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防災に強い地域づくり|地域コミュニティの必要性や活動事例を紹介

粕谷麻衣 粕谷麻衣
防災に強い地域づくり|地域コミュニティの必要性や活動事例を紹介

防災に強い地域を作るためには、コミュニティを形成して積極的に防災に関する活動を行っていくなど、さまざまな取り組みを視野に入れて行動していく必要があります。

実際、近年は防災の基本として「共助」も掲げられています。つまり人と人との触れ合いやコミュニケーションが、結果的に地域の防災力を高めることになるのです。

しかし、地域によってはご近所付き合いが希薄だったり、ほとんど防災に関わる取り組みをしていなかったりすることも。地球温暖化などに伴い災害リスクが高まってきている今、防災に強い地域づくりをしていきたいものです。

この記事では、地域コミュニティにおける必要性や防災活動内容の事例などについて詳しくご紹介します。

防災には「地域コミュニティ」の存在が重要

Nishi Shinjuku skyscrapers with beautiful fresh green

冒頭で触れたとおり、防災には地域コミュニティの存在が大切です。

実際、災害から命を守るためには、人と人との助け合いが欠かせません。2011年に発生した東日本大震災の際も、近隣住民同士での助け合いの精神が生まれていたとされます。防災において、地域コミュニティの存在は必要不可欠といっても過言ではないのです。

近年は多くの地域でコミュニティの形成が注目されています。また、地域だけでなく、マンションなどの集合住宅や民間企業が独自に地域貢献する姿も見られます。

「コミュニティの大切さ」が認知されつつある今、地域を守るためにも地域コミュニティを形成する必要があるでしょう。

防災のための地域コミュニティの必要性とは?

Symbol and shape of heart created from hands.The concept of unity, cooperation, partnership, teamwork and charity.

具体的に、防災のために地域コミュニティを形成する必要性は何にあるのでしょうか。

共助力向上に繋がる

防災のために地域コミュニティを検討する必要性として、まず挙げられるのが共助力の向上です。

すでに触れたとおり、防災では共助が重視されています。助け合いによって命を守ったり、精神的に支え合ったりできる環境づくりに繋がるからです。

災害現場は常に危険と隣り合わせであるだけでなく、不安や恐怖、混乱など、精神的にも大きなストレスを抱えている人が集まります。そのため、お互いに助け、支え合える場として地域コミュニティが必要不可欠なのです。

現場での情報共有が円滑になる

防災のための地域コミュニティが機能していることで、スピーディーな情報収集と円滑な情報共有に繋がります。

とくにコミュニティを形成しているだけでなく、防災訓練にも力を入れていれば、いざというときに素早く判断・行動へ移しやすくなります。

混乱しやすい災害現場で必要な情報を共有できることから、防災のための地域コミュニティが必要であると考えられています。

地域コミュニティ強化のための防災活動事例

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地域コミュニティ強化のために、国内ではさまざまな活動が行われています。どのような事例があるのか見ていきましょう。

防災イベントの実施

地域コミュニティ強化のために防災イベントを実施している事例は非常に多いです。

実際に現場で災害を体験したり、災害が発生したときの動きを学んだりなど、防災を知ってもらうきっかけとしてイベントを実施するケースが多くなっているようです。

また、防災イベントの場では共助に触れる機会も。助け合うことの大切さや日ごろから近隣とコミュニケーションを交わす大切さなどを学べるのも、防災イベントの魅力です。

地域に特化した防災イベントでは、必然的に参加者は地域住民となるので、新たなコミュニティの形成にも期待できるでしょう。

兵庫県西宮市では、2020年にオンラインで防災を学ぶ「おうち防災運動会」が行われました。

おうち防災運動会は、Zoomなどのビデオチャットツールで行う、防災をテーマにした運動会です。

家の中の非常食を探す「おうち探検!非常食探索トライアル」やVTRをみて防災上の間違いを探す「防災間違い探しONLINE」などの競技を通し、楽しみながら防災を学ぶことができます。


