あそび防災情報局
お役立ち情報

防災バッグを作ってみよう!必要なグッズや市販の防災セットを紹介

粕谷麻衣 粕谷麻衣
防災バッグを作ってみよう!必要なグッズや市販の防災セットを紹介

あそび防災プロジェクト

「防災バッグを作ってみたいけれどなにを入れたらいいの?」「必要なものが多すぎて困る……」など、防災バッグの作り方に悩んでいる方はいらっしゃいませんか?

防災バッグは「いざ」というときのための準備。必要なシーンで必要なものがないと、防災バッグの意味がありません。とはいえ、あれもこれもと詰め込みすぎると、荷物が増えてスムーズな避難が難しくなります。防災バッグを作るのであれば、事前に必要なグッズを知っておくことが大切です。

 そこで今回は、これから防災バッグを作りたいと考えている方に向けて、必要なグッズをご紹介します。自分で作るのは不安、面倒という方のために、おすすめできる市販の防災セットも公開しますので、防災準備のヒントとして活用してみてください。

 

防災士監修の防災マニュアル「担当者必見 企業向け防災完全ガイド」とは?

解説資料のダウンロードはこちらから

\防災イベント・研修向け体験型アクティビティの資料はこちら/

資料をダウンロードする

我が家の防災バッグを見直してみよう

すでに防災バッグの準備をしたことがある方や、とりあえず防災バッグを準備してみた方は、まず中身を見直してみてください。「これって本当に必要?」「この量で足りる?」「もしも○○が起きてもこの準備で対応できる?」など、いろいろと疑問を感じることはありませんか。

防災バッグを見直してみて、不安や疑問を感じるようであれば、その防災バッグの準備は間違っているかもしれません。

自分の分はもちろんのこと、家族の防災グッズにも目を向け、本当に自分で作った防災グッズの準備が適切であるかを考える必要があります。

また防災バッグを準備しただけで、中身を吟味しないまま満足してしまう方もめずらしくありません。見直しをしないまま自己満足で完結させてしまうと、いざというときに物資が足りなかったり、そもそも必要な物が揃っていなかったりするリスクがあります。

防災バッグは「作って終わり」ではなく、「作ってから見直すこと」も大切です。

防災バッグのメリット

家の要所要所に防災関連グッズをストックしておくことも立派な防災準備です。しかし避難する状況を想定するなら、やはり防災バッグがあると有利です。

ここからは防災バッグの具体的なメリットについて触れていきます。防災意識を高めるためにも参考にしてみてください。

リュックごと持ち出せる

「防災バッグ」のメリットとしてまず挙げられるのが「リュックごと持ち出せる」という点です。

万が一大きな地震が発生したら、周囲の安全を確認しながら速やかに避難する必要があります。そんな中、慌てて必要な物を家中から集めていては避難が遅れ、深刻な結果を招きかねません。

また災害の規模が大きい場合は、複数の手荷物を抱えて避難するのは困難です。防災バッグを準備しておけば、急いでいるときにもサッと背負って移動できますので、速やかに避難できます。

ちなみに、防災バッグは必ずしも「リュック」でなくても構いませんが、特別な理由がない限りはリュックがおすすめです。両手があきますのでより安全に避難できます。小さい子どもと一緒に避難する場合も、必要に応じてすぐに抱っこができますので、リュックでの防災準備を検討してください。

必要なグッズが一か所にまとまっているから使いやすい

防災バッグの中に、必要なグッズを入れておけば、「使いやすい」といったメリットがあります。

たとえば、突然の災害で停電になってしまった場合、真っ暗闇の中「絆創膏は向こうの棚……ランプはクローゼットの中……」などと、必要な物を探して回るのは大きな手間でしょう。災害が起きたときを想定し、防災グッズをバッグにまとめておけば、そのような手間を省けます。

また、必要な防災グッズをコンパクトに収納できるのも防災バッグの魅力です。防災準備に必要なスペースを最小限におさえつつ、きちんと防災対策を行えます。

家族ごとに分けて準備できる

「家族ごとに分けて準備しやすい」という点も防災バッグの必要性の一つです。

防災準備は、家族ごとに必要な物が異なります。たとえば、子どもなら「お菓子」「暇つぶしができるおもちゃ」「たくさんの着替え」などが必要です。ママであれば、最低限の化粧品や生理用品などの準備も必要でしょう。防災バッグで家族ごとに分けて防災準備をしておけば、いざというときに慌てずに済みます。

