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SDGsカードゲームを知っていますか?防災との関係性についても解説

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SDGsカードゲームを知っていますか?防災との関係性についても解説

テレビやインターネット、雑誌等のメディアで「SDGs」という文字を目にすることが多くなりました。しかし、なかには「SDGsって一体何なんだろう?」という方や、「なんとなく知ってるけど詳しくは知らない……」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実はそのような方向けに、楽しくSDGsが学べるカードゲームがあります。今回はそのカードゲームの内容を中心に解説します。

そもそもSDGsとは?

SDGsSustainable Development Goals)とは国連が掲げている目標のことです。環境や社会、経済にまつわる大枠の目標が17個設定されており、それを達成するために設定されました。「持続可能な開発目標」とも呼ばれており、国内でも教育機関や企業など、色々な場所でSDGsを考慮した取り組みが行われています。

前身となったMDGs20012015年)は、発展途上国向けの目標で8個の目標と21のターゲットが設定されていました。しかし2016年より対象をすべての国とし、普遍的な17個の目標と169個のターゲットを掲げ、「誰一人取り残さない」という理念のもとに設定されたのがSDGsです。

これらの目標を達成するためには、各国の政府の取組みだけで達成することは困難で、企業や自治体・学校、さらにひとりひとりの行動が大事です。国内でもその目標に向けて、意識付けすることが求められているものの、そこまで根付いていない実情があります。

そこでSDGsを「自分ごと」として意識し、行動へつなげるためのカードゲームが誕生しました。それがSDGsカードゲームです。

SDGsカードゲームの概要

ここではSDGsカードゲームの中身を見てみましょう。

このカードゲームは、SDGsの目標をひとつひとつ学んでいくものではなく「なぜ私たちの世界にSDGsが必要なのか」「SDGsがあることによってどんな変化や可能性があるのか」を、体験を通して理解するためのゲームです。

ルールは「与えられたお金と時間を使って、プロジェクトを行うことでゴールを達成する」というシンプルなものです。

プロジェクトはカードに描かれており、様々な種類のものがあります。たとえば「交通インフラの整備」のプロジェクトを達成する場合は、「お金500・時間3」が必要です。そして達成すると「お金1000・時間1」を得ることができます。そして次のプロジェクトカードと、意思カードを手に入れます。どんどんプロジェクトを達成して、SDGsを達成するまでの速度を速くしていきます。

参加者全員で、ホワイトボードに「環境」「社会」「経済」という3つのキーワードで世界を共有します。創り出す世界の状況を表し、その達成度合いをマグネットの数で表現していきます(たとえば経済が黄色のマグネット、環境が緑のマグネット、社会が青のマグネットというイメージ)。

ちなみにゲームの大きな流れは、こちらの通りです。

  • ステップ1:参加者全員をある程度の人数のチームに分ける
  • ステップ2:そのチームで持っている「与えられたお金と時間」を元に、与えられたカードのミッションをこなす
  • ステップ3:参加者全員でミッションを達成するとゲームコンプリートとなる

達成するプロジェクトの種類によって、将来は大きく変わります。つまり、その場に参加した人たちの意識によって創り出す世界が変わるのです。しかもカードゲームですので、年齢・性別など問わずに参加しやすく、体験することで「自分ごと」として認識しやすいというメリットがあります。

カードゲームに参加した人たちからは「自分のゴールだけ見ていても達成できない、周りの人と協力することが大事」「どうやったら世界が変わるかを真剣に考える機会になった」「全世界で考えることが大事なんだと気付いた」「経済だけでなく、環境・社会を良くしていかないと世界は持続していかないと気付かされた」という声が挙がっています。

SDGsと防災の関連性

SDGs17個掲げられている目標の中には「住み続けられるまちづくりを」という目標が設定されています。この目標には、災害が起こっても住み続けられる街を維持することも含められます。つまりSDGsと防災は切っても切り離せないものなのです。

特に日本は地震大国と言われ、マグニチュード6以上の地震の20%が日本を震源地としているというデータもあります。

また、活火山も世界の7%が日本に存在するため、今後も地震が起きることを想定しておくことを避けることはできませんし、地震以外の災害も避けて通ることは難しいです。

重要なのは、「災害が起きてから考える」のではなく、「災害が起こる前から想定して行動しておく」ことです。ここからは、「住み続けられるまちづくりを」を実現するために取り組むべき防災についてお伝えしていきます。

防災に必要なこと

防災訓練を受ける

防災の取り組みの代表例は、消防署員による防災訓練です。

地震・水害・火災等、それぞれの災害について、どう行動することが必要か、正しい知識を得るために、その正しい知識を持つ消防署員による防災訓練が非常に有効です。
また、大きな震度の地震や火災時の消火等、自分自身が体験から学ぶことはよりリアリティが増し、自分ごととして考え、行動することに適しています。

備蓄品を確認しておく

防災の基本といえば、やはり「備蓄品の準備」です。一般的に、災害後3日間は人命救助が最優先されると言われているため、命が助かっても、十分な救援物資を得られるまでは時間がかかると考えられます。自分や自分の家族を守るための食料を、最低でも3日分は備蓄品を確保しておく必要があります。

また、防災には、「ローリングストック」という考え方があります。

これは、「備蓄品を買ったら終わり」ではなく、常に期限を見直し、消費することで、備蓄品を入れ替えていこうという考え方です。

例えば缶詰やアルファ米などの賞味期限は比較的長いですが、期限が長い分、いざ災害が起きたときに、「賞味期限を過ぎてしまっており、食べられない」という事態に陥る可能性もあります。また、まったく食べたことがないものを被災時に食べることには、不安も募ってしまいます。

