子育て中の家庭にとって、防災は非常に切実な課題です。とはいえ、いざ準備するとなると「大人用の防災グッズだけで本当に十分?」「赤ちゃんに特別に必要なものはあるか」「何から揃えればよいのか」など、疑問が次々と出てくるでしょう。
本記事では、子育て家庭に必要な防災グッズをご紹介します。後悔しないための選び方のポイント、そして今日からすぐに始められるアクションまで解説するため、ぜひ参考にしてください。
- 目次 -
【防災リュック】赤ちゃんの命を守るマストアイテム
まずは、いざという時にサッと持ち出す「防災リュック」に入れるべきアイテムから確認していきましょう。
必要なアイテム | 主な理由 |
液体ミルク・使い捨て哺乳瓶 | 断水や停電時でも、お湯や消毒なしで清潔に授乳できる。 |
お気に入りのおもちゃ・おやつ | 非日常の環境でも、赤ちゃんの心を落ち着かせることができる。 |
おむつ・おしりふき | 支援物資が届かない、サイズが合わない場合に備える。 |
大きめのポリ袋 | 使用済みのおむつの臭いを防ぐ。ゴミ袋や防寒具としても使える。 |
ウェットティッシュ・洗浄綿 | 水が使えない状況での感染症予防や、体の清潔保持に役立つ |
着替え・おくるみ・靴下 | 体温調節が苦手な赤ちゃんの体を、避難所の寒暖差から守る |
抱っこ紐 | 両手を自由に使えて、瓦礫のある不安定な道でも避難しやすい |
母子手帳のコピー・おくすり手帳 | 赤ちゃんの健康情報を正確に伝えられる |
現金(小銭と千円札) | 電子マネーが使えない場合に、飲み物や公衆電話の利用に必要になる |
食事・安心グッズ
災害時の食事は、赤ちゃんの機嫌だけではなく、健康にも影響を与えます。心の安定を支えるグッズと一緒に準備しましょう。
液体ミルク・使い捨て哺乳瓶
お湯で溶かす必要のないミルクと、消毒不要で使い切りタイプの哺乳瓶は必須です。停電や断水が続けば、お湯を沸かすことも、哺乳瓶を洗浄・消毒することも困難になります。
泣き続ける赤ちゃんを横目にミルクを用意できない状況は、親にとって想像を絶するストレスですが、液体ミルクと使い捨て哺乳瓶があれば、開封してすぐにミルクをあげられます。母乳育児の方も極度のストレスで母乳が出なくなる可能性があるため、必ず備えておきましょう。
お気に入りのおもちゃ・おやつ
普段から赤ちゃんが慣れ親しんでいる小さなおもちゃや個包装のおやつも、リュックに入れておきましょう。避難所は大勢の人で騒がしく、環境の変化に敏感な赤ちゃんが不安から泣きやまなくなることも少なくありません。
そんな時、大好きなおもちゃや食べ慣れたおやつがあれば、赤ちゃんに安心感を与えられます。周りの人の迷惑にならないよう、光や音が出ない布絵本やぬいぐるみなどがおすすめです。
衛生グッズ
断水が続くと、赤ちゃんの肌トラブルや感染症のリスクが一気に高まります。体を清潔に保つためのアイテムは、余裕を持って準備しておきましょう。
おむつ・おしりふき
普段から使い慣れているメーカーのおむつとおしりふきは、赤ちゃんにとって安心できる必需品です。支援物資として届くこともありますが、サイズが合わなかったり、肌に合わなかったりするケースは少なくありません。特に新生児用など小さいサイズは不足しやすく、必要な時に手に入らないという事態に陥りかねません。
普段使っているものを最低3日分準備しておくと、赤ちゃんの快適さを保ち、親も安心して過ごせます。衣類圧縮袋を使えば、かさばらずに収納できます。
大きめのポリ袋
避難所ではゴミの収集が滞り、使用済みおむつの臭いは、衛生面でも周りの人への配慮の面でも大きな課題になっています。臭いが漏れないように、大きめのポリ袋に使用したおむつを封じ込めましょう。
また、大きめのポリ袋は、汚れた服の収納や、リュックの雨よけカバー、体に巻いて雨具や防寒具にするなど、アイデア次第で何役もこなす万能アイテムです。
ウェットティッシュ・洗浄綿
