神戸市様主催のもと、2025年4月に兵庫県神戸市の神戸市みなとのもり公園で開催されたイベント「レジリエンスセッション 震災と未来のこうべ博」にて、防災ヒーロー入団試験と防災運動会のアクティビティが実施されました。ファミリー層を中心に約1,000人が参加しました。
会場では、地震や災害への備えを親子で楽しく学べる複数の体験型プログラムが用意され、多くの家族連れでにぎわいました。参加者は体験型のプログラムを通して、自然と防災知識を身につけられ、会場には終始笑顔と活気があふれていました。
イベントを実施した目的
- 阪神・淡路大震災から30年という節目をきっかけに開催
- 子どもから大人まで、防災に触れるきっかけを提供するため
- 過去を振り返るのではなく、未来への発信を目指す「レジリエンス」をテーマに実施
IKUSAを選んだ理由
- 家族層の集客につながる、楽しさと学びを兼ね備えたサービス内容が魅力だったため
- 大規模イベントで多様な企画が求められる中、家族に刺さるサービスと実績を評価
- 全国で防災イベントの実績があったため
イベント実施後の成果・効果
- 演出に工夫があり、会場全体を盛り上げる仕掛けが施されていた
- 内容に説得力があり、参加者からは「学びのある取り組み」と好評だった
- 参加型だけでなく見学でも楽しめる、充実したイベントだった
イベント実施後の感想・評価
- 演出に工夫があり、会場全体を盛り上げる仕掛けが施されていた
- 内容に説得力があり、参加者からは「学びのある取り組み」と好評だった
- 参加型だけでなく見学でも楽しめる、充実したイベントだった
- 目次 -
【実施理由】震災30年の節目に、IKUSAの「楽しく学べる防災」が選ばれた理由

今回のイベントは、阪神・淡路大震災から30年という節目をきっかけに開催されました。子どもから大人まで幅広い世代が防災に触れる機会を提供し、過去を振り返るだけでなく、未来に向けた発信を目指すことがテーマです。
その中で、家族層の集客が見込める楽しさと、学びを兼ね備えたIKUSAのサービス内容の魅力が発揮されました。大規模なイベントで多様な企画が求められる中、家族に刺さる企画力と豊富な実績が高く評価されました。
【当日の様子】遊んで学べる防災体験!防災ヒーロー入団試験&防災運動会レポート
親子で防災を学べるワークショップ「防災ヒーロー入団試験」
4月26日、防災ヒーロー入団試験が開催され、親子連れを中心に多くの来場者でにぎわいました。防災を5つのフェーズに分けて体験できるユニークな内容で、遊びながら「もしも」に備える力を身につけられるアクティビティとして注目を集めました。

オリジナルホイッスル作りでは、カラフルなシールやリボンを使い、世界にひとつだけの防災ホイッスルを手作りします。子どもたちは真剣な表情で飾り付けを楽しみながら、いざという時に役立つアイテムの存在を学んでいました。
このワークショップの背景には、災害時に声が出せない状況でも、周囲に自分の居場所を知らせる手段として、ホイッスルが非常に重要だという理由があります。
続いて、デンジャラスロードでは、新聞紙を使った防災スリッパ作りに挑戦。まずは靴を脱ぎ、がれきを模したイボイボロードを素足で歩いてもらいました。

その後、新聞紙を使って防災スリッパを作る工程へ入ります。大地震の際、ガラスや食器の破片が床に散乱し、靴がなければ安全に移動できないこともしばしば。そんな時に、身近にある新聞紙で簡易スリッパを作れる知識があると、安全に避難できます。

実際にスリッパを作って再びイボイボロードを歩くと、痛みが和らぎ、新聞紙でも足を守れる体験をしてもらいました。体験しながら、命を守る知識が身につく体験となりました。

フラッシュエスケープは、避難時の瞬時の判断力を試すクイズ型アクティビティです。参加者に、ライフカードが5枚手渡されます。その後、災害時の行動に関する2択のクイズが出題され、5秒以内に正しいと思うゾーン(AまたはB)に移動します。不正解の場合は、ライフカードを1枚スタッフに返却するルールです。残ったカードの枚数が多いほど、よい避難所にたどり着けたという結果になります。
限られた時間の中で判断を迫られるこの体験は、いざという時の行動力を子どもにも自然に身につけてもらうための工夫が凝らされています。子どもたちも真剣な表情で取り組んでいました。
遊びながら防災を学べる仕掛けに、多くの親子が興味を持って参加していました。
特別ゲストも登場した、体を動かしながら防災を学ぶ「防災運動会」

4月27日、防災をテーマにしたイベント、防災運動会が開催されました。会場は朝から活気にあふれ、受付開始直後には定員が埋まるほどの盛況ぶり。親子連れや友人同士での参加はもちろん、観覧に訪れた人々も巻き込んで、終日にぎわいを見せていました。
防災運動会は、ただの体を動かすイベントではありません。災害のフェーズを5段階(事前準備/災害発生/発生直後/避難生活/生活再建)に分け、それぞれの段階で起こりうる課題を、アクティビティに落とし込むプログラムです。

IKUSAの隊長・副隊長がMCとして会場を盛り上げてくれました。

イベントは、災害時にも役立つラジオ体操でスタート。避難所生活で起こりがちなエコノミー症候群を予防する運動としての意義も紹介され、自然と参加者の意識が防災モードへと切り替わっていきました。
第1競技は、災害脱出救済リレーです。シチュエーションは、大地震発生直後。参加者たちは、混乱の中で安全に避難し、他者を助ける判断力と行動力を競い合いました。