また、家族全員分の防災準備を一つのリュックにまとめるのは難しいでしょう。リュックが重くなりやすく、避難や移動で負担を感じることが考えられます。かといって、リュックに収納する量を絞ってしまうと、いざというときに足りない事態に陥るかもしれません。

その点防災バッグであれば、かんたんに家族ごとに準備を進められますのでおすすめです。

物資不足に対応しやすい

たっぷり収納できる防災バッグは、物資不足に対応しやすい点がメリットです。

水や食料といった基本的な装備はもちろん、便利グッズやいざというときに便利なグッズなど、あらゆるジャンルの防災用品をまとめておけます。

災害直後はライフラインや物資の供給などがなかなか進まず、物資が不足する中でやりくりしなければなりません。

そのような状況でも、防災バッグを準備しておけば、「あれが足りない」「もう少しで使い切ってしまう」など、さまざまな問題に悩まされることも減ります。

防災バッグを作る際のポイント

防災バッグを作るときに陥りがちなのが、「準備したことに満足してしまい、準備不足に気がつかない」ということです。

そこでここからは、防災バッグを作る際の具体的なポイントを紹介します。「必要な量」「準備すべき物」「忘れがちなポイント」などを確認しましょう。

「最低3日分」を目安に準備する

防災バッグを作るにあたり、最初のポイントとなるのが「最低3日分は準備をしておくこと」です。

過去の災害状況から見ると、物資の供給や周辺のお店の営業などは、おおよそ3日から1週間程度でスタートする傾向にあります。そのため、最低でも3日間は備えだけで過ごせるように準備しておく必要があるのです。とくに、食料品や水は確保が難しいので、多めに準備しておくといいでしょう。

なお、「3日分」の準備は、家族全員分行う必要があります。それぞれの食べる量やライフスタイルに合わせながら、各々にベストな量を確保しましょう。

食料品から医療品まで幅広く準備する

幅広く準備することも防災バッグを作る際のポイントです。

防災準備というと、「とりあえず食料品があれば安心かな?」などと考えがちです。たしかに被災生活では、食料品の有無が心身の余裕につながるといっても過言ではありません。

しかし、大規模な災害が発生した場合、けがや体調不良、ストレスなどに悩まされることも少なくありません。どのようなトラブルにもある程度対応できるように、食料品だけでなく、医療品や歯ブラシなどの衛生用品、ストレスを解消できるグッズなど幅広く準備しておきましょう。

感染症リスクも考慮

新型コロナウイルス流行下にある現在、防災バッグも感染症のリスクを考慮して作る必要があります。災害関連の専門家の多くが「避難先でのクラスター発生」のリスクを指摘しているからです。

そのため、防災バッグを作る際には、「消毒液」「マスク」「フェイスガード」など、感染症対策に有効とされているグッズも忘れずにセットしましょう。

またマスクに関しては、洗濯できない状況もありうるため、使い捨てタイプを多めに確保しておくと安心です。

「現金」も忘れずに

防災バッグを準備するうえで忘れがちなのが「現金」です。

周辺のお店が営業を再開したら、食料品や日用品などを確保することになるでしょう。しかし、ATMや銀行が営業を再開しているとは限りません。そのため防災バッグの中には、現金をある程度準備しておく必要があります。

お金を準備する際には、「1000円札」と「小銭」を多めに準備しておきましょう。災害時は細かなおつりのやりとりに対応してもらえない可能性があるからです。

また、小銭を多めに準備しておけば公衆電話にも使えます。災害で携帯電話が壊れたり、電波がつながらなくなったりする可能性がありますので、必ず1000円札と小銭は準備しておきましょう。

なお、クレジットカードは災害への対策としては好ましくありません。停電などの影響により、クレジットカードを読み取る端末が起動していない可能性もあるからです。「カードで払えばいいや」と考えていても、いざ店舗に足を運んだら断られるリスクがありますので、必ず現金を準備しましょう。