断水で手洗いができない状況では、細菌の拡散による感染症のリスクが高まります。ノンアルコールタイプのウェットティッシュは手指や身の回りの清拭に便利で、赤ちゃんや家族を感染症から守ることにつながります。
さらに、滅菌処理された個包装の洗浄綿は、授乳前の乳首の清拭や、赤ちゃんの目や口の周りのケアなど、より衛生的にケアしたい場面で重宝します。
衣類・避難グッズ
赤ちゃんは体温調節が苦手なため、衣類で体温を調整しましょう。また、安全に避難するためのグッズや、いざという時に必要な情報を整えておくことも大切です。
着替え・おくるみ・靴下
体育館などの避難所は、夏は蒸し暑く、冬はコンクリートの床から底冷えするなど、温度管理が難しい環境です。前開きの肌着や服、おくるみ(大判の布)、赤ちゃんの足を守る靴下は、必ず準備しておきましょう。
汗をかいたり汚れたりした時のためだけでなく、重ね着で体温を調節できるように、最低でも2セットは用意すると安心です。おくるみは、掛けたり敷いたりするのはもちろん、授乳ケープや簡易的な目隠しとしても使えるため、一枚あると非常に心強いです。
抱っこ紐
地震で道が陥没したり、瓦礫やガラス片が散乱したりしている状況では、ベビーカーが移動の妨げになることがあります。赤ちゃんを安全に抱えながら、両手を自由に使える抱っこ紐であれば、避難時の機動力を確保することが可能です。親がバランスを取りやすく、二次災害から身を守りやすくなります。
貴重品・情報
万が一の時、赤ちゃんの身元を証明し、必要な医療を受けられるように、母子手帳のコピーやおくすり手帳、現金を用意しておきましょう。
母子手帳のコピー・おくすり手帳
避難先で赤ちゃんが体調を崩した際、かかりつけ医でない医師にアレルギー情報や予防接種歴を口頭で正確に伝えるのは容易ではありません。これらの情報がないと適切な医療を受けられない可能性があります。
母子手帳の身分情報や予防接種記録のページのコピー、おくすり手帳があれば、必要な情報を正確に伝えられます。スマホで写真を撮るのも有効ですが、充電切れを考慮して、紙のコピーを持っておくと確実です。
現金
大規模な停電や通信障害が発生すると、お店のレジもATMが止まり、クレジットカードやスマホ決済も一切使えません。そんな時、公衆電話の利用や、自動販売機での飲み物購入など、現金(特に小銭)がなければできないことは意外と多いものです。
1万円札に加え、千円札や10円玉・100円玉など細かいお金を多めに用意しておくことが、いざという時の選択肢を広げ、命をつなぐことにもなります。
【防災リュック】子育て家庭にあると便利な防災グッズ
必須ではありませんが、これらを用意しておくと、慣れない避難生活でのストレスを大きく減らすことができます。
あると便利なアイテム | 必要な理由 |
使い捨てカイロ | 避難所の寒さから赤ちゃんの体温を守る。哺乳瓶なども温められる。 |
エマージェンシーシート | 軽いのに保温性が高く、体を温められる。防寒・防水・敷物としてマルチに使える。 |
アイマスク・耳栓 | 明かりや騒音が絶えない避難所で、親子の安眠を確保できる。 |
ドライシャンプー・歯磨きシート | 入浴できない状況でも、体を清潔に保てる。気持ちのリフレッシュにもつながる。 |
バスタオル | 体を拭く以外に、枕・敷物・間仕切りなど多様な用途で使える。 |
ラップフィルム | 食器を汚さず使え、防寒や応急手当にもなる。 |
キッチンばさみ | 包丁がない環境で、食材のカットや袋の開封に役立つ。 |
筆記用具 | 停電時でも、伝言や名前の記入で情報を確実に伝えられる。 |
体温調節・防寒グッズ
体育館などの広い避難所は、夏は蒸し暑く、冬は底冷えします。必須のグッズとあわせて、赤ちゃんの体温を守るためのアイテムを準備しましょう。
使い捨てカイロ
