地震や台風などの災害リスクに見舞われる可能性のある日本において、万が一に備えて従業員へ防災関連の教育を実施する企業が増えています。
しかし、防災教育や防災訓練は「毎年同じことを繰り返しているだけ」と、マンネリ化してしまうことがあり、企業の防災担当の方は防災教育について毎年頭を悩ませてはいませんか。
今回ご紹介するのは、防災教育に運動会の要素を組み込んだアクティビティである「防災運動会」です。防災運動会は、運動会でお馴染みのリレーや借り物競走に防災の要素を取り入れた種目で構成され、楽しみながら防災の知識を学べるアクティビティです。
この記事では、上記の防災運動会に加え、親子で防災意識・関心を高められるオンライン防災運動会「おうち防災運動会」の2つをご紹介します。社内の防災教育・社内浸透にお悩みの防災担当の方は、ぜひ参考にしてください。
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防災運動会とは
防災運動会は、運動会に防災の要素を取り入れた運動会のこと。さまざまな競技をチーム一丸となって挑戦する運動会特有の楽しさを残しつつ、それぞれの競技は、防災に関する知識がないとクリアできないように設定されています。
純粋に運動会を楽しむことはもちろんのこと、競技を通じて防災時に役立つ知識や知恵も一緒に学ぶことができるアクティビティとして、社員研修や防災教育などのさまざまな場面で活用する企業様が増えています。
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防災運動会の4つ特徴
防災運動会は、ただ単に防災の要素を運動会に取り入れただけではありません。次からは、防災運動会の4つの特徴について解説します。
防災を5つのフェーズに分けて体験できる
防災には、事前準備・災害発生・発生直後・避難生活・生活再建といった5つのフェーズがあり、防災の知識を深めるにはそれぞれのフェーズに合った対処法を学ぶことが効果的です。防災運動会では、5つのフェーズそれぞれに応じた競技で構成されているため、各フェーズで求められる行動や対処法を身をもって体感できます。
身体を動かしながら防災を楽しく学べる
学校や町内会などのさまざまな場所で実施される運動会は、老若男女どんな方でも楽しみながら参加できますよね。防災運動会も、基本的な部分は従来の運動会と一緒です。運動会として純粋に競技を楽しみつつも、防災学習の社内レクリエーションとして従業員やその家族も参加でき、防災に興味を持ってもらうきっかけを作ることにもつながります。
地域や参加者に応じて競技をカスタマイズ
災害は、地域や周囲の環境、家族や隣人との関係によって対策が大きく変化します。防災運動会は、その時々の状況を想定して競技をカスタマイズすることが可能であり、オリジナルな防災運動会を開催できます。
チームビルディングにもなる防災
防災運動会は、社内のチームビルディングとしても活用できます。各競技には作戦タイムが与えられ、チーム同士で答えのない災害への対策を話し合い、挑戦していくことで、チームワークの向上にも期待ができますよ。
防災運動会はこんな方におすすめ!
防災運動会は、社内イベントやレクリエーションとして運動会を活用したい方、防災啓発イベントの実施を検討している方におすすめのアクティビティです。
特に最近では、従業員のチームビルディング構築としてイベントやレクリエーションを実施する企業様は多くあります。チームビルディングのアクティビティとして防災を学べる防災運動会を活用することで、チームビルディングを構築しつつ、防災教育も同時に行うことができますよ。
防災運動会の種目を紹介
防災運動会の種目は個々の特徴に合わせてカスタマイズできますが、ここでは防災運動会のメジャーな種目について紹介します。
防災クイズラリー
防災クイズラリーは、防災に関するクイズが出題され、参加者は正解だと思う番号のパネルへ移動する種目です。正解の場合はそのまま残り、不正解の場合は待機ゾーンへ移動。最終的に残った人数をもとに、各チームへポイントが加算されます。
防災クイズラリーは、防災における5つのフェーズのうち「事前準備」にあたります。災害が起こる前に知っておくべき知識を、チームメイトと一緒に共有しながら学ぶことができますよ。
防災謎解き
防災謎解きは、5名ほどで1チームを作り、制限時間内にチームメイトと協力して防災に関連した謎解きを行う種目です。チームですべての謎が解けたら脱出成功となり、チームにポイントが加算されます。
防災謎解きでは、防災の5つのフェーズのうち「災害発生〜発災直後」を体感でき、災害発生時の冷静な判断力や、他者との情報共有の大切さを学べます。
防災借り物競争
防災借り物競争は、運動会の名物種目である借り物競争に防災要素を取り入れアレンジした種目です。
参加者は3名1チームとなり、2名の走者と1名の対象者に分かれます。対象者には事前に「倒れてきた棚にぶつかり腕を骨折してしまった」のような、防災時に関連するお題が伝えられます。
走者は対象者の元へ向かい「対象者は今、どんな状況に陥っているのか」をヒアリングし、その場に用意された物品を使った最善の解決策を導き出します。
なお、用意される物品はラップや歯ブラシ、ビニール紐など、皆さんのご家庭にあるものばかり。防災フェーズのうち「発災直後〜避難生活」を想定した種目であり、競技を通じて、身の回りにあるものを生かして迅速な対応を行う判断力を身につけられます。