女性は生理用品や化粧品の準備も

女性が防災バッグを準備する場合、「生理用品」を忘れないようにしましょう。

災害発生のタイミングや被災生活の期間によっては、月経の時期と重なってしまう可能性があります。そのため、生理用品を多めに準備しておく必要があるのです。「多い日用」「夜用」「軽い日用」など、さまざまなタイプを準備しておくと安心でしょう。

また、普段からメイクをする女性であれば化粧品の準備もおすすめです。「被災生活中にメイクをする余裕なんてあるの?」といった疑問を感じるかもしれません。

しかし、被災生活中は想像以上に精神的なストレスを感じるもの。普段メイクしているにもかかわらず、何日もノーメイクで過ごしていると、さらなるストレスの元となります。

なるべくストレスを軽減するためには、普段通りの生活に近づけることが大切です。メイクはその方法の一つ。防災バッグに余裕があれば、ぜひ必要最低限のメイク用品も準備しておきましょう。

なお、出産間もないママや授乳中のママは「母乳パッド」もお忘れなく。タオルで代用もできますが、被災生活中はほとんど洗濯できませんので、使い捨ての母乳パッドを多めに準備しておくと便利です。

情報伝達グッズを忘れない

防災バッグに必要不可欠なのが「情報伝達グッズ」です。

スマートフォンやラジオが被災生活中の情報収集に欠かせないことはいうまでもありません。災害が発生したら、すぐに情報収集できるように準備しておきましょう。

またラジオに関しては、「ハンドルを手動で回して充電できる」「ソーラーバッテリーを搭載している」など、電池を使用しないラジオがおすすめです。電池を使用するタイプだと、電池切れに備えて予備の電池が多めに必要となり、とても不便だからです。

ラジオの中には電子機器の充電が可能な製品もあります。ソーラー電池や手動で蓄電し、スマートフォンなどの充電に利用できますので、ぜひチェックしておきましょう。

市販のおすすめ防災バッグ

ここからは、市販のおすすめ防災バッグをご紹介します。「自分で準備するのは面倒」「自己判断での準備には不安がある……」という方は、必要なグッズがセットになっている市販の防災バッグを取り入れてみてください。

ハザードバッグ20 RegularHIH

必要最低限の防災グッズを揃えておきたい方におすすめなのが、HIHの「ハザードバッグ 20 Regular」です。

食料品や衣料品、衛生用品など、必要なグッズが幅広くまとめられています。また、給水バッグとしても使用できますので、地域で給水が行われるときに便利です。

ただし、本製品は必要最低限の準備に対応するものですので、この商品だけで数日過ごすのは難しいかもしれません。一時的な避難や防災グッズを新しく揃えたいときにおすすめです。

防災グッズ 避難バケツ 14点セット(アイリスオーヤマ)

アイリスオーヤマの「防災グッズ 避難バケツ 14点セット」の特徴は、一般的な防災バッグとは異なり、バケツの中にさまざまな防災対策グッズが入っている点です。

内容量が豊富であるうえに、種類も十分。バケツは給水用に活用できますので、いざというときに便利です。

ただし、リュックタイプとは異なり背負えませんので注意してください。

安心防災11点セット(クツログ)

クツログの「安心防災11点セット」は、グッズ数が少ないながらも必要な備品が確保できる防災バッグです。

懐中電灯や軍手、使い捨てマスクといった「あったら便利」にも着目しているのがポイント。そのうえ、ガイドメモとして防災に役立つマニュアルもセットになっています。

バッグは比較的シンプルかつコンパクトなデザインですので、子どもやお年寄り用にぴったりです。

非常用品セット 防災の達人 帰宅支援B(コクヨ)

コクヨの「非常用品セット 防災の達人 帰宅支援B」は、およそ20種類の防災グッズがセットになった防災バッグです。

ラジオや懐中電灯といった基本的なグッズのほか、予備の電池やガーゼなど、さまざまなトラブルを想定したグッズもまとめられています。

緊急避難セット(ニトリ)

