珍しくありません。緊急連絡先や周辺の避難場所を登録しておくことで、オフラインでもそれぞれの情報を確認することができます。
オフラインでも利用できる機能がある点は、防災アプリとして優れているポイントといえるでしょう。
気象庁天気・川の防災情報
天気予報と河川の情報が一つになったアプリが「気象庁天気・川の防災情報」です。
毎日の天気情報や台風や大雨による川の増水状況などの情報を発信しています。また、国土交通省が発表している防災情報も公開していますので、日ごろの防災対策としてもおすすめできるアプリです。
河川カメラ
「河川カメラ」は、河川の増水などを現地に行かなくても確認できるアプリです。全国に設置されたライブカメラから、700を超える箇所の河川状況をリアルタイムでチェックできます。
大雨などがあると、河川の増水状況などは気になるもの。しかし、実際に現地へ行って確認するのは非常に危険です。実際、河川の増水を見に行ったことが原因で、事故に巻き込まれるといったケースは相次いでいます。
しかし、河川カメラであれば、リアルタイムで河川情報をキャッチできますので、現地まで行く必要がありません。自宅から増水状況をチェックできますので、早めの避難につなげることも可能です。(Android未対応)
goo防災アプリ
「goo防災アプリ」は、気象情報から災害情報、自治体の避難勧告に至るまで、さまざまな情報を発信しています。
さらに、周辺の避難所を探せる「避難所マップ」は、オフラインでも利用することが可能。万が一、災害が発生して電波がつながらなくなっても、避難所マップから周辺の避難先を探せます。
また、goo防災アプリは単体での利用だけではなく、他のアプリと連携できるの特徴。家族の安否確認を目的とした「Biz安否確認/一斉通報」と連携することで、家族の様子も確認できます。
災害発生時、家族がバラバラであった場合も考え、上記の使い方を検討してみてください。
防災情報 全国避難所ガイド
いざというときに役立つ防災アプリが「防災情報 全国避難所ガイド」です。
全国約10万件以上の避難所を登録しており、現在地からもっとも近いルートをナビゲートします。慣れない土地や初めていく避難所の場合「どこが距離が近いのか」はイメージしにくいもの。情報収集しているうちに、周囲の状況がどんどん悪化してしまう……といった事態も考えられます。
スピーディーに避難するためには、最短ルートを通って避難所へ行くことが大切。「防災情報 全国避難所ガイド」は少しでも早く避難所にたどり着けるよう誘導してくれるのが魅力です。
家族の防災アプリ&地震速報アプリ『ココダヨ』
家族で使う防災アプリとして、ぜひおすすめしたいのが「家族の防災アプリ&地震速報アプリ『ココダヨ』」です。
災害が発生したとき、まず気になるのが家族の安否でしょう。とくに「どこにいるのか」はもっとも気になる問題です。こちらのアプリであれば、位置情報サービスにより、家族の居場所をチェックすることが可能。
おおよその現在地を確認することができますので、家族の安否確認のためのアプリとしておすすめです。
また、避難所へのナビゲートや、地震速報などの機能も搭載していますので、万能なアプリといえます。
防災アプリを選ぶ際のチェックポイント
防災アプリを選ぶ際には、大きく4つのチェックポイントを確認しておく必要があります。
自分や家族に合った防災アプリを選ぶためにも、ぜひ以下のチェックポイントを覚えておきましょう。
住んでいる地域の特性に合っているか
防災アプリを選ぶ際には、「住んでいるエリアに合っているか」を確認しましょう。
たとえば、河川が近い場合は増水や氾濫などのリスクがあります。防災アプリ選びでは、そうした河川情報が得られるアプリがおすすめです。
機能のバリエーションはどうか
防災アプリ選びでは、「機能のチェック」が欠かせません。速報だけを発信するアプリや避難所へのナビゲートをしてくれるアプリなど、アプリによって機能は異なります。
なるべく、いざという場面で便利に使えるよう、複数の機能がセットになったアプリを選びましょう。
操作性はどうか
意外にも見落としがちなポイントが「操作性の確認」です。
災害が発生したとき、こまごまと操作していては時間ロスとなってしまいます。シンプルな操作性かつ直感的に理解できるような防災アプリが好ましいでしょう。
機能が多くなると、操作性が複雑になる傾向にありますので、機能のバリエーションと操作性のバランスを見ながら、選んでみてください。
情報の信頼性は高いか
防災アプリを選ぶうえで、もっとも重要視しなければならないといえるのが「情報の信頼性の高さ」です。
とくに、災害情報を発信するアプリや、防災に関する知識を発信するアプリは、情報が信頼できるかが重要です。「開発元」「どこの機関の情報に基づいているのか」などをチェックすることが大切。
不安な方は、信頼性の高い機関や企業が展開しているアプリを選ぶと良いでしょう。
まとめ
防災アプリはいざというときに役立つ存在です。
スマホの普及に伴い、「災害直後から活躍してくれるアプリ」「普段の備えに便利なアプリ」「毎日の情報収集に使えるアプリ」など、さまざまなアプリが展開されています。
そのため、本当に自分が求めている情報を発信しているアプリを探し、実際に操作してみることが大切です。
現在、防災アプリのインストールを検討している方は、本ページを参考にしながら利用アプリを探してみてください。
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1993年生まれ。栃木県在住。一児のシングルマザーライター。Web媒体・紙媒体にて、ジャンルを問わず多くのメディアで執筆。BtoB向け記事のほか、ママ目線でのコラム執筆も手掛ける。専門家や起業家などへの年間インタビュー数200人を目標に、パワフルに活動中。
「やらないと」から「やってみたい」と思える防災へ。防災を楽しく学べるイベント「あそび防災プロジェクト」の発案者。防災運動会をはじめとした様々なサービスを考案。企業や自治体、商業施設での防災イベントの実施や、「世界防災フォーラム2019」「防災アイディアソン BOSAI Startups in Japan」へ登壇。「あそび防災プロジェクト」は2020年グッドデザイン賞を獲得した。