使い捨てカイロは、電気や火を使わずに、袋から出すだけで手軽に暖を取れるアイテムです。避難所は床から冷気が伝わりやすく、特に冬場は凍えるほど寒くなることがあります。体温調節機能が未発達な赤ちゃんにとって、低体温症は命に関わる深刻な問題ですが、カイロを活用すれば安全に暖を取ることができます。
赤ちゃんの体に直接貼ると低温やけどの危険があるため、おくるみや寝袋を事前に温めておいたり、哺乳瓶をタオルで包んでカイロで挟み、人肌に温めたりと、間接的に使うことが大切です。貼るタイプと貼らないタイプの両方を用意しておくと、状況に応じて使い分けられてさらに便利です。
エマージェンシーシート
エマージェンシーシートは、アルミ蒸着フィルムで作られた薄くて軽いシートです。避難所の硬く冷たい床は、赤ちゃんの体力を奪いますが、このシートを体に掛ければ体温を逃さず保温できます。また床に敷けば地面からの冷気を遮断して断熱材としても機能します。
ガサガサという音が気になる赤ちゃんもいるので、静音仕様のものを選ぶと安心です。突然の雨から荷物を守る防水シートとしても利用でき、活用の幅が広いアイテムです。
衛生・快眠グッズ
避難所は24時間明かりがついたままなことも多く、心身ともに疲弊します。少しでも快適に過ごし、心と体を休めるための工夫が必要です
アイマスク・耳栓
避難所は、安全確保のために24時間明かりがついていることも多くなっています。また昼夜を問わず人の話し声や物音が絶えないため、大人も赤ちゃんも質の良い睡眠をとることは困難です。
アイマスクと耳栓を使うことで、強制的に外部からの刺激を遮断し、少しでも体を休める環境を作り出せます。特に親がしっかり休息を取ることが、赤ちゃんのケアを続ける上で欠かせません。
ドライシャンプー・歯磨きシート
ドライシャンプーや歯磨きシートは、水を使わずに髪や口の中を清潔にできるアイテムです。断水が続く避難所では、入浴や歯磨きが行えず、不快感から心身ともにストレスが溜まりやすくなっています。
そんな時にドライシャンプーや歯磨きシートで頭皮や口内をさっぱりさせると、気分がリフレッシュし、前向きな気持ちを取り戻すきっかけになります。感染症予防の観点からも、体を清潔な状態に保つことは非常に重要です。
バスタオル
多くの人が集まる避難所ではプライバシーの確保が難しく、床も硬く冷たいなど、快適とは程遠い環境です。バスタオルがあれば、授乳ケープとして使ったり、避難スペースの簡易的な間仕切りにしてプライバシーを確保したりすることが可能です。そのほかにも、丸めて枕代わりにしたり、床に敷いてクッション代わりにしたりと、一枚あるだけでさまざまな課題を解決してくれます。
食事・その他便利グッズ
物資や水が限られる中では、少しでも普段に近い生活を送るための工夫が、ストレス軽減につながります。
ラップフィルム
水が不足する避難所では、食器を洗うための水も洗剤も非常に貴重です。ラップフィルムをお皿に敷いて使えば、使用後に剥がして捨てるだけで食器を清潔に保て、洗い物が不要になります。
また、体に巻けば防寒対策に、三角巾がない場面では腕を吊るための固定具として、傷口を覆って衛生的に保護するなど、応急手当にも役立つ万能なアイテムです。
キッチンばさみ
避難所では、包丁やまな板はもちろん、調理スペースも限られています。そんな環境でも、キッチンばさみがあれば、袋のまま食材を切ったり、レトルトパウチを開封したり、乾麺を子ども用に短くしたりと、さまざまな作業を安全かつ衛生的に行うことが可能です。薬の包装や衣類のタグを切るなど、日常生活に近い作業ができることで不便さも和らぎます。
筆記用具
スマホの充電が切れ、デジタルな連絡手段が絶たれた際に役立つのが、筆記用具によるアナログな情報伝達手段です。避難所の伝言板に家族へのメッセージを残したり、自分の支援物資に名前を書いたりと、ペンと紙がなければできないことは数多くあります。水に強い油性のペンとメモ帳をセットで準備しておきましょう。
【おうちの備え】最低3日分!自宅で過ごすための防災グッズ