競技は、以下の3つの障害物を、リレー形式でクリアしていくというものです。
- 心臓マッサージによる救助活動
- 新聞紙スリッパを使ったがれきロードの通過
- 防災リュックに関するクイズ
災害発生直後の24時間をどう動くべきか、その行動力とチームワークが問われます。
防災という真面目なテーマでありながら、笑いあり・学びありの第一種目。もしもの時を考えるきっかけとなる、実に有意義なリレーとなりました。

第2競技は、防災借り物競走です。災害発生後24時間~72時間以内のフェーズをテーマにした競技では、参加者が数名の小チームを組みます。文房具やキャスター椅子、スリッパなどの災害時に代用品として使える身近なアイテムを使って、お題を解決していきます。
副隊長からは「共助」についての説明があり、震災時に助けられた人の9割以上が「共助」によって救われたというデータも紹介されました。

「子どもが毎日の避難生活で落ち込んでいます。楽しませてあげてください。」というお題に、参加者は真剣な表情で頭をひねります。
物品ゾーンでお題を受け取ったメンバーは、仲間に「子どもが元気がないみたい」と状況を伝え、チーム全体で「どうしたら元気になるかな?」「何を使える?」と協力しながら行動していきます。

副隊長によるフィードバックでは、一つひとつの行動がどれだけ的確だったかを丁寧に伝えられます。その後も、「ガラスで手を切った」「身体を温める行動をとってください」など、現実味のあるお題が次々と出されます。参加者たちは道具を工夫して使い、仲間と声を掛け合いながら、実際の避難現場のように動いていきました。
単なる競争ではなく、「人を思いやり、自分たちに何ができるかを考える時間」になったことが、参加者たちの様子からも伝わってきました。

第3競技は、救援物資ジェスチャーゲームです。災害時に必要な「共助」の大切さを学びながら、チームで協力して物資を集める内容となっており、参加者同士のコミュニケーション力や判断力が求められる競技です。
この競技には、特別ゲストとしてガチャピンと安田大サーカスの団長も参加してくれました。団長は防災士の資格を持っており、参加者にとっても心強い存在となりました。
競技は10人1組で行われ、避難所チームと防災グッズ倉庫チームに分かれて進行します。避難所側のメンバーが欲しい救援物資を確認し、言葉を使わずジェスチャーだけで倉庫側のメンバーに伝えます。倉庫側のメンバーはそのジェスチャーを見て、正しいと思った物資を持って避難所まで運びます。

物資の持ち帰りは一度きりで、間違った物資を選んでも交換はできません。また、倉庫側のメンバーが複数の物資を持ってきて判定を求めることは禁止です。「これだ」と思ったものを一つ選び、避難所に届ける必要があります。
必要な物資の中には数が限られているものもあり、各チームには工夫して対応する力も求められました。また、他チームの物資を勝手に持っていくことは禁止されており、ルールを守っての協力が重要です。
競技終了後には、使用された備品についての解説がありました。ラップは体に巻いて寒さを防ぐ用途の他、お皿に巻いて衛生的に食事をするために使えます。ポリ袋はゴミ袋の他にも、加工して衣類の代わりにも使えることなど、実際の防災シーンで役立つ知識が紹介されました。
その後、得点の集計が行われ、順位が発表されました。参加者たちは笑顔で健闘をたたえ合い、防災に対する理解を深めながら楽しい時間を過ごしました。

参加者だけでなく、家族やオーディエンスの方々にも多くの気づきがありました。見るだけでも防災の重要性や共助の大切さを学べる内容で、運動会を通して広く防災意識が高まる機会となりました。
「楽しく学べる防災」を実現した今回のイベント。IKUSAならではの、会場を巻き込む力が、参加者の学びと笑顔を引き出す原動力となりました。
【成果】参加者を惹きつけた防災イベントの実施効果

防災ヒーロー入団試験には約1,000名もの来場者があり、会場は終始にぎわいに包まれました。また、防災運動会も各回とも満席となり、参加者の防災に対する強い関心が感じられました。
参加者からは、「演出に工夫があり、会場全体を盛り上げる仕掛けが施されていた」「内容に説得力があり、学びのある取り組みとして高く評価された」という声があがっています。
このように、楽しさだけでなく防災の重要性や実践的な知識を自然と身につけられるコンテンツが、多くの人々を惹きつけました。参加者やその家族、さらには会場のオーディエンスにまで気づきが広がり、防災意識を高めることに大きく貢献しています。
【感想・評価】 楽しいだけではない 学びと熱量が共存した防災イベント
今回の防災ヒーロー入団試験と防災運動会では、演出に工夫が凝らされ、会場全体を盛り上げる仕掛けが随所に施されていました。結果として、参加者はもちろん、見学されている方々にも防災の重要性や学びが伝わる充実した内容となりました。
参加者からは「学びのある取り組み」と好評をいただき、体験型だけでなく見学でも楽しめるイベントであることが、広い層に好感を持たれたことが印象的です。こうした参加者やご家族、さらには地域の方々も巻き込むイベント設計は、IKUSAならではの強みです。
また、会場の雰囲気を一体感のあるものに仕上げ、心理的なハードルを下げて自然なコミュニケーションを促す点は、多くの企業様からも高く評価されています。IKUSAのイベントは、ただの催しではなく、参加者同士のつながりやチームワークを深める機会としても機能します。
イベント開催をお考えの企業様は、ぜひIKUSAの企画力と運営力をお役立てください。
あそび防災情報局では、防災に役立つ様々な情報をご提供しています。防災へ興味を持つきっかけになるような記事をお届けできるよう、日々奮闘中です!





