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マンションの防災には何が必要?基本的な対策と災害発生時に必要な対応

粕谷麻衣 粕谷麻衣
マンションの防災には何が必要?基本的な対策と災害発生時に必要な対応

マンションの管理者や入居者にとって気になるのが「どんな防災対策を実施すればいいのか」という点ではないでしょうか。

集合住宅であるマンションは、防災対策の有無や実施している防災対策の内容によって、被害の規模が大きく変動します。被害を最小限にするためにも、マンションは積極的に防災対策に励まなければなりません。

とはいえ、具体的にどう取り組めばいいのか悩む方も多いはずです。そこで今回は、マンションの管理者に向けて、防災の具体的なポイントと災害発生時に必要な対応などについてご紹介します。

マンションに防災対策は必要?

マンション以外にも、戸建て住宅やアパート、団地など、防災対策の必要性はどこも同じであり例外はありません。

ただしマンションの場合は、他の住居タイプと比べると規模が大きいので、災害が発生したときの被害の規模も大きくなりやすいといえるでしょう。

そのうえ近年は、近隣住民との関係性が希薄化しているため、防災の基本である「共助」にも限界があります。そのためマンションは独自に防災対策を進めていく必要があるのです。

マンションの基本的な防災対策

ここからは、マンションの基本的な防災対策の方法や実施時のポイントについて見ていきましょう。

マンションに必要な防災設備を整える

まずは、火災警報器や消火器など火災に対する防災設備を整えてください。

とくに規模の大きいマンションの場合、どの階層に住んでいても、必ず入居者全員が火災の発生に気がつけるよう、火災警報器の設置場所もしっかりと考えなければなりません。

マンションの管理者は、適切な場所に必要な防災設備が揃っているかを再度確認してください。

共有部の家具や家電は固定する

マンションによっては、エントランスやエレベーター前、通路などの共有部分に、家具や家電を配置しているのを見かけます。背の高い家具家電だと、大きな地震が発生したときに転倒するおそれがあるので危険です。避難者がケガをしないようすべて固定しておきましょう。

固定する方法は、「壁に直接取りつける」「天井と家具家電を突っ張り棒で固定する」などさまざまです。現場の状況に合わせて適切に対策してください。

避難経路となる通路に障害物を置かない

マンションの防災対策では「避難経路となる通路に障害物を置かないこと」も重要です。

前項で触れた家具家電以外にも、植木やインテリアなどが避難経路にあると、転倒したときに通路をふさぐリスクがあります。障害物のせいで避難が遅れた結果、人命にかかわる深刻な事態を招くかもしれません。

最近は共有部分のインテリアやデザインにこだわるマンションもたくさんあります。しかし防災の見地からは、障害物となりうるリスクを考えておく必要があります。避難経路周辺にはなるべくものを置かないようにするか、必要に応じて壁や天井、床などに固定すうrのがおすすめです。

ガラスの飛散対策を徹底する

強い地震や台風が発生すると、衝撃などでガラスが割れて周囲に飛び散ることがあります。割れたガラスが避難経路に飛散すると、入居者はスムーズに避難できません。避難する際にガラスを踏んでケガをすれば、被害拡大につながるおそれもあります。必ずガラスの飛散対策を徹底しましょう。

住民と積極的にコミュニケーションをとる

マンションの防災対策として、ぜひ心がけてほしいのが「住民と積極的にコミュニケーションをとること」です。

いざ災害が発生したときは、住民同士で助け合う「共助」が欠かせません。管理者と入居者それぞれが力を合わせて非常事態に対応できるよう、日頃から住民同士でコミュニケーションをとっておくことが大切です。

マンション内の防災イベントとして、入居者同士で交流ができる取り組みを行うのもいいでしょう。

管理会社の支援体制を整える

マンションの防災対策では「管理者側」の対策も必要不可欠です。

災害が発生したら、管理者は入居者をサポートしたり、手伝ったりする機会が増えます。そんなとき、管理者側の支援体制が整っていなければ、いざというとき適切に対応できません。

災害対策マニュアルの整備や、自力避難の難しい要介護者世帯の把握など、入居者を素早く支援できるよう体制を整えておきましょう。

備蓄品の使い方を把握しておく

備蓄品の使い方を把握しておくことは、マンションの防災対策として見逃しがちなポイントです。

マンションによっては専用の倉庫などで「生活用品」「食料品」「工具」などを備蓄していることがあります。

しかし使い方が分からなければ、いざというときに活用できません。たとえば携帯トイレの使い方や、手動充電式のラジオ、ジャッキやバールなどの工具は、普段手にしたことがないと使いにくいものです。

備蓄する際には必ず使用方法を確認し、入居者にも「使用方法」を共有しましょう。

災害発生時に管理者が配慮すべきポイント

災害発生時に管理者が配慮すべきポイントはたくさんあります。入居者の安全を確保するため、管理会社の担当者は、最低限以下の項目を確認しておきましょう。

車中泊している住民に対する「健康被害」の呼びかけ

災害発生時に管理者が配慮すべきポイントとして、まず知っておかなければならないのが「車中泊をしている住民」に対する呼びかけです。

災害が発生すると、「居室で過ごすのは危険だから」などの理由で車中泊を選ぶケースがあります。しかし、車中泊はエコノミー症候群などを引き起こすおそれがあり、深刻な健康被害のリスクがあるのです。

車中泊をしている入居者がいる場合は、必ず健康被害に関する呼びかけを行いましょう。

住民同士でコミュニケーションが図れる場所の提供

災害が発生したら、住民同士がコミュニケーションを図れるような場所を提供してください。

たとえばエントランスやフロアなど広い共有部分があれば、住民の交流の場として提供するといいでしょう。

大きな災害が発生すると誰もが不安を感じるもの。住民同士で会話などをする機会があれば、情報交換や不安の解消につながります。

まとめ

今回は、マンション管理者に向けて、防災対策や災害発生時の対応などについてご紹介しました。

マンションの管理者にとって、入居者全員の命を守れるよう普段から備えを徹底しておくことは、職務上の義務だといえるでしょう。最低限の防災設備を取り入れるだけではなく、入居者の精神的な部分にも寄り添えるような配慮にも目を向け、適切な対策計画を立ててください。

粕谷麻衣
この記事を書いた人
粕谷麻衣

1993年生まれ。栃木県在住。一児のシングルマザーライター。Web媒体・紙媒体にて、ジャンルを問わず多くのメディアで執筆。BtoB向け記事のほか、ママ目線でのコラム執筆も手掛ける。専門家や起業家などへの年間インタビュー数200人を目標に、パワフルに活動中。

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