そのため、備蓄品に関しては、ローリングストックを意識し、定期的な見直しを行っていきましょう。期限が過ぎていないかを見直し、期限に近いものから順に消費していくことで、常に食料を安全に保つことができますし、いざというときにも食べ慣れた味を楽しむことができます。

また、ローリングストックの取り組みは、無駄なゴミを減らすことにもつながります。間接的ではありますが、SDGsの目標「つくる責任、つかう責任」にも関わってくるのです。

避難場所を把握しておく

災害によっては避難することがあるため、避難場所を確認しておきましょう。たとえば、自宅近辺に避難するのであれば、どの避難所にどのようなルートで向かうのが一番安全か。職場であれば、どこが避難経路になり、誰がどこに避難することになっているのかを、把握しておく必要があります。

災害時に冷静な判断をするには、「何も起きていないとき」に何が必要か、情報や備品などの想定をして準備をしておくことが重要です。

株式会社バカンでは、GPSを使って近隣の施設の空き状況を把握する、「VACAN」というサービスの提供を行っています。このサービスでは、レストランやカフェ、デパートのトイレなど、日常的に使う場所の空き状況に加え、避難所の場所や空き情報も把握することができます。

普段からこのようなサービスを利用していれば、いざというときでも手慣れた操作で避難所の情報を確認できます。ぜひこのようなサービスも活用し、日頃から避難場所についての理解を深めておきましょう。

▼空き状況確認サービス「VACAN」についてのインタビュー記事はこちら

「空いていることが1秒でわかる、優しい世界を作る」株式会社バカン代表・河野剛進

官公庁が発行している防災マニュアルを見ておく

国や自治体では、災害が起こった時に備えて、オンライン上で閲覧できる防災マニュアルを発行しています。

例えば消防庁が出している地震用の防災マニュアルがあります。
https://www.fdma.go.jp/relocation/bousai_manual/

また地震以外の災害については、首相官邸HPで様々な災害に対するマニュアルがわかりやすくまとめてあります。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/

大事なことは、自分の中の不安を煽るのではなく、正しい知識を「理解」し「行動」することです。災害が起こった時の被害を最小限にするために、防災に向けてできる準備をしておくことが大事です。

知識を思い出したり更新したりする機会を作る

知識を身につけるだけではなく、思い出したり更新したりする機会を設けることも必要です。なぜなら、せっかく身につけた知識も、忘れてしまっては、いざという時役に立たないからです。

防災訓練に参加し、避難場所も把握し、マニュアルに目を通しても、すべてを「いつでもすぐに使える知識」にしておくことはできません。なぜなら、人間は忘れる生き物だからです。繰り返し行うことで、即行動できる知識として定着されていきます。

また、知識には更新作業が必要です。防災は、状況によって変化していくものなので、知識を一度覚えたからといって安心するのではなく、新しい情報時は日頃から意識して取り入れるようにしましょう。例えば20211月現在では、新型コロナウイルスの影響により、避難所の受け入れ体制も変わってきていますし、新しい家族が増えたり、新しい地域に引っ越したりすると、身につけるべき知識も変わってきます。

防災知識を繰り返し思い出す習慣を作ること、情報を常にアップデートすることを忘れないようにしましょう。

体験型の施設やイベントで防災に関する知識を身につける

話を聞いたり本を読んだりするだけでは、知識はなかなか定着してくれません。アメリカ国立訓練研究所が発表した学習方法に関する理論「学びのピラミッド」によると、「講義」での学習定着率はわずか5%ですが、「自ら体験する」ことによる定着率は75%にものぼります。

防災においても、「体験」を取り入れた学習が、効果的といえるでしょう。

たとえば都内には、震度7クラスの揺れを体験できる公共施設があります。その他に水害や火事など、様々な災害を疑似体験できる場所を多く設置しています。体験を通して知識を身に付けたい方はぜひ訪れてみると良いでしょう。

また、防災イベントの企画・運営を行う株式会社IKUSAでは、防災に関する競技を楽しみながら知識を身につけられる「防災運動会」や、オンラインで防災を学べる体験型イベント「おうち防災運動会」をご提供しています。

防災は「やらないと」と分かっていても、「今はいいか……」と後回しにされがちです。しかし、災害はいつか必ずやってきます。「あのときやっておけばよかった」となる前に、行動に移すことが大切なのです。

防災運動会やおうち防災運動会は、「『やらないと』から『やってみたい』と思える防災へ」をコンセプトにした防災イベントです。なかなか腰が重く防災に取り組めない……という方が防災を始める「きっかけ」になれば、という思いでスタートしたアクティビティなので、防災はまだまだこれから、という方でも、楽しく学べる内容となっています。防災運動会の資料ダウンロードはこちらおうち防災運動会の資料ダウンロードはこちら

まとめ

本記事の前半では、防災との関わりも深い「SDGs」についての理解を深められる、SDGsカードゲームの概要を紹介しました。SDGsカードゲームは、SDGsの概念を体感的に身につけられるゲームなので、企業や団体でのSDGs勉強会やレクリエーションにぴったりです。

また、記事の後半では、SDGsの17のゴールのうちのひとつとして、某サイト関連の深い「住み続けられるまちづくりを」を取り上げました。

SDGsを達成するためには、私たち一人一人が、まずは身の回りの人や環境を守ために、自分ができることをやっていくことが大切です。今回の記事を参考に、ぜひSDGsへの取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。

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