ここでは、ライフラインが止まっても、自宅で避難生活を送るための備えをご紹介します。最低3日分、可能であれば1週間分を目標に準備しましょう。
備蓄アイテム | 必要な理由 |
ミルク作りに使う軟水 | ミルク作りに不可欠な軟水は、給水車で配られるとは限らない |
ベビーフード | 電気やガスがなくても、すぐに食べさせられる栄養源を確保できる |
カセットコンロ・ボンベ | 停電・ガス停止時でも、お湯を沸かして温かい食事を用意できる |
体拭きシート(大判タイプ) | 入浴できない状況でも、体を清潔に保ち感染症を防ぐ |
ポータブル電源 | スマホを充電し、災害情報や安否確認など命綱となる情報を得る |
ミルク作りに使う軟水
大人が飲む水とは別に、赤ちゃんのミルク作りに必須なのが軟水です。災害時には給水車で水が配られますが、必ずしも軟水とは限りません。硬水でミルクを作ると、赤ちゃんの体に負担をかける恐れがあります。赤ちゃんが普段から飲み慣れている銘柄の長期保存水を、最低でも3日分、可能であれば1週間分は備蓄しておきましょう。
ベビーフード
停電すると、冷蔵庫も電子レンジも使えず、離乳食を手作りすることはできません。そんな時でも、ベビーフードがあれば、すぐに栄養のある食事を赤ちゃんに与えることができます。
災害時は環境の変化で赤ちゃんの食欲が落ちやすいため、普段から食べ慣れている好きな味のものを多めに備蓄しておくことが、赤ちゃんの健康維持のポイントです。
カセットコンロ・ボンベ
電気や都市ガスが止まっても、温かい食事が取れるだけで、心と体は大きく満たされます。お湯を沸かしてミルクを作ったり、レトルト食品を温めたり、さらには簡単な調理も可能です。
一般的なカセットボンベは、1本で約60分使用できます。1人あたり1週間に6本程度を目安に用意しておきましょう。
体拭きシート
自宅での避難でお風呂に入れない状況が続くと、衛生状態が悪化し、あせもや肌トラブル、さらには感染症のリスクが高まります。大判タイプのシートを備えておけば、貴重な水を使わずに体を清潔に保て、気分のリフレッシュにもつながります。
体拭きシートを用意する際は、大人用のものに加え、赤ちゃん用の肌に優しいものも用意しましょう。
ポータブル電源
スマホを充電し、災害情報や避難情報、家族の安否などを確認することは、命を守る行動に直結します。テレビが見られなくても、スマホがあればリアルタイムで情報を収集することが可能です。さらに、夜間の照明としても役立つため、スマホを充電するポータブル電源は欠かせません。
小型のものでも一つ備えておくだけで、災害時の情報遮断という不安から解放されます。
防災のプロが教える!今日からできる3つのアクション
これまで防災リュックや自宅に備蓄する防災グッズをご紹介しましたが、「準備するものが多すぎる」と感じた方もいるかもしれません。そのような場合には、まずは今日からできることから始めてみませんか。
ここでは、今日から始められる3つのアクションをご紹介します。
- いつものバッグを「プチ防災仕様」にしよう
- 「ローリングストック」を1品から始めてみよう
- 枕元にスリッパや懐中電灯・眼鏡を置く
いつものバッグを「プチ防災仕様」にしよう
防災リュックを準備する前に、まずは普段持ち歩いているマザーズバッグや通勤バッグを少しだけ防災仕様に変えてみるのがおすすめです。これは、外出先での被災に備える「0次防災」という考え方です。
いつものおむつポーチやバッグのポケットに、すぐに糖分を補給できるミニ羊羹やチョコレート、キーホルダー型のLEDライト、そして携帯トイレ(1〜2個)を入れるだけで安心感は大きく変わります。例えば電車内で停電や立ち往生が起きたときも、すぐにエネルギーを補給できるので焦らずに済みます。
親の体力が切れれば、子どもの命に関わるため、自分のための備えも行っておきましょう。
