災害発生時には、安全場所の確認や二次災害の危険性などを把握するために情報収集が欠かせません。また、家族や友人などの安否も確認したいですよね。
スマートフォン(以下、スマホ)は、情報収集や安否確認に欠かせないアイテムです。いざという時にもスマホを使えるように、スマホの節電方法を知っておきましょう。
今回は、災害時に欠かせないスマホの節電方法についてお伝えするとともに、おすすめのモバイルバッテリーを紹介します。
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災害発生の「初期」ほどスマホの節電が大切
スマホは、今や私たちの生活に欠かせないツールです。スマホと電波をやり取りする基地局では、災害時でも稼働できるようにバッテリーや発電機を用意しています。しかし、災害時に基地局が稼働していたとしても、自分の持っているスマホの充電が切れてしまうと、情報収集をすることができません。災害発生の初期は、特に情報収集の必要性が高く、家族や友人などの安否確認も必要となってくるため、スマホの節電方法を知っておくことが大切です。
スマホの節電方法4選
スマホのバッテリーを節電するためには、電力を消費する原因と対策を知ることが大切です。ここでは、スマホの消費電力を少なくするための節電方法を紹介します。
液晶画面を暗くする
スマホは、液晶画面が明るいほど電力を消費します。そのため、画面の照明を調節することは、節電に効果があります。
また、スマホに搭載されているスリープモードを設定するのもおすすめ。スリープモードとは、一定時間使用しないと自動で画面が消灯するシステムです。スリープモードになるまでの時間が長いほど、電力を消費するため、災害時は短めに設定しておくと、スマホの節電につながります。
データ通信をOFFにする
電波が弱い地域にいる場合は、機内モードにするのがおすすめです。スマホは、常に電波を受信できるように、電波の強さに合わせて出力を調節しています。そのため、電波が弱かったり圏外だったりする場合は、電波を探すことで多くの電力を消費します。災害時で電波状況が悪い場合は、機内モードにしてスマホを節電しましょう。
アプリの通知を切る
アプリの通知を切ると、通知や点灯によって消費する電力を抑えられるため、スマホの節電に効果的です。スマホの機内モードは、すべてのアプリの通知を切ることができますが、解除したとたんに大量の通知が届く可能性もあります。災害時は、安否確認や災害情報以外は通知されないようにしましょう。
また、一見、起動していないように見えても、起動しているアプリがある可能性もあります。そのようなアプリはスマホのバッテリーを消費している可能性があるため、チェックしておくことが大切です。
スマホを「省電力モード」にする
スマホ自体を省電力モードにすることも節電方法の一つです。Androidでは「省エネモード」「標準省電力モード」「バッテリーセーバー」、iPhoneでは「低電力モード」などと呼ばれており、機種によって呼び名が異なります。省電力モードに設定すると、CPUの負荷を軽減することができるため、スマホの節電につながります。省電力モードへの設定方法を知っておくと、災害時の備えになるでしょう。
モバイルバッテリーを用意しておくのもおすすめ
災害時は、スマホのバッテリーを節電することも大切ですが、モバイルバッテリーを用意しておくと、より安心してスマホを使用することができるでしょう。モバイルバッテリーを選ぶポイントは、バッテリー容量の大きさや充電速度、充電ポートの種類や数などです。保管場所や持ち歩きやすさなども考慮して選ぶとよいでしょう。
モバイルバッテリーの容量
スマホの内臓バッテリーは、多くは3000~4000mAhとされています。この数値を目安に、モバイルバッテリーの容量を選ぶことが大切です。ただし、モバイルバッテリーは、充電すること自体に電力を消費します。そのため、規格より少ない容量を充電するということを念頭に置いておきましょう。
充電速度
充電速度は、モバイルバッテリーとスマホの規格によって異なります。特に、急速充電をしたい場合は、モバイルバッテリーだけでなくスマホも対応しているかを確認する必要があります。両方が同じ規格に対応している場合にのみ急速充電ができるため、スマホの説明書などで確認してからモバイルバッテリーを選びましょう。
充電ポートの種類や数
モバイルバッテリーを購入するのであれば、充電ポートの種類や数も確認しておきたいポイントです。大容量のモバイルバッテリーに複数の充電ポートがあれば、複数のスマホを同時に充電できるだけでなく、PCやタブレットを充電も可能です。
その他、持ち運びやすい重さや保管しやすい形状、好みのカラーなどから選び、災害時に少しでもストレスが軽減できるようなモバイルバッテリーを選びましょう。
災害時におすすめのモバイルバッテリー4選
災害時におすすめのモバイルバッテリー4選を紹介します。
【Anker PowerCore Essential 20000】
20,000mAhの高容量で、充電ポートが2つあるため、同時に複数のスマホを充電できます。急速充電には対応していないですが、薄型でコンパクトサイズなので収納や持ち運びに便利です。
【Anker PowerCore 10000 PD Redux】
重さが約192gと軽量化を目指したモバイルバッテリー。スリムで持ち運びに便利なデザインなので、災害時だけでなく普段使いもできます。容量は10000mAhと少なめですが、スマホ1台を充電するには十分な容量でしょう。急速充電にも対応しています。
【DE-KD02BK】
単3形アルカリ乾電池が4本あれば充電ができる乾電池式モバイルバッテリーです。乾電池はさまざまな用途があるために、災害時に備えて用意しておきたい防災グッズの1つですので、合わせて乾電池式モバイルバッテリーを用意しておくのもよいでしょう。ただし、充電できる容量はメーカー調べで約50%とされています。予備の乾電池を用意しておく必要があるでしょう。
【EP-30SP】
太陽光を電力に変える折り畳み式のソーラーパネル。DCケーブルを使ってポータブル電源を充電したり、付属のmicro-USBやLightning、USB Type-Cなどを使ってスマホやモバイルバッテリーを充電したりできます。太陽光の強さによって充電時間が異なりますが、事前の充電や乾電池の用意が必要ない点はメリットでしょう。
まとめ
災害時、スマホは情報収集や安否確認に必要なものです。いつでも情報を得られるように、スマホのバッテリーを維持しておきましょう。あらかじめスマホの節電方法を確認しておき、災害時に備えておくことが防災の備えとなります。
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