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防災グッズでいらなかったもの10選│防災グッズを無駄にしないポイントも紹介

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防災グッズでいらなかったもの10選│防災グッズを無駄にしないポイントも紹介

地震や台風をはじめとした災害に備え、防災グッズを用意している家庭もあることでしょう。いざ防災グッズの種類を調べ、集めてみようとしたものの、「これは本当に必要なの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか

本記事では、防災グッズを用意するうえで考えること、防災グッズでいらなかったもの、防災グッズを無駄にしないポイントについて解説します。これから防災グッズを集めようとしている方や、これまで集めた防災グッズの整理をしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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防災グッズでいらなかったもの10

防災グッズと一言にいっても、災害状況や避難状況、家族状況などによって必要になるものは異なります。ここでは、数ある防災グッズの中でも、使用頻度が低いもの用意する優先度が低いもの代替え可能なものなどを「いらなかったもの」として10個紹介します

1.コンパス(方位磁石)

コンパス(方位磁石)は、災害発生時にスマートフォンの位置情報が機能しなくなることに備えて、用意する人がいます。確かに、災害時にはスマートフォンの回線状況が混み合ったり、充電が切れてしまったりといった事態は考えられます。

しかし、コンパスは、針が指している方向が北(磁北)ということを表しているだけですので、自宅周辺の道や避難経路がわかるわけではありません

2.テント

災害時に野外で過ごすことを想定してテントを用意する方がいますが、その優先度は低いといえます。避難所へ行けば野外で寝るようなことはほとんどなく、大きいテントを持ち歩くのはかえって避難行動の妨げになります。

また、仮にテントで過ごすこととなった場合でも、人気の少ない場所にテントを建てると目立ってしまい、かえって犯罪に巻き込まれてしまうことも考えられます。

このように、野外用の大型テントは不要となる可能性が高いですが、仕切りとして活用できる小型のテントについては、避難所での活用を想定して準備しておいてもよいかもしれません。というのも、日本の避難所は多くの場合、個人スペースが仕切られておらず、ストレスを感じる場合もあるためです。

3.毛布

特に寒さが厳しい季節での災害を想定し、防寒のために毛布を用意している方もいるでしょう。しかし、毛布もテントと同様に、避難所へ持ち運ぶには大きいうえに重く、避難行動の妨げになる可能性があります。

防寒グッズとして持ち運ぶのであれば、毛布よりも軽量で折り畳めるアルミシートがおすすめです。薄くて持ち運びの邪魔にならず、防寒グッズとしての役割も果たしてくれます。

4.ティッシュペーパー

汚れを拭いたり、水気を拭き取ったりと、何かと便利なティッシュペーパーですが、防災グッズとして用意するには優先度が低いです。なぜなら、ティッシュペーパーは水に流せず、厚さもあるために荷物がかさばってしまうからです。

ティッシュペーパーを防災グッズとして用意するのであれば、水に溶けるタイプのものを選びましょう。もしくは、水に流せるトイレットペーパーの方が活用の幅が広がります

5.ロープ

ロープは、2階以上の建物から荷物を下ろしたり、人が降りたりする際に使えるため、防災グッズとして用意しているケースがあります。しかし、実際に素人がロープを使って荷物を下したり、自分が建物から降りたりするのは少々ハードルが高いといえます。

これらのことから、災害時に使用する場面は少ないと考えられるため、用意する優先度は低いでしょう

6.スリッパ

災害時の足元を保護する目的でスリッパを用意する方がいます。しかし、普段使い用のスリッパは靴底も薄く、ガラスや瓦礫の破片などの危険物が散乱している場所で使うと怪我に繋がります。足を保護する目的であれば靴を用意することがおすすめです。

ただし、避難所で使用する目的であれば、スリッパは役立つでしょう。避難所内を移動する際にスリッパを使用すると、足元が汚れたり冷えたりするのを防げます。

7.電池式のラジオや懐中電灯

ラジオや懐中電灯は、防災グッズの中でも必需品です。しかし、それらが電池式の製品だと、防災グッズとして用意してから長らく時間が経っていた場合、中の電池が腐食していることがあり、突然の災害時に使えない事態も考えられます。

電池式のラジオや懐中電灯を用意する場合には、定期チェックや予備の電池も併せて用意しておくと安心です。最近では、電池が不要、あるいは電池と手回し充電・太陽光充電を併用できるラジオや懐中電灯もあり、こちらのタイプを備えておくのもおすすめです。

8.インスタントラーメン

災害時の食料として、お湯を入れれば美味しく食べられるインスタントラーメン(カップ麺)を用意する人もいるでしょう。しかし、災害時では電気やガスが止まることも考えられます。そうなってしまうと、そもそもお湯を沸かせないため、インスタントラーメンを食べられないかもしれません。