詳細はこちらの記事をご覧ください。

オンラインで防災を学ぼう!西宮市「おうち防災運動会」開催レポート

定期的なハンドブック作成・改定

地域向けに防災用ハンドブックを作成・配布している地域は少なくありませんが、定期的に内容を改定したり、新しく作成したりするケースは少ないのが現状のようです。

災害情報は常に変化しています。数年前に作成したハンドブックの内容が、現在でも同じであるとは限らないのです。

そのため、ハンドブックは作成しっぱなしで終わるのではなく、定期的に見直して新しく作り直す、一部を改定して再配布をするといった対応が求められます。

救出や救助などの知識共有

地域コミュニティを強化するための防災活動事例としては、救出・救助関連の知識の共有も挙げられます。

災害が発生すると、程度に差はあれど多くの負傷者が出るでしょう。場合によっては、負傷により逃げ遅れるリスクも考えられます。このような場合、周囲の人々と助け合いながら負傷者を救助したり、避難が難しくなっている人を救出したりする必要があります。

いざというときにスムーズに動けるように、日ごろから救出・救助のための知識を共有しておくことが大切です。

過去の災害から見る地域コミュニティが機能した例

Hiroshima HDR

「実際に地域コミュニティが機能したことってあるの?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。ここからは、過去の災害で地域コミュニティが機能した例をご紹介します。

給食や給水への参加

過去の災害では、地域コミュニティが給食や給水などの役割を担っているケースがよく見られます。

災害直後は、食料の調達も難しくなるのが現状です。配給がスタートしても、物資不足によって満足な食事が難しいことも多いでしょう。

こうした問題を緩和するために、地域コミュニティがスムーズな給食づくりや給水のサポートなどの役割を担うことが多いのです。全員に均等に配布する、トラブルにならないよう支給品を管理するなど、給食や給水に参加して地域住民を支えていきます。

物資の確保のために行動

災害直後には物資不足に陥ることが少なくありません。過去の災害現場では、地域コミュニティが中心となって情報収集をしながら、物資の確保のために各々が奔走している様子が見られました。

食料不足は深刻な問題ですが、同時に物資不足も避難生活を深刻なものにする可能性が考えられます。例えば育児用品や女性特有の衛生用品などは、代用品の確保が難しいのが現状です。

コミュニティ内で情報を共有しながら、物資の確保を急がなければなりません。場合によっては、避難者の持つ物資を持ち寄って、共有し合ったり分け合ったりすることもあります。

地域の情報収集や共有

災害現場において、情報収集や共有は非常に重要なポイントです。素早い情報収集は、現状を把握できるだけでなく、今後の対策計画にも繋げられます。

地域の情報収集は、安全確保の面やライフラインの復旧、物資関連などの面で役に立つため、災害現場ではコミュニティを中心に情報収集や情報共有が行われています。

なお、情報収集の方法はラジオなどの電波情報のほか、実際に周囲の現場を確認しに行ったり、消防関連と連携をしたりなどが多くなっています。

まとめ

Love heart between two house wood model for stay at home for healthy community together concept.

防災を考えたとき、地域コミュニティは非常に重要な存在です。地域の安全性を高めることはもちろんのこと、災害発生前の日常に1日でも早く戻るためにも、欠かせない存在なのです。

まだ十分にコミュニティが形成できていない地域は、これを機にコミュニティのあり方などを考える必要があるでしょう。地域の防災コミュニティに不安を感じている方は、ぜひ今一度コミュニティ形成に目を向けてみてください。

粕谷麻衣
この記事を書いた人
粕谷麻衣

1993年生まれ。栃木県在住。一児のシングルマザーライター。Web媒体・紙媒体にて、ジャンルを問わず多くのメディアで執筆。BtoB向け記事の他、ママ目線でのコラム執筆も手掛ける。専門家や起業家などへの年間インタビュー数200人を目標に、パワフルに活動中。

監修
赤坂大樹防災士

「やらないと」から「やってみたい」と思える防災へ。防災を楽しく学べるイベント「あそび防災プロジェクト」の発案者。防災運動会をはじめとした様々なサービスを考案。企業や自治体、商業施設での防災イベントの実施や、「世界防災フォーラム2019」「防災アイディアソン BOSAI Startups in Japan」へ登壇。「あそび防災プロジェクト」は2020年グッドデザイン賞を獲得した。

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