「ローリングストック」を1品から始めてみよう
「備蓄」と聞くと大変そうに思えますが、普段の買い物に少し工夫を加えるだけで実践できます。それは賞味期限の古いものから消費し、消費した分を買い足す「ローリングストック」です。
次のネットスーパーやお店での買い物で、「長期保存水(2L×6本入りを1箱)」か「ベビーフード(普段食べているものを少し多めに)」のどちらか一方だけでも、いつもより1つ多く買いましょう。そして、古いものから使い、使った分だけまた買い足していくと、常に一定量の食料を備蓄できます。
ローリングストックは、無理なく、無駄なく、防災を習慣にできる方法です。まずは1品から始めてみて、慣れてきたらローリングストックで管理する種類を増やすとよいでしょう。
枕元にスリッパや懐中電灯・眼鏡を置く
災害は、夜中に突然起こる可能性も十分にあります。発災直後の数秒間、暗闇の中で自分と赤ちゃんの命を守るために、寝る前の備えは欠かせません。
今夜から、枕元やベッドの下など、寝転んだまま手の届く範囲に、以下の3つのアイテムを置いて寝る習慣をつけましょう。
- 底が厚いスリッパ:割れたガラス片などから足を守る
- 懐中電灯:停電時にも周囲を照らせる
- 眼鏡(普段眼鏡をかけている場合):すぐに周囲の状況を確認できる
スマホに付いているライトでも周囲を照らすことは可能です。しかし、家族と連絡を取ったり、情報を収集したりする際に電池切れという事態を防ぐためにも、スマホのライトの使用は避けるのが懸命です。
子育て家庭の防災グッズに関するよくある質問
ここまで、具体的な防災グッズや今日からできるアクションをご紹介しました。最後に、防災準備を進める上で多くのママ・パパが抱えやすい疑問について、防災のプロがお答えします。
Q. 防災グッズはいつまでに揃えればいいですか?
A. 「いつか」ではなく、「今すぐ」少しずつ始めることが大切です。災害はいつ発生するかわからないため、完璧を目指すのではなく、できる範囲で少しずつ用意しましょう。
Q. 100円ショップで買えるものには、どのようなものがありますか?
A. ウェットティッシュ、ポリ袋、エマージェンシーシート、軍手、携帯トイレ、電池、筆記用具など、多くの防災グッズが100円ショップで揃います。100円ショップを賢く活用して、費用を抑えながら備えを充実させましょう。
Q. アパート・マンション暮らしですが、備蓄場所はどうすればいいですか?
A. 防災グッズは一箇所にまとめず、分散備蓄を心がけましょう。玄関のクローゼット、ベッドの下、押し入れ、車のトランクなど、複数の場所に分けて保管すれば、どこかが使えなくなっても別の場所から取り出せます。特に水などの重いものは、地震で落ちたり倒れたりすると危険なので、腰より低い場所に置くのが基本です。
まとめ
本記事では、赤ちゃんがいる家庭に必要な防災グッズを「防災リュックの必須グッズ」「あると便利なグッズ」「おうちに備蓄するグッズ」の3つのカテゴリーに分けてご紹介しました。
防災グッズの中にはウェットティッシュやポリ袋、軍手、携帯トイレなど、100円ショップで揃えられるものも数多くあります。まずは手軽に買えるものから始めてみると、費用を抑えつつ着実に準備を進められるでしょう。
必要なアイテムの多さに圧倒されたかもしれませんが、すべてを一度に揃える必要はありません。防災で最も大切なのは、完璧を目指すことではなく、「わが子を守る」という気持ちを持って、まずは一つでも行動を起こすことです。例えば、おむつポーチに羊羹を一つ加える、枕元にスリッパを置くといった小さな行動でも十分です。その一歩が積み重なれば、家族を守る大きな支えとなります。
この記事が、あなたの「今日から始める防災」のきっかけとなり、家族の未来を守る後押しになれば幸いです。

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