救援物資ジェスチャーゲーム
救援物資ジェスチャーゲームは、ジェスチャーを受ける側とする側に分かれて競技する種目です。
ジェスチャーをする側は避難所ゾーンに移動し、チェックリストと避難所の物品を見比べて足りない物品がないかを確かめます。足りない物品を仲間に持ってきてもらうために、反対側にいる仲間に向かってジェスチャーを行い、持ってきた物品が合っていれば合流し、間違っていれば物品を戻します。全員が合流し、物品が全て揃ったチームが勝利します。
救援物資ジェスチャーゲームでは、防災のフェーズのうち「避難生活〜生活再建」を体感できる競技であり、防災時には欠かせない「共助」の大切さを学ぶことができますよ。
おうち防災運動会とは
おうち防災運動会とは、オンライン上で防災を体験できる新しい防災運動会。ビデオ通話ツールを用いて行う様々な競技を通して、防災を楽しく学べるイベントです。昨今の新型コロナウイルスの影響により、人と会えない中でもオンラインで集まって、チーム全員で防災を体験できることができるアクティビティです。おうち防災運動会の資料ダウンロードはこちらおうち防災運動会のお問い合わせはこちら
おうち防災運動会の2つの特徴
おうち防災運動会は防災運動会と同様に、楽しみながらも防災を学べる要素がたくさんあります。
運動会特有の競争をオンラインで楽しめる
おうち防災運動会の一番の特徴は、オンラインで運動会を開催できること。各競技の制限時間はWEBシステムで管理され、参加者は決められた制限時間の中で競技することで、オンラインならではのチーム競争が楽しめます。
また、チームメイトとのやり取りは全てオンライン上のため、非言語コミュニケーションが使えない中で言語化力や論理性、チームマネジメントを駆使して競争することが求められることから、社内のチームビルディングとしても活用できるアクティビティです。
家族も一緒に防災体験できる
自宅にいるご家族も一緒におうち運動会へ参加できるのも、オンラインイベントならではの特徴です。防災について家族内で話し合うことは必要だとわかってはいるものの、なかなか時間が取れないこともありますよね。
おうち防災運動会に参加することは、防災について家族で一緒に考える機会にもつながり、万が一の防災時に備えて防災知識を共有できるのも魅力的です。
おうち防災運動会の種目を紹介
おうち防災運動会の種目では、オンラインの特徴を最大限に活かし、楽しみながら防災知識を深めることができます。
おうち探検!非常食捜索トライアル
おうち探検!非常食捜索トライアルは、災害発生前の事前準備を学ぶことができる競技です。3日分の食料と水の量について、使ったら使った分だけ新しく買い足し、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法である「ローリングストック」の考え方を基に学ぶことができます。
特に普段の生活では忘れがちなオフィスの備蓄管理を再確認したり、家族で備蓄について話し合うきっかけになったりと、災害時に大切な「食」について意識することにつながります。
防災間違い探しオンライン
防災間違い探しオンラインは、災害発生時における自分たちの安全確保方法を学べる競技です。VTRを見ながら防災上の間違いを探したり、おうちの中で防災おじさんの言動にある間違いを探したりと、参加者同士で話し合って正解を見つける新感覚の間違い探を通じて、防災の知識を深めることができますよ。
おうち防災借り物競争
おうち防災借り物競争は、防災の5つのフェーズのうち「災害発生直後~避難生活」について学べます。自宅や身近にある物を使い、起こりうる災害シチュエーションへの対応力を身につけることにつながります。
防災謎解き 崩れゆく会議室からの脱出
防災謎解きは、謎解きゲームに防災関連の知識を取り入れた競技です。防災知識や謎解き特有のひらめきをメンバー同士で共有し、ゲームを進めて脱出を目指してきます。チーム全員参加型のアクティビティとして、チームビルディング効果も期待できますよ。防災謎解きの資料をダウンロードする
短時間で実施できる防災コンセンサスゲーム
社内で防災研修をしたいけど時間が限られている方、オンラインでも実施できるイベントをお探しの方には、防災コンセンサスゲームがおすすめです。リアル・オンラインどちらでも実施可能で、所要時間は90~110分ほどです。
防災コンセンサスゲームは、災害が発生して帰宅困難になった状況での対処法について、チームで最適解を出すゲームです。想定する場所や状況によって内容をカスタマイズすることが可能です。災害発生時の適切な対処や行動の選択肢を楽しく学び、社内に適切に届けることができます。
また、チームでの議論を通じて、コミュニケーションを促進させ、自分とは異なる他者の考え方や価値観を理解することができます。
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おうち防災運動会は、電子デバイスとインターネットの通信環境があればどんな方でもオンラインで楽しめる防災アクティビティです。災害は時と場所を選ばず、いつどこで何が自身や家族の身に起きるか分かりません。いざ災害が起こってしまったときのためにも、社内のメンバーや家族と一緒に防災の知識を深めましょう。
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