食品として備えるのであれば、缶詰やレトルト食品など、お湯や温める必要がなくてもすぐに食べられる食品の方が、防災グッズとしての優先度は高いといえます。

9.ヘルメット

頭部を守るためのヘルメットは、大きくかさばってしまうのが難点です。保管する場所がないなどの問題で用意するのが難しい場合には、優先度が低くなりがちな防災グッズでしょう。防災用のヘルメットのなかには、コンパクトに折り畳めて、かさばらないようなものがあります。保管場所が問題で用意していない場合にはおすすめです。

10.ろうそく

電球や灯りの代わりとしてろうそくを用意することもあるでしょう。しかし、ろうそくは火事の恐れがあるため、防災グッズとして用意するのはあまり推奨できません。

室内の灯りとして使うのであれば、ランタンがおすすめです。最近ではコンパクトなものや電池不要のものもあり、ランタンは災害時の灯りとして有効活用できるでしょう

防災グッズを用意するうえで考えたいポイント

防災グッズでいらなかったものを紹介しましたが、実際に防災グッズを用意する際には、どのようなことを考えながら用意するといいのでしょうか。ここでは、防災グッズを用意するうえで考えるべきことを解説します。

自分や家族に合ったグッズを用意する

防災グッズを用意するうえで大切なのは、自分や家族が使いやすいものを選ぶことです。突然の災害時でも、普段から使い慣れているグッズを選ぶことで、「使い方がわからない」「使うのに時間がかかる」などのトラブル防止に繋がります

また、自分や家族の年齢、性別によっても必要な防災グッズは異なるため、自分や家族に合ったグッズを用意することが望ましいでしょう。

防災グッズは3段階に分ける

防災グッズは、必要な場面に応じて大きく3段階に分けられます。それぞれ、「緊急避難時に持ち運ぶもの」「災害発生から3日間生き延びるのに必要なもの」「災害発生から1週間生き延びるのに必要なもの(在宅避難用)」であり、この3段階に分けて備えましょう。

1.緊急避難時(持ち運び用)

災害発生時に自宅や職場にいない場合などを想定して用意する防災グッズです。普段から使っている鞄やリュックに常時入れておくと、突然の災害時にも最低限の備えとして活用できます。

緊急避難時の防災グッズとしては、貴重品や現金、身分証、常備薬、衛生用品などが該当します。

2.災害発生〜3日間で必要なもの

防災リュック、防災セットなどに入れることが推奨される防災グッズです。持ち運びができるようにしておくことで、避難所で使用する場合に役立ちます。

飲料水や食料品、携帯トイレ、衣類、懐中電灯などを用意しましょう。その他、首相官邸のホームページの「災害の『備え』チェックリスト」を参考に準備しましょう。

参考:災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~│首相官邸ホームページ

3.災害発生〜1週間で必要なもの(在宅避難用)

在宅避難用の防災グッズは、自宅保管が推奨されるグッズです。災害時に水道や電気などのライフラインが回復するのが、災害発生から37日といわれています。その間、自宅で生き延びるために必要なものを用意します。

飲料水(一人3リットル/日)、食料品3日分、日用品などのほか、カセットコンロや使い捨ての食器、ランタンなどが必要です。

自分の生活圏における災害リスクを知る

防災グッズを準備するのであれば、自分の生活圏で起こりやすい災害に合わせて備えることが大切です。

例えば、台風や大雨によって水害が想定される地域の場合では、自宅への浸水により1階部分の全てに水が押し寄せる可能性があります。そうなってしまうと、1階に保管していた防災グッズが浸水によって使えなくなることも考えられます。

「用意した防災グッズが使えない」という事態にならないためにも、自分の住む地域における災害リスクを知ることで、必要な防災グッズを、必要な場所に保管できます

用意した防災グッズを無駄にしないポイント

防災グッズの中でも、消費期限が設けられている食品類や、電池を使用したグッズ類などは、長期的に保管していると使えなくなる場合があります。そうならないために、用意した防災グッズを無駄にしないポイントを紹介します。

食品はローリングストック法で保管する

ローリングストック法とは、普段使いのものを少し多めに購入、備蓄して、期限の近いものから消費し、使った分だけ買い足す保管方法です。主に消費期限のある食品の保管に活用できるほか、トイレットペーパーなどの消耗品にも活用できます。

期限の順に使った分だけ買い足すため、保管した防災グッズを無駄なく消費・備蓄できるのが大きなメリットです。

定期的に防災グッズの確認をする

一度購入したきりで、そのまま放置されている防災グッズもあるでしょう。「電池は切れていないか」「正常に動作するか」といったように、半年に一度は揃えたグッズの確認を行い、災害に備えて万全の状態で保管しておきましょう。

まとめ

「絶対にいらない」という防災グッズはありませんが、用意する優先度の低いグッズは存在します災害発生時に困らないようにするためにも、優先度の高いものから揃えましょう

また、それぞれの防災グッズの必要性を自分自身で考えることも立派な防災活動です。防災の知識を身に付けたり、地域の災害リスクを把握したりすることで、本当に必要な防災グッズを用意することに繋がります。

 

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