ニトリの緊急避難セットの特徴は、30点ものグッズが揃っていること。

水・食品・携帯トイレ・軍手・レインコートなど幅広いグッズが入っており、このバッグ一つで必要なグッズをカバーできるのが魅力です。

防災バッグを準備する際の注意点

防災バッグを準備する際には、以下の点に注意しましょう。

消費期限・使用期限に注意

防災グッズを長期間放置すると、食料品の消費期限やグッズの使用期限が過ぎてしまいます。

いざというときに食べられない・使えないといった事態を避けるため、定期的にグッズの期限はチェックしておきましょう。

運びやすさも重視する

防災バッグで使用するリュックは、背負う・持つ・歩くなどさまざまなシチュエーションを想定し、運びやすいタイプを選びましょう。

避難時は足元が悪かったり、夜間の視界が悪い時間帯に外を出歩く可能性もありますので、安全に運べるバッグを選んでください。

電池の有無をチェック

市販の防災バッグを購入する際には、電池が付属しているかを必ずチェックしましょう。

たとえば、ラジオがセットになっている防災バッグであるにもかかわらず、電池が別売りとなっていることがあります。電池の有無を確認し、必要に応じて別途準備しましょう。

食料品は「食べ慣れているもの」がおすすめ

食料品を備蓄する際には、食べ慣れているものがおすすめです。

被災生活中は、ストレスで食欲不振になりやすいもの。普段食べたことがないような非常食ですと、よりいっそう食欲が損なわれる可能性があります。

とくに小さな子どもは、食べ慣れている物しか口にしないこともあるため、好物や普段からよく食べているものを中心に備えていきましょう。

家族の人数や性格に合わせて柔軟に対応

防災バッグを作る際には、家族の人数や性格に合わせて柔軟に対応してください。

たとえば綺麗好きな家族がいるなら、多めに除菌シートやウェットティッシュなどを備えておくとストレス軽減につながります。また食料品の量も、家族が普段食べる量と照らし合わせながら考えることが大切です。

「あったら便利なグッズ」も検討を

防災バッグのスペースに余裕があるなら、必ずしも必要ではないものの、準備しておくことでいざというときに助かる「あったら便利なグッズ」をセットするのもいいでしょう。

具体的には以下のようなグッズが挙げられます。

・ラップ(お皿に敷いて食べ物を盛り付けることでお皿が汚れず、洗い物の手間が省ける)
・デザート系の食品(甘いものを口にすることでストレス解消に)
・ティッシュやトイレットペーパー
・トランプなどの遊び道具
・ホイッスル
・ドライシャンプー
・歯ブラシ、歯磨きシート

ただし、便利だからといって詰め込みすぎるのは禁物です。防災バッグが重すぎると、避難場所へ速やかに移動できなくなるおそれがあるからです。

まとめ

今回は、防災バッグ作りを検討している方に向けて、必要なグッズや市販の防災セットをご紹介しました。

「災害は忘れた頃にやってくる」といわれます。大きな災害は頻繁に起きるものではないため、災害に対する意識が下がっている瞬間に発生しても不思議ではありません。

いずれ来るといわれている大災害に備えるためにも、さっそく防災バッグ作りに取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

迷ったらこちら!あそび防災プロジェクト総合資料はこちらから

防災士監修の防災マニュアル「担当者必見 企業向け防災完全ガイド」とは?

解説資料のダウンロードはこちらから

\防災イベント・研修向け体験型アクティビティの資料はこちら/

資料をダウンロードする

防災・SDGsイベントのご相談はこちら

粕谷麻衣
この記事を書いた人
粕谷麻衣

1993年生まれ。栃木県在住。一児のシングルマザーライター。Web媒体・紙媒体にて、ジャンルを問わず多くのメディアで執筆。BtoB向け記事の他、ママ目線でのコラム執筆も手掛ける。専門家や起業家などへの年間インタビュー数200人を目標に、パワフルに活動中。

オンライン・リアル問わず日本全国で実施可能!
まずはお気軽にご相談ください。

東京・総合窓口

03-5960-0193
大阪06-6395-6989
名古屋052-684-6273

まずは気軽に問い合わせてみる

無料相談

200社導入/各研修の詳細や活用事例がわかる

無料で資料をダウンロードする